クラスター爆弾禁止へ条約 日本など宣言に加わらず

クラスター爆弾禁止へ条約　日本など宣言に加わらず(朝日新聞) - goo ニュース
国連などが非人道的だと批判しているクラスター爆弾をめぐり、ノルウェーが呼びかけた国際会議は２３日、０８年末までに使用、製造、移動、備蓄を禁止する条約の締結を目指す「オスロ宣言」を採択し、閉幕した。４９カ国と国連機関、ＮＧＯ（非政府組織）が参加。このうち日本とポーランド、ルーマニアの３カ国だけが宣言に加わらない意向を表明した。今後、条文の整備などを急ぐ。

＊＊＊以上一部引用＊＊＊

クラスター爆弾について簡単に説明すると・・・
親爆弾の中に多数の子爆弾が搭載され、空中で親爆弾が展開、多数の子爆弾を広範囲に投下する爆弾。
子爆弾が安定した形で落下するため、2割程度の不発弾が発生してしまう。
ただし、投下後早期に信管が不活性となるような研究が進められている。
また、子爆弾は判別を用意にするため黄色等、派手な塗装がされている。
1発で広範囲の面制圧ができるため、敵地上部隊の制圧に適している。

クラスター爆弾というと、毎日新聞のアンマン空港事件を思い出しますね。
毎日新聞記者が日本に持ち帰ろうとした子爆弾が手荷物検査の際に爆発。
空港職員が死亡したと言う事件です。
何を考えて爆発物を日本に持ち帰ろうとしたんでしょうね。
結局、毎日新聞側は誰も責任を取っていないようですが・・・。

確かクラスター爆弾の不発弾による事故は発生しています。
人道的見地から規制の動きもわからなくもありません。
しかし、日本が対人地雷を撤去した現在、敵の大規模着上陸に対抗するには有効な兵器であると言わざるを得ません。
もし、クラスター爆弾を規制するのであれば、それに替わる手段が必要です。
着上陸の阻止であれば、核はつかえません。
となると・・・ナパーム弾？
自衛隊に豊富な人材や弾薬、迅速な輸送手段等があれば何とかなるかもしれませんが現実的ではありません。

自称平和主義者は、日米の兵器に反対をしていますが、自衛の手段を放棄してどうするのでしょう？
彼らの家には鍵とか付いてないんでしょうね、きっと^^

対人地雷も非人道的として97年に禁止条約が締結され、日本も署名し対人地雷の撤去を行いました。
元々、地雷は防衛的兵器なんですけどね。
しかも、中国は批准しておらず最輸出国です。

この手の条約については、自国の置かれている現状や周辺の状況を総合的に判断する必要があると思います。
現実を見ることなく幻想に生きるなど愚者の戯言と言わざるを得ません。
今回、規制を呼びかけたデンマークの周辺には軍拡を行い、他国の領土の領有を主張する国もありませんからね。