不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La gita per Cortona

2013-06-17 23:02:00 | 日記・エッセイ・コラム
久しぶりにコルトーナまで出かけてきました。
これまでアンティーク市だったり
なんかのイベントだったりで
実際に「きちんと」観光したのは今回が初めて。
そして電車でアクセスしたのも初めて。

フィレンツェからいく場合、
最寄り駅はCamucia-Cortona。
降りたら駅前には車止まりの広場しかない、
いわゆるイタリアの田舎町によくある感じの殺風景な駅。
降りたらすぐに「タクシー?」と
声をかけてくるおっさんが二人。
駅からバスで城壁の街まで行けるという情報があったので
駅前のバス停の時刻表を確認したら、運行本数が少なく、
到着した時間では待っているだけ無駄だったので、
この声かけてきたおっさんのタクシーに乗ることに。
車体にタクシーとは書いてないし、メーターもないけど、
フロントにはちゃんと認可証も置いてあって
話をしたら片道10ユーロだっていうのでお願いすることに。

共和国広場で降ろしてもらって
一応タクシーのおっさんに
「観光案内所はどこか」と尋ねたら
イタリアではよくあることではあるけど、
嘘を教えられ(爆)。
いわれた場所には観光案内所はなく、
近くの交通警察のお姉さんから正しい情報をゲット。

Piazza SignorelliのPalazzo Casaliの奥にあります、
観光案内所。
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同じ広場にあるTeatro Signorelli。
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このPalazzo CasaliとTeatro Signorelliの間の道を下っていくと
その先にドゥオーモ(Cattedrale di Santa Maria Assunta)。
ものすっごく薄暗くて、見学するのも一苦労だけれど、
こんなところでMino da Fiesole作のCiborioを発見して
なんか得した気分。
コルトーナといえばSignorelliのことしか考えてなかったので。
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教会の脇の道を更に下っていくと
1300年代の住居が残るVia Janelliに。
もう数件しか残っていないけれど、
現役で利用されていて、
そのうちの一軒はヴァカンス用の賃貸アパートになっていて
内部を見にきている人がいたり。
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その貴重な物件の道を挟んだ向かい側の家のプランターで
我関せずで惰眠を貪る美猫。
きれいな顔立ちしているけど、土まみれ(笑)。
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そのあとふらふら歩いて間もなくランチ。
メイン通りにあるお店は嫌だなぁということで
ちょっとだけ裏道に入ったところにある
メルヘンチックな装飾のお店に行ってみることに。
お店に続く階段に陶器のワンコやニャンコや
白雪姫と7人の小人の置物が。
そしてテラス席の上には鳥のいない鳥かご。
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メニューを見る限り、
フィレンツェよりも格段に安い。
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アンティパスト。
Prosciutto del Pratomagno con tortino di asparagi e cuore di Burrata
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友人が選んだのは
Finocchio ripieno di pecorino di Pienza con arista di grigio del Casentino
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どちらも前菜としてはボリュームたっぷりで驚き。

プリモ。
Gnocchi di patate con fave, pecorino di grotta e gota di cinta croccante
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フィレンツェでは、もうとっくに季節が終わってしまい
見かけることがなくなった大好物のソラマメ。
お姉さんに確認したら、まだ生のソラマメが手に入り
それを使っているということだったので迷わず選択。
上に乗っているチンタ君のかりかりベーコン風のものは
いらなかった気もするけど、
この一皿はめちゃくちゃ美味しかった。

友人は
Pici fatti a mano al ragu di Chianina e funghi porcini
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Osteria del Teatro
Via Maffei 2 Cortona
店内はオペラのポスターやオペラ歌手の写真が飾られ
トイレは外観よりも更にメルヘンチックでした。
全体的にしっかりした味付けで
でも濃すぎず、量は多めで美味しかったのでお薦め。

さて、腹ごしらえもできたので、午後の散策へ再び(続く)


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