シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

日韓EEZ協議、進展なく終了

2007-03-06 14:24:21 | ニュース
日韓EEZ協議、進展なく終了(読売新聞) - goo ニュース
日韓両政府は5日、都内で第7回排他的経済水域(EEZ)境界画定交渉を行った。
昨年9月のソウルでの協議に続いて、日韓双方が竹島(韓国名・独島)を自国のEEZの起点として境界線を引くように主張し、具体的な進展がないまま終了した。
日本側は交渉で、竹島周辺などの境界未画定海域で海洋調査を行う際に、相互に調査目的や期間を知らせる「事前通報制度」の導入を提案したが、韓国側は拒否した。

***以上一部引用***

韓国が1954年7月から占拠している竹島ですが、近年さらにもめていますね。
1954年9月には日本政府が国際司法裁判所に付託することを提案しましたが、韓国政府は拒否しています。
(国際司法裁判所の国家間の裁判は両当事国の同意がないと付託されません)
韓国はよっぽど自信がないのかな・・・。

ちなみに、国際法上は「実効支配した者のない島や岩礁は、それを最初に発見した者に領有権がある」とされています。

で、問題となるのは誰が最初に発見したか?です。

韓国の主張の根拠は・・・
韓国最古の文献である『三国史記』(1145年)に、512年于山国が服属を願い出てきたとあり、于山国の領土が于山島と武陵島(鬱陵島?)とされています。
鬱陵島は現在の地名として確認できるので、于山島が竹島(韓国名:独島)のことである。
また、1900年の大韓帝国勅令で韓国領として宣言されている。
という主張です。

しかし、韓国の古地図を見ると于山島は鬱陵島の西に書かれており、18世紀後半の地図から鬱陵島の東に隣接する竹嶼島が于山島との記載に変わりました。
実際、『世宗実録』地理志に「于山、武陵二島は県(蔚珍縣)の真東の海中にある。二島はお互いに隔てること遠くなく、天候が清明であれば望み見ることができる」と記載されていいることから、于山、武陵二島の距離は近いとわかります。
鬱陵島から竹嶼島までの距離は約2km、対して竹島までの距離は約90kmあります。
また、1900年の宣言についてですが、大韓新地志1907年の記載には、「鬱島郡の行政地域は東経130度35分から45分までである」とあり、竹島(131度55分)は明らかにその行政区の外にあります。

対して日本の主張は・・・
1618年には徳川幕府によって竹島渡海免許(当時は松島)が大谷・村川両家に下されるなど、日本人にその存在を知られていたことを確認できる文書が遺されている。
竹島(現在の鬱陵島)への中継地点として松島(現在の竹島)が使用されていた。
1530年に朝鮮で発行された『八道総図』など、どの地図を取っても于山島は鬱陵島の西に記載されている。
1811年に作成された経緯度線入りの『改正日本輿地路程全図』には、竹島(現在の鬱陵島)と松島(現在の竹島)が描かれている。
1905年に竹島として領有を宣言。
となります。

ここまで調べていて思ったのですが、鬱陵島が昔の日本では竹島と呼ばれていたり、現在の竹島が昔は松島と呼ばれていたりでかなり混乱してきます。
日本の林子平による『三国通覧輿地路程全図』に記載されている「竹嶋」は現在の鬱陵島だったりするし・・・。
現在みたいにGPSや衛星を用いた地図がある訳でもなし・・・。
まぁ、韓国の主張に穴がありまくりなのは判りましたが。

自分の主張のみ(武力行使込み)を行い、問題解決の国際司裁判所への付託を拒否する姿勢はいかがなものでしょう。
まぁ、大統領が変わるたびに前任の大統領をいろんな理由で逮捕することにより新政権の正当性を主張するお国柄ですから、付託した日には政権が倒れることは容易に想像できますけどね。

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