今年はイタリアではロシア年で各地で
二国の文化交流が盛んに行われています。
その一環としてフィレンツェのウフィツィ美術館に
一枚の絵画が展示されます。
イタリア初公開となる、その絵画は
モスクワのプーシュキン(Museo Pushkin)美術館所蔵の作品。
聖母子を描いた13世紀のイタリア絵画ですが、
これまでイタリアでは一度も公開されておらず
作品について知る人もごくわずかだと言われています。
1863年にローマのアンティーク市で
旅行中のロシア人蒐集家P.I.Sevastianov氏によって購入され、
ロシアに持ち帰られたと言われています。
13世紀の聖母子像と言えば
イタリア絵画の起源ともなり、ルネッサンスの幕開けとなる、
Giotto(ジョット)、Cimabue(チマブエ)、Duccio(ドゥッチョ)の
3大巨匠の作品を思い出す方も多いと思いますが、
今回の展示も、
その三作家との比較ができるような形になっています。
本作品の作者や元々の制作理由、展示場所、
文化背景などの詳細は
未だ謎に包まれている部分が多く、
今後の研究が期待されています。
研究者の一部では、
フィレンツェ近郊のピストイア(Pistoia)の
ある古文書の
記載に合致するのではないかとも言われています。
それによると、
1274年-1276年にピストイアの大聖堂のために
コッポ・ディ・マルコヴァルド(Coppo di Marcovaldo)とその息子が
手がけたいくつかの祭壇画があり、
そのうちの一つではないかということなのですが、
真相は定かではありません。
いずれにしても聖母子を中心に
そのまわりには
聖母マリアの生涯を描く12のシーンが描かれたもので
歴史的にも重要な位置に置かれるものであることは
間違いないようです。
ウフィツィ美術館に立ち寄る際には、
是非他の作品と比較鑑賞してみてください。
Gli albori della pittura fiorentina
La Maesta' del Museo Pushkin di Mosca
会場:ウフィツィ美術館
会期:2011年10月18日から2012年1月8日まで
開館時間:8:15-18:50
休館日:月曜日、2011年12月25日、2012年1月1日
最新の画像[もっと見る]
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- UL•OS X KIKKAWA KOJI 7ヶ月前
- Una gita a Brescia - Castello - 10ヶ月前
- Una gita a Brescia - Castello - 10ヶ月前
- Una gita a Brescia - Castello - 10ヶ月前
- Una gita a Brescia - Castello - 10ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます