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読書の森

雨の鎌倉

連休初日の昭和の日、生憎の冷たい小雨。
けれど、この天気で人出は少なかろうと、私は重ね着して勇んで鎌倉へ向かいました。

連休明けになると暑さが増すかも知れないし、とか何とか自分の中で理由つけてますが、ただ電車に乗って遠出したい虫が又騒いでしまったのです。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の人気もあってか、コロナ禍で近場へ行く人が増えた為か、今年の鎌倉は人出が多い。
しかし、流石この雨だと出足は鈍いようですよ。


ただし小町通りは若者のメッカの如くでございます。

ところが。
江ノ電乗り場がある西口はその改札を除くと、空いてる。

街灯も鎌倉らしい美形。

市役所に向かう小道に、かの源実朝の歌碑があります。
「ちはやぶる 伊豆のお山の 玉椿
八百万代も 色は変わらじ」
実朝が伊豆山神社に詣でた時、椿がたいそう見事に咲いてました。そこで伊豆の神様を讃える気持ちを込めて詠んだもの。
ちはやぶるは枕詞、勇ましいという意味もこめてます。八百万は多い事の喩えでいついつまでも、という意味です。



ここは御成町です。自然豊かで美しい小道の横に市役所があり、小洒落た店が点在する閑静な場所。奥は住宅街になってます。

未だ源平の戦いが終了しない時(1184年)に頼朝はこの街角に問注所(訴訟所)を造りました。
当時の警察や司法組織は当然整備されてないので、ここに集中して訴えにくる人々で喧騒を極めたと言います。

当時の御成町は、施政の中心部だったのですね。

さて、御成町の住宅街を抜けると商店街があります。

御成通りです。小町通りに比べると知る人ぞ知る、けれどいかにも鎌倉らしいセンスの店が並んでる魅力的な通りです。


これはちょっと外れた場所にある喫茶店。
レトロそのものですがコロナ禍の影響か、今は閉店状態みたいです。



御成町とその路地。
懐かしい雰囲気があります。
晴天だともうちょい綺麗に見えるのですが残念です。

実は、私この通りから横道に入って昔ながらの踏み切りを渡る細道が大好きです。
ここは多分コアなファンか地元の人しか通らない道で、踏み切りを渡ると小町通りになります。

そして、以前blog で紹介した古書や古物を扱う小さなお店も健在でした。
上品な老婦人の店主もお元気。

故石原慎太郎氏の『太陽の季節』の初版本とか、お宝がいっぱいあるのです。
コロナ禍でどうも訪れる人が少ないようで残念です。

どうか、店主のおばさま、いつまでもお元気でお店を続けて下さいね!


(上の写真は踏切り近くの可愛い店で6年前と全然変わらぬ雰囲気です♪)

鎌倉は奥の深い素敵な街です。
時の流れがふと止まった、そんな瞬間を楽しめる街だと思います。



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