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THAAD問題や北朝鮮の核問題を含め、首脳会談の確約もなし

2017-05-28 11:17:42 | 政治


会談における席の配置をめぐり、「儀典上、礼を欠いているのでは」と指摘する声が上がっている。会談では習近平主席がテーブルの上座に座り、李海チャン特使一行は習主席が主宰する会議に出席した形になっていた。

これは、韓国の歴代政権が派遣した対中特使に対する儀典と対照的だ。2008年1月に李明博(イ・ミョンバク)次期大統領が派遣した朴槿恵(パク・クネ)特使や、13年1月に朴槿恵次期大統領が派遣した金武星(キム・ムソン)特使=共に当時=はそれぞれ胡錦濤主席や習主席と小さな円卓を間に置いてソファに並んで座った。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の特使として13年に訪中した崔竜海(チェ・リョンヘ)人民総政治局長、16年に訪中したリ・スヨン外相=共に当時=も習近平主席と会談した時は並んで座った。

北京の外交筋では「大統領特使との会談でこうした席の配置は見たことがない」という声が出ている。

今回の特使団の席の配置は、習近平主席が先月、林鄭月娥(キャリー・ラム)次期香港行政長官に会った時と同じだ。席の配置だけ見れば、韓国大統領の代理である李海チャン特使が、中国の行政区の首長である香港行政長官と同じ待遇を受けたことになる。

特使団はこれに先立つ同日午前、中国の楊潔チ外交担当国務委員(副首相級)とも会談し、THAAD問題や北朝鮮の核問題を含め両国の懸案について話し合った。

楊潔チ国務委員は「韓国側が中国の重大な利益と懸念を尊重し、THAAD問題をうまく解決するよう希望する」と述べた。前日の王毅外相に続き、あらためて特使団に圧力を加えたものだ。

これに対して、李海チャン特使は「THAAD問題は中国の安保利害が懸かっている問題だということは十分に分かっている。韓国新政権は真摯(しんし)に解決策を見いだす」と語った。

一方、特使団は楊潔チ国務委員に「中国のTHAAD報復措置は早急に解除されるべきだ」との考えを伝えた。これに対して、同国務委員は「韓国側の関心事項についてはよく知っている。

それに対して前向きに努力する」と答えたと、特使団の一員である沈載権(シム・ジェグォン)議員=共に民主党=が語った。

朝鮮日報 からの引用記事

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