映画と音楽とゲームと旅と。。

映画鑑賞、コンサート記録、ゲームプレイ日記、旅行やグルメなどを備忘録としてつづります

2013年 九月花形歌舞伎 新作歌舞伎 陰陽師 滝夜叉姫

2013-09-13 00:31:28 | アート・文化

売り切れ御免の歌舞伎座 陰陽師を見てまいりました!あっという間にチケットが売れていて、唯一getできたのが、本日(平日)の夜。会社を早退し、タクシーでなんとか間に合いました。

夢枕獏の「陰陽師」というと、野村萬斎主演の映画が強烈でした。雰囲気は染五郎も近いものがあります。そのとき、博雅を演じたのは伊藤英明。今回は勘九郎。勘九郎の方が、平安時代の貴族のおっとりした雰囲気が出ていました。

全体としては、新作歌舞伎にふさわしく当代の若手を一堂に集めた、華やかなお芝居でした。正直、イヤホンガイド聞いてましたがいりません。多少、時代背景とか幕間の染五郎の解説が聞ける程度で、言葉はほぼ現代調なので、現代訳が不要です。なので、なんとなく「歌舞伎」っていうより「宝塚」に近いイメージを持ちました。

今回の海老蔵はなかなかよかったです。彼の高音の声がよく響いていました。が、声という点では松緑と愛之助がすばらしい。愛之助は最近、「半沢直樹」に出ていてオカマなしゃべりの金融庁の役人を演じていますが。。

ネタバレ的には、藤原純友がやっぱり出てくるの~?え~?というオチでした。

かわいかったのは、式神の白狐さん。清明の屋敷で博雅が笛を吹いているときにでてくる白狐がぬいぐるみみたいでカワイイ!!

なお、客席は当然ながら満席。バスツアーで来ているような団体も多かったです。話題の新作歌舞伎が見れたのは大満足。やっぱり歌舞伎はリフレッシュになりますね~♪

Kabukiza_201309_f2

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年 歌舞伎座新開場 柿葺落五月大歌舞伎

2013-05-04 14:14:28 | アート・文化

5月大歌舞伎の初日の第一部に行ってきました。席は花道のすぐ脇。こんないい席は初めて。

鶴亀は歌舞伎舞踊。おめでたさが伝わってくる踊り。亀は橋之助。鶴と亀は姿を現す金色の帽子(冠)をかぶり、おごそかに、かつ、格調高く踊っています。

2番目は寺子屋。初めて見ましたが、ストーリーが泣けてしまいます。歌舞伎には子供が犠牲になってしまうお話が多いのでしょうか。伽羅先代萩も政岡の息子が身代わりとなって死んでしまいます。忠義のために命を落とすからこそ、みなを感動させるのでしょう。幸四郎の威厳のありつつ、子供や弟のことをおもんばかる様子が泣けてきます。

そしてお昼休憩。予約したかぶき幕の内弁当を3階の花篭でいただきました。一人なので、首都高に面した窓向きの席で外を見ながら食事。ごはんがちょっと硬かったけど、おかずはとても美味。お吸い物に入っている湯葉には歌舞伎座の焼き印入り。

3番目は、三人吉三。黙阿弥の調子のいい七五調のセリフが耳に心地よく響きます。先月の、弁天娘女男白波もそうでしたが、菊五郎の名調子は楽しい。そしてお嬢吉三の「こいつぁ春から縁起がいいわい」という有名なセリフが..!!

大満足の5月大歌舞伎でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市川団十郎 死去

2013-02-04 23:49:25 | アート・文化

市川団十郎が亡くなった。享年66歳。信じられない。

つい先日勘三郎が亡くなったばかり。新歌舞伎座の舞台を楽しみにしていたのに。。。

団十郎は、非常に重たい名前。先代11代が早くに亡くなり、12代は非常に苦労していた。団十郎襲名のころのTV番組で、団十郎があちこちの家を回って教えを乞う姿が映っていた。本来父から教えてもらうはずの演技を他から学び、そして自分の中で昇華させて、12代団十郎としての演技を確立していった。

そして、数々の歌舞伎十八番をアグレッシブに上演。パリ・オペラ座の勧進帳はきっと素晴らしかったでしょう。日本が世界に誇る歌舞伎を知らしめてきてくれて本当に感謝。

息子の海老蔵は華はあるが、まだ若く青い。今回の父親の死により、一回りも二回りも成長してほしい。。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012年 平成中村座五月大歌舞伎-毛抜、髪結新三

2012-05-08 00:28:43 | アート・文化

5月5日こどもの日ですが、3月以来の歌舞伎。今回は歌舞伎十八番「毛抜」がかかるということで、平成中村座ファイナルへ。連休、まっただ中で、スカイツリー人気のせいもあり、銀座線は混雑してました。今回は夜の部。
こいのぼりのかかっている芝居小屋。

お弁当とプログラムを購入して座席へ。

毛抜。橋之助の粂寺弾正はかっこいいです。あの華奢な橋之助さんからは想像できないような恰幅のいい、粂寺弾正。男だろうと女だろうとちょっかいを出す好色だけど、明快な推理?で事件を解決してしまいます。毛抜が浮いてしまうところ、天井を槍で刺すと、大きな羅針盤を持った忍者が落ちてくるところ等、ちょっと荒唐無稽で笑えますが、勧善懲悪ですかっとするお話です。

20分の休憩。開幕前に買ってきたお弁当を食べることに。

次に口上が入ります。勘三郎が最古参の小山三と並んでいます。勘三郎がしゃべっていたところで、「古いと言えば、、、」との振りから小山三が話し始めます。なんといっても、大正9年生まれ。現役でお芝居していることからしてすごい。ほとんど生き字引なんでしょうね。

そして、演目の2番目は踊り:三番叟。初めて三番叟の恰好した踊りを見ることができました。舞台がろうそくの明かりで暗い中で、いかにも江戸の芝居小屋的な雰囲気が出ていました。

15分程度の休憩。トイレに行きます。トイレはずら~っと並んでいて、混んでいるが問題なく休憩の間に席に戻ってきました。

3番目は、髪結新三。初めてみたお話でしたが、とてもおもしろかった!! そもそも、髪結新三てそもそも悪党で、人をだまして女をかどわかして、しかも身代金でなくて手切れ金をふんだくるという人。でも、めちゃくちゃかっこいい。時代物は、悪い人は悪役ですが、江戸の世話物になってくるとちょっと違いますね。

で、勘三郎演じる新三と橋之助演じる長兵衛の掛け合いが最高。途中、勘三郎が「なんだい、神谷町みたいな顔しやがって・・」と、たしかに橋之助の長兵衛のフケ顔は亡くなられた中村芝翫に似てます。観客席も爆笑。そして、「15両とカツオは半分」を連呼し大笑い。勘三郎は本当に世話物がうまい。会話に迫力があります。最後は、源七の刀を肩に受けたところでおしまい。「あれれ?」という感じでしたが、イヤホンガイドによると「しきたり」らしい。いろいろWEBを調べてみると、人気者の新三が最後まで殺されてしまっても誰も喜ばないので、、ということのようでした。

最後は、予定通り20:40くらい。チケットの半券を見せると乗れる無料送迎バスで浅草駅までちゃっかり乗って帰路につきました。

次回は、新橋演舞場でスーパー歌舞伎でも観に行こうか・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六代目中村勘九郎襲名披露 平成中村座 三月大歌舞伎  暫、一條大蔵譚 、舞鶴雪月花

2012-03-04 18:42:04 | アート・文化

先月に引き続いての歌舞伎です。今回も歌舞伎十八番「暫」がかかるということで、初めての平成中村座へ。浅草駅から歩いて10分近く。隅田公園の奥の方にありました。江戸の芝居小屋を表現したということで正面入り口も不思議な感じ。
20120304
門を入ると左手にお弁当を売っている茶店?があるので、そこで本日は幕の内弁当\1000を購入。右手奥にはイヤホンガイド(\1650)。左手奥が芝居小屋。履物は手渡されるビニール袋にいれて座席に持参。中はこんな感じ。
20120304_2 20120304_3
花道も舞台もすごく近いです。ちなみに演目はこちら。
Nakamuraza201203m
まずは、歌舞伎十八番の「暫」。なんといっても、市川家に伝わるお家芸。市川海老蔵が鎌倉権五郎を演じます。演技は光っています。役柄そのものが若者らしい元気のよさ、豪快さ、ぷいっとするところの間合いなどうまいと思います。が、花道からしゃべっており、客席に正面を向いてなかったせいなのか、声、特に高めの声がちょっと聞きづらい。いい声なんですが、低音の声のおなかから出ているしっかり何を話しているかよく聞き取れる声と違い、台詞が聞きづらい。一方で、七之助の照葉がすばらしい。とらえどころのない「なまず女」照葉の雰囲気がよく出ているし、かつ、台詞も張り上げてない声なのに聞き取りやすい。七之助は顔もきれい。お母さんの好江さんにそっくり。お祖父さんゆずりの名女形になるんだろうなぁと今から期待大。もちろん、物語は勧善懲悪、ハッピーエンドのお話なので気分爽快なエンディングでした。

午後一は、襲名披露の勘九郎の「一條大蔵譚」。阿呆のふりをする一條大蔵長成を勘九郎が見事に演じました。愛嬌があって、でも品のいいお公家の感じがよく出ています。忠義なんだが勘違いな忠臣:鬼次郎に片岡仁左衛門。年をとってもかっこいい。その妻、お京に七之助。そして、常盤御前に中村扇雀(坂田藤十郎と扇千景の息子だったっけ。。)。後半は、実は阿呆のフリをしているだけだと、かっこよく現れて、不忠の家臣を成敗。襲名披露にはぴったりな演目。そして、なんといっても、中村屋最古参91歳の小山三が出ていて、芝居を引き締めてくれてます。

最後は、「舞鶴雪月花」。最初が桜の精の七之助。町娘な格好は、きれいだけど、うーん。ちょっと・・という感じ。きれいすぎるので、照葉やお京のようなちょっと艶っぽい女性の方が似合うのかも。しかし、3つのすべての演目に出演し、大活躍。
2番目は、松虫の親子を片岡仁左衛門が孫の千之助と演じます。秋から初冬にかけて、松虫の一生が消えそうな寂しさ、そして親子の情があって、最後、すっぽんから退場するところはホロリとしてしまいました。
3番目は、勘三郎の雪達磨。白の羽二重にタドンの目鼻を表現した化粧でユーモラスかつペーソスある演技で会場を湧かせました。さすがです。そして、最後、舞台の後ろが開きスカイツリーが見えるとともに、日の出となり、雪達磨は融けてしまったというすこし悲しいお話です。舞鶴雪月花は、非常にすてきな舞踊劇であり、本当に当代随一ともいえるような役者の演技はすばらしく、いいものを見たと思いましたが、襲名披露なので、もう少し派手な演目がよかったなぁと個人的には思いました。

終了は14時半くらい。道に出ると貸し切りバスが。チケットの半券を見せると無料で乗れまして、浅草駅まで送迎してくれました。
今年は2ヶ月続けて歌舞伎を見るという贅沢。4月も時間があれば、ぜひ行きたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする