朝鮮半島と中国と世界の動き

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習近平ボケた台詞を言っている場合ではない

2017-04-15 01:30:39 | 政治


トランプ大統領は習主席を見切ったはずだ。「こいつは、まるで反射神経がない男だな」と思ったに違いない。そう思えば、習主席がほとんど笑顔を見せず、いつも表情を失った仏頂面をしている理由も理解できる。

丸暗記した教義と原則だけを唱え、かつ政敵に足を引っ張られないように自分の思惑を外に見せずに出世街道を歩いてきた男だから、相手に当意即妙で対応するなどありえないし、絶対に許されない振る舞いなのだ。だから笑顔がない。

そう言えば、日本の左翼にも笑顔はない。左翼ジャーナリストや識者と呼ばれる人たちを思い出してもらいたい。いつも、しかめっ面で「もっともらしい」ことを言っているではないか。左翼の世界でしかめっ面は古今東西、万国共通なのだ。これは新発見だ!(笑)。

また脱線した。習主席が事態に臨機応変に対応する反射神経がないとすれば、今後の朝鮮半島情勢にも微妙な影響が出てくる可能性がある。つまり、重大局面で中国が対応しない、いや対応できないかもしれないのだ。

少なくとも反応が12日の電話会談のようにワンテンポ、遅れる可能性がある。たとえば、トランプ政権の軍事攻撃が選択肢の1つなのは周知の事実だから、事前にシミュレーションして「こうなればこうする」くらいは決めておけるだろう。だが、たとえば北朝鮮の金正恩・最高指導者が暴発して、先に攻撃を仕掛けた場合はどうか。

それでトランプ政権が直ちに反撃したら、どうなのか。そこから先は無数のシナリオがある。そんな激動シナリオに対して、仏頂面の習主席が機敏に反応して事態の主導権を握れるだろうか。私には想像できない。

主導権を握るのはトランプ大統領だろう。今回の決断を見る限り、トランプ政権の「やるときはやる」という姿勢がはっきりした。加えて、逆に習主席が「決断できない男」であるなら、なおさら大統領は決断しやすいはずだ。

大統領は「米国第一主義」を唱え、米国しか頭にないかのような印象が強かった。だが、シリア空爆は国際規範を乱す国に政権が軍事力を行使した実例になった。米国は世界から撤退するわけではない。それは先の国務長官発言からもうかがえる。

政権の軌道修正は人事にも表れている。大統領最側近と言われたバノン首席戦略官兼上級顧問が国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーから外れ、統合参謀本部議長と国家情報長官が常任メンバー入りした。

この人事は、政権の安全保障政策が伝統的な共和党スタイルに戻る可能性を示している。トランプ大統領は首脳会談で習主席に対して中国の北朝鮮向け原油禁輸措置を要求し、応じない場合は北朝鮮と取引のある中国系企業や金融機関に対する制裁(セカンダリー・サンクション=2次的制裁)の発動を検討している。

中国はいつまでも回答を引き延ばせない。空母カールビンソンは朝鮮半島周辺に向かい、ロナルド・レーガンと合わせ、米国は異例の空母2隻体制で事態に備えている。電話会談で中国が「平和的解決が必要」などとボケた台詞を言っている段階はとっくに過ぎているのだ。

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