読書の森

『森は生きている』の思い出



昔々、私が小学校に通っていた時、課外学習で観劇に行きました。
多分、公民館でプロの劇団が演じたものだと記憶しています。

みんなで一緒に映画を観た事(ディズニー映画など)はありましたが、本物の観劇は初めてです。
ワクワクして行きました。

それが『森は生きている』です。

時は凍てつく冬の最中、気ままな女王さまは春一番に咲く「マツユキ草」が欲しくて仕方なくなりました。
マツユキ草は白く可憐な花です。
冬だからこそ、春の花が欲しくなってしまったのです。

「マツユキ草」を女王様に届けたならば、大層なお金を出すというお触れを、国中に出しました。


賞金に目が眩んだ継母から、森に入って「マツユキ草」を探し出す様に言われた娘が、その国にいました。
娘と言っても幼気な子供です。

雪のしんしんと降る凍える寒さの森の中、震えながら、マツユキ草を探す娘でした。
探している中で不思議な人々が焚き火を囲んでいるのに出会ったのです。
それは12の月の神様たちでした。

神様は各々の月の歌を口ずさんでます。
驚いて目を丸くしてる小さな娘の身の上を神様は聞きました。
懸命に花を探す娘を神様たちは哀れみ、一瞬の間だけ、春を与えてくれました。
温かい日差しの中で娘は楽々と「マツユキ草」を摘む事が出来ました。

後のストーリーは記憶の外にあります。


この厳しい冬に、昔々の小学校の冬を思い出してしまいました。
その頃も結構寒く、春近くに大雪が降りました。
それは子供の事、皆喜んで、校庭でキャーキャーと雪合戦をしたのを思い出します。

どうか寒さに負けずお元気で(お元気で、ばかり言ってますが)いて下さい。
心から祈っております。

読んでいただき心から感謝します。 宜しければポツンと押して下さいませ❣️

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