ピカソ美術館で初めてパリ・ミュージアム・パスを使った。
というのも昨日行ったパリ市近代美術館は(常設展が)
入場料がただで、パスを使うまでもなかったのだ。
ピカソ美術館はこじんまりとした美術館で大好きな場所のひとつ。
娘のブーツのヒール部分がはがれてしまうという大大大アクシデントが
なければ、ゆっくりと楽しめたのだが・・・。
とにっかく、娘のはいていたブーツの靴底がぱっくりと
はがれはじめてしまったのだ。
あらあら大変、とブルジョワ通りで急遽靴を探したが、
娘の足にあうものが見つからなかった!
ちなみに私と娘の靴のサイズは同じ。
それで、今回の旅行では
私が7年前に買ったショートブーツを娘がはいていた。
パリは寒いのでブーツの方が温かいという配慮からだった!
娘はピンクのスパンコールがついた、
とってもカワイイバレエシューズのような靴を
他に持ってきてあったので
明日からはそれをはけばいいのだが・・・・。
娘は美術館のベンチに座ると、左の靴底を私に示して
「ママ、本当に全部とれちゃった」と溜息をつく。
さっきまではヒールの部分だけがはがれていて、
ぺたぺたと音を立てながら歩いていたのだが・・・。
それがとうとう完全にはがれてしまったのだ。
娘は「両方とも同じ高さにしたいから、右のヒールもはがしたい」
と言い出した。
「はがせるわけないじゃん」と言う母を無視して、
娘はもう一方の靴のヒール(かなり太めのヒール)を
握りしめると引っ張り出した。
いやはや、
力づくでもう一方のヒールをもはがしてしまったのだ。
「これで歩きやすい」と満足げにする娘を
母はもうあっけにとられるばかり。
ただ、「ママ、ヒールがないから
地面が冷たいのがじかに分かる、変なかんじ」と
悲しい報告をしていたが・・・。
ピカソ美術館の近くの教会に入る。
クリスマス・イブですもの。
コンサートをしていてバッハを聴くことができた。
ヒールのない靴でさっさと歩いていく娘。
さて、この後、念願のスケートをするために
Hotel de Ville(パリ市庁舎)に向かう。
「え、そんな靴の状態でスケートに行くの」と私がいうと、
「楽しみにしてたんだもん、スケートはスケート靴で
滑るんだから関係ないじゃん」と返してくる。
めげない娘に私の方がめげそうになった。