あひる製作所

チビっこいバイクをいじったり乗ったり、くだらん工作したり~
さらにボートで海釣り行ったり、山でも遊んだりで大忙しだ~♪

経年変化

2012-03-29 15:11:02 | ナイフメイキング

経年変化っていうと、ボロくなったりネガティブイメージもありますが、物によっては使い込んで味がでてくるような良いイメージもありますな~

っで、今回は嬉しい方の経年年化がナイフのハンドル材で見られました

っと言っても、まだ製作開始から数か月なんで、経年変化ってほど時間たってないんですけどね・・・

 

 

ハンドル材として一般的なマイカルタなんですが、以前の更新でも書いたように基材となる布や紙にフェノール樹脂を含浸させ硬化させた物ですから

一般的な工業製品でも多数使われてるベークライトと同じ物なんじゃないかと・・・

っで、1月に製作したナイフのハンドルにナイフメイキング材として売られているマイカルタではなく

工業用材料として売られてる布ベークライト(黄色)を実験的に使ってみたわけですよ

完成した物はナイフとして使用するにはまったく問題なく、実用性で見れば『ベークライトハンドルぜんぜんOKじゃん!!』って感じだったんですが・・・

世の中うまくいかない事もありまして、

残念な事に↑の写真のリネンマイカルタのようなハッキリとした模様が浮き出なくて、ただの黄色い樹脂ハンドルになってしまったんですよ・・・

工業用のベークライトはナチュラルカラー(黄色)と黒色の2色しかないのですが、なんたって安い!!!

でも、ノッペリした黄色い塊じゃつまらん・・・ 

というなんとも微妙な結果だったんです・・・

 

 

ところが!!

昨日、久しぶりにそのナイフを出して見たところ、ハンドル材の色が明るい黄色から濃い目のオレンジに変化していました

ナチュラルカラーのベークライトが時間と共に黄色→こげ茶色へと変化していく事は知ってましたが

↑なんと濃い色に変化すると同時に積層されたシマシマ模様も浮き出てきたんですよ~♪

う~む、これは嬉しい!!

このまま順調に経年変化を続ければ、なかなか味のある良い感じになってくれそうな気がしてきましたよ

 

ちなみに黒色ベークライトの場合は、それ以上濃い色に変化しようが無いので経年変化の変色はないです

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形になってきた

2012-03-26 18:41:32 | ナイフメイキング

ど~も

相変わらずナイフ製作中です

先日の更新で書いたようにヒルトを取り付け後、ハンドル材の取付準備ができたので

さっそくハンドル取り付けました

↑写真の上からエゾ鹿の角、お次はダケカンバ(?)のコブ材、そしてマイカルタ(タンカラー)

鹿とマイカルタの物はファスナーボルトとパイプも取付を済ましました

ファスナーボルトを取り付けるために沈め付きのドリル(穴が2段になる)で穴をあけるのですが

エゾ鹿ハンドルのナイフを加工中、気を抜いてたというわけでもなかったんですけど、うっかり大失敗・・・

危なく台無しになるところでしたよ

まあ、運の良いことにボルトを旋盤使って加工してやれば調整できる範囲内だったんで

結果としてはフォローしきれましたけどね~

いや~ 旋盤様のおかげで命拾いしたぜ

 

さて、この後はボルト、パイプの余分を切り落としてハンドルをゴリゴリ削って成形ですな

しかし、こういう3Dの成形作業がワタクシけっこう苦手・・・(板金作業のパテとか・・・)

最終形状が細部を含め完全に頭の中でイメージできてないからだと思うんですが、それをイメージし続けて作業するのが意外と難しいんだよね~

 

 

っで、ナイフ本体とは関係ないけど、ちょっと作ってみたかった物を作ってみた

↑これだけ見ると何だかわかりませんが

外形をいろんな形に削って貫通穴を開けてあります

っで、これは何かといいますと・・・

こんな感じでナイフのハンドルに空いてる穴(ソングホール)にテープ状の革を通して編み込むのですが

その時、一緒に編み込むビーズみたいな物なんですよ

ちょこちょこ見かけて『何となくかっこいいな~』と思ってましてたが、普通はシルバーで作られた物がほとんどでした

さすがにシルバー細工はまるっきり専門外、もちろん経験もないし作れない・・・

それなら得意の切削加工だ!!

というわけで、前に作ったファスナーボルトと同じように削り出しにて製作してみたです

 

それにしても、誰かが考えて書いた図面の物ではなく

自分で考えた物を自分勝手に削る!!  

なんとも楽しい作業ですな~

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組み立て中

2012-03-23 15:47:32 | ナイフメイキング

はい、ど~も

例によってナイフ製作中です

前回更新時に書いた熱処理から戻った素材、この1週間ほどのうちにゴシゴシと頑張って磨いてました

そして、めでたく磨き終わり(ワタシ基準)

一番上と上から3番目の物がピカピカ仕上げ(天井とカメラが映ってるぜ~)

その他2本は#2000まで磨いた後に#1000でヘアライン仕上げ

まあ、今回もいろいろ失敗もあり、新しい事がわかったんで今後の作品にフィードバックしましょ~

っで組立の工程に入りまして、すでに作ってあったヒルト(つばの部分)を接着&ピンのカシメで固定しました↑

 

この後はハンドルを取り付けるわけですが、現在その準備中って感じですな

↑このナイフにはバール材(樹種不明・・・)を使う予定~

バール材ってのはダケカンバ、カリン等の木のコブ部分を切り出した材料で、グニャグニャした不思議な模様が出てけっこうきれいです

この材料は以前、釣りに使うランディングネット等を作ったりしてた時の残りですな

それを程よい大きさに切って、その後にポリマー系の樹脂を真空引きして含浸させてみました

真空引きでの樹脂含浸はネット等を作った時にもよくやってましたね~

 

っというわけで、だいぶナイフの形になってまいりましたぞ

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焼けてきた

2012-03-16 15:18:11 | ナイフメイキング

またナイフ製作ネタです

さてさて、先週までゴリゴリと削ったり磨いたりしてた物が本日、熱処理から戻ってまいりましたよ

これで生で軟らかかった鋼材に焼が入りまして、めでたく硬くなりました~

 

ナイフ製作をするにあたって、この工程だけは外注に出してるわけですが

こちらの業者さん、熱処理後に硬さの測定をして検査成績票的な物をつけてくれるのです

どうやらこの素材はロックウェル測定で62に焼きあがったようです

硬さの指定(その材種の範囲で)もできるらしいのですが、初心者のワタクシには良くわからないので

とりあえず『おまかせ』でやってもらったです

 

↑穴が開いてる個所の右に小さな凹みがあるんですが(見えてる?)

これが硬さの測定を行った痕ですな

っとまあ、熱処理から素材が戻ってきたので、まずは頑張って磨きましょ~♪

 

 

先日の更新した時に載せたやつが、もうちょっとで完成~

 

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製作中~

2012-03-14 17:22:40 | ナイフメイキング

はい、ど~も

相変わらず工作しておりますよ

現在、作業中なのはこの2本↑

1つ(写真下)はナイフにハンドル材を接着しております

固まったらファスナーボルト&ソングホール用パイプの穴を開けて、もう片方のハンドル材も接着します

2つ目(写真上)はすでにハンドル材も接着し、ボルト&パイプも取付済

先日の更新の時にはまだ↓こんな感じで大雑把に削っただけでしたが、もう少し丸っこくなってきましたよ

↑これのハンドル材はマルーンリネンマイカルタという物でして

まだこの写真ではわかりにくいですが、削っていくと積層された繊維が等高線みたいな模様になって見えてきます

ワタシこの積層模様が出てくるリネンマイカルタの仲間がけっこう好きですな

 

さて、製作中の物はそんなとこなんですが~

ハンドル材にする木を先日購入しました

銘木といわれる物の小さい端材なんですけどね

↑これはウォールナット

高級家具なんかに使われて有名な木ですね

 

↑キルティッドメープル

ウニャウニャした模様が浮き出てきれいな木ですな

 

そしてこの銘木たち、きれいな物とか珍しい物があるとついつい欲しくなります・・・

以前、釣りに使うランディングネットなんかを作ってた時期がありまして

その時のコレクションがまだ残ってたので、それも新たにナイフの材料として使おうと思ってます

 

 

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部品、材料

2012-03-08 16:58:02 | ナイフメイキング

さ~て、ナイフ製作ネタの続きです

本日はナイフを作るのに必要な材料とか部品なんかをご紹介

まずは鋼材

ナイフの本体部分の材料でこれが無ければ始まりません

ATS-34とかCRMO-7とかCV-134とかいろいろあって特性もいろいろです

購入した段階ではただの帯板にしか見えませんが、

このただの板が機能を有する物に変わっていく事を想像するだけでハァハァしますな・・・

 

お次はハンドル材

ナイフの柄の部分になる材料ですが、これはも~ ホントさまざまな物があります

↑写真にあるような鹿の角、模様のきれいな木など天然素材もあれば

一番右側の黒っぽい物はマイカルタと呼ばれる樹脂(使った残りの端材です・・・)なんかもあります

まあ『マイカルタ』は商標らしいんですが、内容としては布をフェノール樹脂で積層した物なんで布基材のベークライトですよね

これらハンドル材には非常に危険なところがあります

それは『いろいろ集めたくなる』というコレクション的な要素がけっこうあるのですよ・・・

まあ、その辺はそのうちに『ハンドル材ネタ』として更新したいと思います

 

 

そしてヒルト

ナイフになった時のツバになるパーツ

↑ 写真だと黄色い部分ですね

 

もとは真鍮や洋白、ステンレスなどの平角棒なんですが、それを↑ こんな感じで加工していき、組み立て後きれいに成形します

 

 

お次はハンドルとナイフ本体を接着剤と共に固定しているファスナーボルト

↑こんな具合の少し変わったボルト、ナットのセットです

ハンドルに穴を開けたところにこれを通して締め付け固定、その後ハンドル材と共にこのボルトの頭も削って成形します

このファスナーボルトはナイフメイキングの材料を扱ってるお店などで買う事ができますし、値段的にもとんでもなく高い物ではありません

しか~し、ワタクシ職業柄こういう製作物は得意中の得意であります!!

それに作れる部分はできる限り自分で作りたい!!!

っというわけで仕事の合間、工場にあったデッドストックな材料を使いまして素早く製作~♪

写真はシュナイダーボルトという種類で、普通販売されてるのは洋白(ニッケルシルバー)製の銀色の物しか見かけません

そこで、せっかく機械動かして作るんですから、市販ではあまり見かけないような物も作ってみましたよ

赤はリン青銅、銀色は洋白、黄色は真鍮で作りました

大きさも市販されているサイズを参考に8x6、7x5、6x4.5の3サイズを各色で作りました~

これ以外にもイーグルアイボルトとかニューボルト、ラブレスボルトなんて種類の物もありまして

とりあえずイーグルアイボルトとニューボルトも作りました

イーグルアイボルトの基本構造はシュナイダーボルトと同じなんですが、そこに別パーツのカバーが被って2色になります

実際に組み立てて、ハンドルを成形するとこんな具合に↓

ちなみにワタシはこのボルトがかなり気に入ってます!!

市販の物は内側が洋白製で銀色、外側が真鍮製で黄色の物しかないのですが

これもまたまた3色それぞれ組み合わせができるように作ってみたです

 

さらにはもう1つ外側にパーツを増やして、こんな物まで・・・

まあ、これはネタ的に作っただけなんで実際に使う事があるかは謎ですが・・・

 

そしてもう1つのニューボルト

組み立て&成形後はこんな感じになります↑

 

これも各色製作

このボルトはナイフに組み立てる際の使用が非常に簡単で楽ですね

ナイフメイキング初心者(ワタシの事ですが・・・)には最適かと思います

 

というわけで、こんな感じの部品や材料を使ってナイフを作っておりますよ

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新しい工作

2012-03-07 14:51:31 | ナイフメイキング

ど~も、ど~も  もの凄い勢いでご無沙汰でございます

早いもので、去年の6月以来あっというまに10カ月近くたちましたな・・・

っで、まあワタクシの方は相変わらず山に行ったり海にいったり、ガレージでゴソゴソやったりしてたわけなんですが~

去年の12月頃から新しい趣味というか新しい工作のネタにはまっております

 

 

それはナイフの製作!!

もうかなり以前(25年ぐらい前・・・)からナイフを自作する趣味『ナイフメイキング』というジャンルがある事は知っていましたし、

そういう材料が売られているお店に行った事もありました

しかし当時まだ中学か高校ぐらいだったワタシには技術的にも金銭的にも、とても手を出せるジャンルではなかったですね~

その後いろいろな経験を積んでけっこうな工作もできるようになったわけですが、ナイフメイキングについてはサラッと忘れていました

っで、去年の山シーズンも終わり、使っていたナイフのお手入れ&修理をするためにちょいとネットで調べ物してる時、偶然ナイフを作っている方のブログなんかを見つけてしまったわけですよ~

まあそんなキッカケがありましてワタシもナイフメイキング始めてみたんですが、かなり楽しいですな!!

超ザックリと作業工程を説明しますと

1.どんなナイフを作るかデザイン決定

2.決定したデザインをナイフとなる鋼材の板へ写し取り、切り抜いたり必要な穴を開けたり

3.ただの平べったい板をナイフの形状に削り出す

 

4.形ができあがり表面をある程度研磨したところで焼き入れ(熱処理業者に外注します)

 

5.焼き入れから戻ったら仕上げまで研磨

6.ツバになる部分(ヒルト)、ハンドル部(柄)などを組立

7.ハンドルを削って仕上げ

8.革などでシース(サヤ)を製作後、ナイフ自体に刃をつけて完成~♪

っとまあ、そんな感じ

 

バイクや車などの機械物と比較すると、非常に単純な製作物に見えるんですが

これが思いのほか多くのジャンルの知識や技術が必要になりますね

実際ワタシの場合、シースを製作するために今までやった事ないレザークラフトにも挑戦しましたよ

というわけで新ネタ工作始めまして、すでに数本を作りました

そして現在も新しいヤツを製作中~

 

コメント (8)
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