シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

ヤマハ発動機部長ら3人逮捕 無人ヘリ対中輸出未遂容疑

2007-02-23 23:44:47 | ニュース
ヤマハ発動機部長ら3人逮捕 無人ヘリ対中輸出未遂容疑(朝日新聞) - goo ニュース
ヤマハ発動機(本社・静岡県磐田市)が中国に軍事転用が可能な無人ヘリコプターを不正に輸出しようとした事件で、静岡・福岡両県警合同捜査本部は23日、外国為替法違反(無許可輸出未遂)の容疑で、無人ヘリを開発・販売していた同社スカイ事業部長で執行役員の内山一雄容疑者(58)と同部社員2人の計3人を逮捕した。3人とも容疑を否認している。合同捜査本部は同日午前から、スカイ事業部など4カ所の家宅捜索を始めた。
調べによると、内山容疑者らは05年12月、経済産業相の許可を取らずに「北京必威易創基科技有限公司(BVE社)」(北京市)に対し、軍事転用可能な産業用無人ヘリを輸出しようとした疑い。同機は農薬散布などのため噴霧器などの装備が可能で、リモコン操作で高度150メートルまで上昇でき、全地球測位システム(GPS)を搭載していた。
外為法では、20リットル以上の液体などが搭載可能で、自律的な航行能力があるか、操縦者が機体を見なくても飛行を制御できる場合、経産相の輸出許可が必要と定めている。合同捜査本部はヘリに自律航行能力があると見ていたが、ヤマハ発動機が全面否認していた。
その後の飛行実験などで、機体が遠く離れて操縦者から見えない場合でも、機体にテレビカメラなどを取り付けることにより飛行をコントロールできると判断。「可視外飛行」で立件する方針を固めた。

***以上一部引用***

ヤマハ発動機は、今回対象となった無人ヘリコプターは「規制の対象外」を主張していますが、さすがに無理かと思います。
飛行実験でも行われたとおり、カメラを装備することにより目視以外でコントロールできますからね。
農薬散布ができるということは、その分推力に余裕があると言うことです。
すなわち・・・BC(生物化学)兵器の搭載及び散布も可能だし、偵察機器を積めば近距離の偵察が可能となります。
これだけ見ても明らかに軍事転用が可能な機器であることが判りますね。

今回の無人ヘリコプターといい、以前あった遠心分離機の輸出といい・・・企業はコンプライアンスについてどう思っているのでしょうね。
まさか、「儲かればどこに何を売ってもいい」なんて思っていませんよね。
中国は現在も軍拡を行っており、反日国家です。
軍事転用可能な商品や技術の輸出には慎重になってほしいものです。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
企業人のモラル (三四郎)
2007-02-24 16:36:55
この類の話は無くなりませんね。個人経営の商店じゃあるまいに、輸出規制を知らないわけはなく、当然確信犯です。自分たちの製品、技術であっても、日本国あってのヤマハという意識があればこんなことはしないはず。企業人のモラルが問われます。
返信する
命を奪う可能性・・・ (秋月@管理人)
2007-02-25 23:16:43
企業が利益を追求するのもわからなくはありませんけどね。
しかし、兵器転用可能な製品や技術を輸出することにより、間接的に人の命を奪う可能性について自覚して欲しいですよね。
恐らく、そんな認識がないから「無人ヘリは規制対象とは思わない」などと言う戯言が言えるんでしょうけど・・・。
返信する
該当、非該当の判断はメーカーがするのが妥当? (はろー)
2007-03-16 11:20:50
「輸出規制品に該当するかしないか」を決めるのは経産省ではなく、メーカーです。
メーカーが幾多の試験をへて「該当しない」と判断した製品であっても、経産省が「該当する」とへりくつをこねるケースがあるようです。

管理人さんは
==「無人ヘリは規制対象とは思わない」などと言う戯言が言えるんでしょうけど・・・。==
とコメントされていますが、ヤマハ発動機は一度もそんなことは言っていないようです。
「規制対象になりうるから、何重ものチェックをした」と言っていますので、ご了解を^^
返信する
ヤマハの勝利 (fish)
2007-03-17 10:23:55
今日の報道をみると、逮捕された3人は処分保留で釈放、組織としてのYAMAHAは略式起訴で、罰金の支払いで終結...。

これって検察が事件性を立証できず、振り上げた拳の下ろし先が見つからなくて、面子を保つための処理だったのでしょうねぇ。あれだけYAMAHAは悪質だとメディアに情報を垂れ流し続けた結果がこれじゃぁ検察の面子は丸つぶれって事ですねぇ。 ひでぇ話だ...
返信する