その先生は、自分が在学中は専任講師でまだ若手の先生だった。
先生は、司法試験に比較的短期で合格(法科大学院ができるずっと昔)してドイツにも留学経験しているある意味エリート街道を行く人だった。
にもかかわらず、気さくでイベントごとが好きで面倒見が良くて、教え子には法曹界に進んだ人も多い。
そんな先生は今何を?と思い立ち検索してみた。
まだ専任講師だった。
というのもこの先生は学者の業績である論文を書かないのである。在学中、3月か4月に東京に大雪が降った。ある先輩曰く、「先生が論文書いたからじゃないか」と。そのくらい書かないらしい。
法律学が好きだけど、別に偉くなりたくない。学生に楽しく法学を学んでもらいたいし、自分も学生と楽しみたいというのが先生の考えなのかもしれない。
弟子的には気まずい。下手すると准教授くらいになっている人もだろう。そのあたりは触れてくれるなみたいな雰囲気がある。
先生、いつ教授になるんだろうか。まあ余計なお世話なんだが。
という雑感を書こうとして、検索結果をよく見てみたら
先生、弁護士も兼任していた。
益々、論文書かない。書けない?
読んだ本
『ヘンな論文』サンキュータツオ(著)