シリウスの環

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初めの主旨から大変革・・・。

米イージス艦「マスティン」、長崎に入港へ

2007-02-20 12:51:42 | ニュース
米イージス艦「マスティン」、長崎に入港へ(朝日新聞) - goo ニュース
長崎県は19日、米海軍横須賀基地(神奈川県)を拠点とするイージス駆逐艦「マスティン」(満載排水量9200トン)が、3月1日に長崎市の長崎港に入港すると明らかにした。同艦は核弾頭を搭載可能な巡航ミサイル「トマホーク」の発射能力を持つ。同市の伊藤一長市長は「被爆地の市民の不安をかき立てる」と、入港回避を求める要請書を外相や米国大使館あてに送った。

***以上一部引用***

なんか・・・かなり恣意的な報道ですね。

今回入港予定のアーレイバーク級ミサイル駆逐艦「マスティン」は確かに巡航ミサイル「トマホーク」を搭載可能です。
しかし、核搭載巡航ミサイルは中距離核戦力(INF)全廃条約に基づき、1991年まで撤去が完了しています。
確認する術はありませんが、公式発表を信じることにします。
長距離核弾頭ミサイルがある現在、わざわざ前線(に近い所)に核弾頭を配備する意味も薄いですし。
また記事には触れられていませんが、「マスティン」はミサイル防衛(MD)対応(弾道ミサイルの監視・追尾)艦です。

核搭載可能な巡航ミサイル「トマホーク」の発射能力を~と記事にし、さも核弾頭を積んでるいるかのような印象を持たせます。
「トマホーク」の発射は可能なので事実ではあるんですが、一部事実の抽出で全体の印象を操作しようという意図が見えてなりません。(柳沢大臣の問題発言と同様ですね)
「核弾頭搭載型トマホーク」に触れるのであれば、中距離核戦力(INF)全廃条約についても触れるのが公正な報道なのではないでしょうか?
(まぁ、朝日新聞に公正な報道なんて期待していませんが・・・)
普通の人は中距離核戦力(INF)全廃条約なんて知らないと思いますからね。

また、伊藤一長市長は「被爆地の市民の不安をかき立てる」という主張もいまいちわかりません。
どうも核弾頭搭載が前提になっているような気がします・・・。
そうでないと、「被爆地の」って付ける必要がありませんからね。
「米兵が問題を起こす」という意味であれば、問題を起こすのは米兵に限ったことではないので今回の寄港を槍玉にあげるのはおかしいです。
上記の場合、入港回避を求める要請書ではなく、規律ある行動を求めればいいだけの話ですからね。

いつも思うのですが、報道に偏向はつきものです。
記事を鵜呑みにするのではなく、複数の報道機関の記事を見たり、記事内の用語をネットで検索するなどしないと報道機関に踊らされてしまいます。
中立公正を謳いながらも必ずと言っていいほどベクトル修正がかかっていたり、意図的な事実誤認があります。
情報化社会と言われる昨今ですが、垂れ流された情報を鵜呑みにするのではなく、自ら関連情報を収集し多角的な眼を養う必要があると思います。

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