部屋の壁すべてをおおいつくす、巨大な
モネの「睡蓮」はオランジェリー美術館で見られる。
チュイルリー公園をはさんでルーブル美術館の隣にあるから
ルーブルでささっとモナリザをみて、オランジェリーに立ち寄るのが
私の理想的なコース!
ただもし、モネの風景画を堪能したかったら、
ブローニュの森近くにある「マルモッタン美術館」にいくべきかも。
私と友人は子供が2歳の時に訪れた。
ベビーカーに子供を乗せてね。
マルモッタン美術館で画家の感性にたっぷりと魅了された後
ブローニュの森近くの道を歩いていると、
高く明るい子供たちの遊ぶ声が響いてきた。
私たちはその活気ある音に吸い込まれるように進んでいった。
すると、森に続いているというよりは、独立した感じで公園があった。
マルモッタン美術館でのアート観賞は
どっちかっていうと大人の楽しみだったから、
今度は子供のご機嫌をとっておく必要があった。
そう、必然的に公園での発散タイム(子供の)となったのです。
美術館の近くに遊具のある公園があるのは本当に
ありがたかったなあ。
滑り台、お砂場・・・・、と遊具が充実していて、
お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんが
遊びに興じる子供を見守って、ベンチでくつろいでいた。
もちろん私と友人も日陰を選んでベンチに座った。
パリでは、日本での「公園デビュー」にまつわるような
シチュエーションはなさそうだ。
おかあさんたちがつるんでいる風はいっこうにない。
みんな、個別に公園にやって来て、
それなりに調和して遊んだ後、おのおの好きに帰って行く。
子供たちがひとしきり体を動かして満足げになったので、
公園を離れて地下鉄の駅に向かおうとしたら、
そこで写真(上)のようなポニーに出くわした。
あまりの可愛さに、2人の子供も駆け寄っていった。
こんな風にポニーがいるのも知らずに歩いていて、
偶然に出会えた嬉しい驚きと発見があるのもパリならではかな。
日本だったら、「ポニー乗り場」なんて大きな看板が出ていて、
柵に囲まれた敷地がボニー乗り場専用の場所になっていたりする。
でも、そこではポニーが人間と同じように、
公園の澄んだ空気と青々とした緑を楽しみながら
優雅に散歩しているような感じだった。
さて、この公園、多分Jardins du Ranelaghかと思う?
●マルモッタン美術館Musee Marmottan
2 rue Louis-Boilly,16e
01 44 96 50 33
モネの名作「印象・日の出」が見られる。印象派の名の由来となった作品だから
逃さぬようにね。モネの「睡蓮」はもちろんのこと、ルノワール、シスレー、
ユトリロなどの作品もある。ベビーカーは入り口で預けて入場する。