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あひる製作所

チビっこいバイクをいじったり乗ったり、くだらん工作したり~
さらにボートで海釣り行ったり、山でも遊んだりで大忙しだ~♪

SLD

2013-02-07 18:38:48 | ナイフメイキング

ナイフに使われている鋼材で『D2』という名前の物があります

ワタシもナイフ製作始めるまでは聞いた事なくて、どんな特性の物なのかぜ~んぜん知りませんでした

っで、製作始めた頃にどっかのHPで鋼材の特性一覧のみたいなのを見た際、『炭素鋼ですぐ錆びる』みたいな事が書かれてました

まあ、その時には知らない名前の材料だし、それを鵜呑みにして『あ~ それじゃちょっと使いにくいよな~』なんて思っていたわけですよ

しかし、プロのメーカーさん達もけっこう使っている鋼材なので、少々興味が湧いてきまして『ちょっと調べてみるか』

ってな感じで調べたところ、どうやら『D2』というのはアメリカでの呼び名らしく

日本のJIS規格では『SKD11』と呼ばれる材料である事が判明

ん? 『SKD11』ですと?  それなら知ってるぞ!!!

金型とかに使われる素材で工業的には超有名どころじゃないか~

っというわけで、実は知ってる材料でした・・・

しかも、確かに他のステンレス素材と比べれば錆びやすいですが『炭素鋼』でもなければ、そこまですぐ錆びるってほどでも無いです

というわけで、さっそく買ってみる事に

↑仕事柄、金属材料は比較的入手しやすいので、ちょっと大人買い

『SLD』の4mm、5mm厚の板

SLDっていうのはSKD11の日立金属での商品名ですな~

 

そんなわけで、そのSLDでブランク切り出してみた

この板は厚さが0.0~0.05mm程度マイナス公差の黒皮付きなので、4mm厚と言っても4mmのナイフは作れません

そうなるとヒルトを作る時のカッターの事もあるので、とりあえず黒皮削って平面を出した時の厚さを知りたかったわけですな~

とりあえず写真のところまで切ったり削ったり加工した感触は、硬めだけどサクサク系で比較的作業しやすいですな

 

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6 コメント

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Unknown (Rock)
2013-02-07 22:31:02
メーカーマークが輝いてますね。(笑)
ATS34なんかに比べるとサクサク・カリカリした感じですね。
ボール盤での穴開け等では、つながった長い切子は出ず、チップ状の切子ですね。
熱処理前の研磨で水を使うと、あっという間に錆びてきますので、ご注意くださいね。
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Unknown (gfd)
2013-02-08 00:21:53
こういう材料を手に入れやすい環境ってうらやましいです。
組成表や特性表を眺めながら新しい探すのも楽しそうですし(^^)
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Unknown (あひる)
2013-02-08 13:04:26
Rockさん>
他のステンレス系素材の粘っこい感じが少ないですよね~
もう10年以上前に他のSKD素材をNC加工機で削った時の感触は
削りやすい素材ではないけど、切粉の具合などSUS316などと比べると良好だった記憶がありますね~
切削加工以外では経験ないので、グラインダーで削るの楽しみです~♪
熱処理前、加工途中の防錆はちゃんとしないといけませんね!!
参考になります



gfdさん>
そうですね~
けっこう仕事の内容が趣味にも役立つ事も多いので、そういう点は非常にいいですよ
金属材料でも業種によって入手しやすい物と難しい物あるので、ぜんぜん手に入らない材料もありますけど・・・
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CCSCモデルファン (ストライベック)
2025-05-08 09:25:48
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、イデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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国富論から熱力学かあ (文系数学リスキリング)
2025-05-18 01:06:50
なるほど、「材料物理数学再武装」なかなか面白いですね。AI数学の理論基礎をトライボロジーにおけるストライベック線図にもとめ、そこでAIに使われるシグモイド関数の意義を明確化している。アルゴリズム教育として一種のグローバルスタンダード的な価値創造が見受けれれますね。簡単に言うと「材料物理数学再武装」って専門家にとっても横串力がある話なんですね。
返信する
マルテンサイト千年ものづくり (ベアリングメタル)
2025-05-19 22:25:06
それにしてもプロテリアル製のSLD-MAGCはとても静粛性にすぐれていて他のAISI-D2系とは比べ物にならんな。
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