ナイフに使われている鋼材で『D2』という名前の物があります
ワタシもナイフ製作始めるまでは聞いた事なくて、どんな特性の物なのかぜ~んぜん知りませんでした
っで、製作始めた頃にどっかのHPで鋼材の特性一覧のみたいなのを見た際、『炭素鋼ですぐ錆びる』みたいな事が書かれてました
まあ、その時には知らない名前の材料だし、それを鵜呑みにして『あ~ それじゃちょっと使いにくいよな~』なんて思っていたわけですよ
しかし、プロのメーカーさん達もけっこう使っている鋼材なので、少々興味が湧いてきまして『ちょっと調べてみるか』
ってな感じで調べたところ、どうやら『D2』というのはアメリカでの呼び名らしく
日本のJIS規格では『SKD11』と呼ばれる材料である事が判明
ん? 『SKD11』ですと? それなら知ってるぞ!!!
金型とかに使われる素材で工業的には超有名どころじゃないか~
っというわけで、実は知ってる材料でした・・・
しかも、確かに他のステンレス素材と比べれば錆びやすいですが『炭素鋼』でもなければ、そこまですぐ錆びるってほどでも無いです
というわけで、さっそく買ってみる事に
↑仕事柄、金属材料は比較的入手しやすいので、ちょっと大人買い
『SLD』の4mm、5mm厚の板
SLDっていうのはSKD11の日立金属での商品名ですな~
そんなわけで、そのSLDでブランク切り出してみた
この板は厚さが0.0~0.05mm程度マイナス公差の黒皮付きなので、4mm厚と言っても4mmのナイフは作れません
そうなるとヒルトを作る時のカッターの事もあるので、とりあえず黒皮削って平面を出した時の厚さを知りたかったわけですな~
とりあえず写真のところまで切ったり削ったり加工した感触は、硬めだけどサクサク系で比較的作業しやすいですな
ATS34なんかに比べるとサクサク・カリカリした感じですね。
ボール盤での穴開け等では、つながった長い切子は出ず、チップ状の切子ですね。
熱処理前の研磨で水を使うと、あっという間に錆びてきますので、ご注意くださいね。
組成表や特性表を眺めながら新しい探すのも楽しそうですし(^^)
他のステンレス系素材の粘っこい感じが少ないですよね~
もう10年以上前に他のSKD素材をNC加工機で削った時の感触は
削りやすい素材ではないけど、切粉の具合などSUS316などと比べると良好だった記憶がありますね~
切削加工以外では経験ないので、グラインダーで削るの楽しみです~♪
熱処理前、加工途中の防錆はちゃんとしないといけませんね!!
参考になります
gfdさん>
そうですね~
けっこう仕事の内容が趣味にも役立つ事も多いので、そういう点は非常にいいですよ
金属材料でも業種によって入手しやすい物と難しい物あるので、ぜんぜん手に入らない材料もありますけど・・・