皆さま、こんにちは。
昨夜、台風並みの強風が吹き荒れておりましたが、今朝、
車庫を見ましたら、見事に自転車がひっくり返っておりました
まあ、これくらいの犠牲で助かった!と思っておきましょう(笑)
さて、本日は『庄漫展』の作品について、少し解説を交えて
ご紹介いたします。
庄漫さんの作品は銅版画ですが、私が版画と聞いて思い出すのは
小・中学校時代に美術で習った木版画やゴム版画です。
これらは凸版画といいます。
凸版画は、インクをローラー等で版の出っ張った部分だけに付着させて、
版に紙をバレンやプレスで押しつけて紙に写しとる方法で、凸版画の製版では、
版の出っ張った部分を作る作業を行います。
一方、庄漫さんが作る銅版画は凹版画といい、版の凹部で図柄を構成する
版画技法です。
版全体にインクを乗せたのち、これを布などで拭き、凹部にのみ インクを残す。
あとは、この版と紙を重ねて圧力をかければ、凹部のインクが転写され完成
圧力のかけ方次第でも、微妙な色調が表現できるそうです。
では一つ、作品をご紹介
製版の工程は凸版と逆で、平面の版に溝を刻むことで図柄を作っていくが、
メゾチント技法では、まず版全体にひじょうに細かな点や線を無数に刻んで
ざらつかせ(これを目立てという)その後に この目を削って平面を作っていく。
インクが残るのは削られなかった部分。
(この目立ての作業だけで、大作だと数ヶ月を要するそうです。)
ところで、技法や工程はネット等で調べて理解しましたが、
間近に作品を拝見すると、その細やかな静物や風景の表情を
どのように あの道具たちを使って作り上げていくのか・・・
実際に道具等を見せていただいた私としては、神業としか言いようが
ありません
ご覧の「夏暮の微風」という作品の水面に広がる微風の揺れ
まさに、神業ですね
『庄漫展』
会期:平成25年3月17日(日)~3月31日(日)
時間:午前10時~午後5時(最終日は午後4時)
会場:ギャラリー楽座(長浜市商店街ゆう壱番街通り みのや茶舗まえ)
TEL:0749-5-0393
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