5月5日こどもの日ですが、3月以来の歌舞伎。今回は歌舞伎十八番「毛抜」がかかるということで、平成中村座ファイナルへ。連休、まっただ中で、スカイツリー人気のせいもあり、銀座線は混雑してました。今回は夜の部。
こいのぼりのかかっている芝居小屋。
お弁当とプログラムを購入して座席へ。
毛抜。橋之助の粂寺弾正はかっこいいです。あの華奢な橋之助さんからは想像できないような恰幅のいい、粂寺弾正。男だろうと女だろうとちょっかいを出す好色だけど、明快な推理?で事件を解決してしまいます。毛抜が浮いてしまうところ、天井を槍で刺すと、大きな羅針盤を持った忍者が落ちてくるところ等、ちょっと荒唐無稽で笑えますが、勧善懲悪ですかっとするお話です。
20分の休憩。開幕前に買ってきたお弁当を食べることに。
次に口上が入ります。勘三郎が最古参の小山三と並んでいます。勘三郎がしゃべっていたところで、「古いと言えば、、、」との振りから小山三が話し始めます。なんといっても、大正9年生まれ。現役でお芝居していることからしてすごい。ほとんど生き字引なんでしょうね。
そして、演目の2番目は踊り:三番叟。初めて三番叟の恰好した踊りを見ることができました。舞台がろうそくの明かりで暗い中で、いかにも江戸の芝居小屋的な雰囲気が出ていました。
15分程度の休憩。トイレに行きます。トイレはずら~っと並んでいて、混んでいるが問題なく休憩の間に席に戻ってきました。
3番目は、髪結新三。初めてみたお話でしたが、とてもおもしろかった!! そもそも、髪結新三てそもそも悪党で、人をだまして女をかどわかして、しかも身代金でなくて手切れ金をふんだくるという人。でも、めちゃくちゃかっこいい。時代物は、悪い人は悪役ですが、江戸の世話物になってくるとちょっと違いますね。
で、勘三郎演じる新三と橋之助演じる長兵衛の掛け合いが最高。途中、勘三郎が「なんだい、神谷町みたいな顔しやがって・・」と、たしかに橋之助の長兵衛のフケ顔は亡くなられた中村芝翫に似てます。観客席も爆笑。そして、「15両とカツオは半分」を連呼し大笑い。勘三郎は本当に世話物がうまい。会話に迫力があります。最後は、源七の刀を肩に受けたところでおしまい。「あれれ?」という感じでしたが、イヤホンガイドによると「しきたり」らしい。いろいろWEBを調べてみると、人気者の新三が最後まで殺されてしまっても誰も喜ばないので、、ということのようでした。
最後は、予定通り20:40くらい。チケットの半券を見せると乗れる無料送迎バスで浅草駅までちゃっかり乗って帰路につきました。
次回は、新橋演舞場でスーパー歌舞伎でも観に行こうか・・・