あひる製作所

チビっこいバイクをいじったり乗ったり、くだらん工作したり~
さらにボートで海釣り行ったり、山でも遊んだりで大忙しだ~♪

海を渡って~♪

2014-01-27 19:25:29 | ナイフメイキング

ここ最近、猛烈寒かったり暖かくなったり忙しいですな・・・

ナイフ製作もアッチコッチに手を出しながらボチボチに進めてます

しかし本日のネタは最近の作業状況とかではなく、昨年末頃に完成したナイフの紹介 

 

↓こんな感じ

全長220mmぐらい、刃長115mm

ブレードは4mm厚のATS-34をホローグラインド、ミラー仕上げ 

 

 ヒルト、ボルトは洋白(ニッケルシルバー) 

 

ブレードの削り抜けは、ワタシの作品の中ではうまく削れた方だと思いますな 

 

ハンドルはデザートアイアンウッドで、インプルーブドっぽく削ってみたです 

初めて凸凹のあるハンドル形状に挑戦しましたが、思ってた以上に難しいし大変・・・

でも思ったように削れると、かなり嬉しい!!

 

シースはこんな感じで、ベルトループにはリザード皮を張ってみました 

 

さて、『な~んか、このナイフ見た事あるな~』と思う人もいるかもしれませんが

昨年のJKGナイフコンテストに応募した物を、ちょっとだけモデルチェンジした物なのですよ~ 

写真上がコンテスト応募モデルで、下が今回のマイナーチェンジモデル

変更点は全体的にサイズを少し小さくした事

それと自分でも気になってて、コンテストの審査員のコメントにもあった人差し指の掛かる部分

コンテストモデルはブレードから真っ直ぐでしたが、今回はその部分を少しだけ凹ませ人差し指が掛かりやすいように

逆にヒルトはほんの僅かですが出っ張らせてブレードとの間に小さな段差を付けました

 

ハンドルの形状もコンテストモデルは一般的なコークボトル形状ですが、今回はインプルーブドっぽくして握った時の納まりが良くなるようにしてみたです 

この3点を変更した事でデザインの流れを大きく崩さず、コンテストモデルの課題だった『握った時の安心感』は大幅に向上しましたな~

ホントに少しの事で握りやすさ、握った時の安心感というのは大きく変わる事がわかったです!!

話しには聞いたりしてましたが、自分の中で実感できた事で『目からウロコ』でしたね~

 

ハンドル材も違えばシースの革もまったく違う色で作ってみると、ほぼ同じデザインのナイフでもずいぶん印象が変わるもんですな~

 

っで、このナイフすでにワタシの手元にはありません

じゃあ、どこへ行ってしまったのかと言うと海を渡ってアメリカへ嫁に行ったのです!! 

っと言っても、アメリカ在住の妹にあげたんだけどね~ 

すでに知り合い達に見せびらかしたらしいですが、なかなか好評だったそうで、ありがたいですな

 

いや~ 

ワタシのナイフもついに海外デビューか~

海のむこうでも達者でな~

コメント (6)
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楠ハンドル

2014-01-16 16:21:15 | ナイフメイキング

いや~ 

ここ最近、メチャメチャ寒いですな~

うちはけっこう山に近い地域なんで、外に置いてあるバケツに溜まった水とか外水道が毎日凍ってますよ・・・

 

っで、今日のネタは去年の内に完成してたけど紹介してなかったナイフ 

完成時期はすでに忘れてしまって、確かエゾ鹿セミスキナーとか、シュートっぽいデカいやつとかが完成した頃だったと思う・・・

↓こんな感じ

全長150mmぐらいで刃長60mmぐらいの小型ナイフですな

ブレードはSLDの4mm厚でホローグラインドのミラー仕上げ 

 

ヒルトは洋白でボルトは洋白&真鍮のバーズアイ

 

ハンドルは樹脂を染み込ませた楠のコブ材でレッドのスペーサー入り 

この材料はもう10年ぐらい前に買って持ってた物

買った時はもちろんナイフに使う予定ではなく、釣りに使うランディングネットのハンドルにしようと思ってたわけですな~

そしてこの楠はかなり軟らかい素材なので、削り過ぎや金属部品との段差にかなり注意が必要で、ワタシの技術だとけっこう難しい素材・・・

しかも楠は削ると樟脳の香りがするので、ハンドル成形時はガレージ内がかなり匂います・・・

まあ、鹿ツノみたいに臭いわけじゃないけど、あまり強い香りを嗅いでると頭痛くなるよね・・・

 

バック側からはこんな感じ

もう少しスッとした削り抜けを目指したいな~ 

 

シースに納めるとこんな具合

紺色っぽい革だったけど、タレに漬けたら限りなく黒に近くなってしまったよ・・・ 

今、気づいたけどシースに完成した年月日が書いてあるじゃん!!

このナイフのブランクは去年の初め頃、SLDの板を大人買いした時、一番最初に切り出した物でした

しかし後から作り始めた物に次々追い越され、 それこそ10カ月ぐらい掛かってようやく完成・・・

正直あまり良い出来のナイフとは言えないですが、去年1年間で徐々に進歩したワタシの技術とともに製作が進んだナイフなので

細かく見ていくと、アッチコッチけっこう面白いですな~

 

 

 

 

コメント (2)
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インテグラル

2014-01-08 14:41:40 | ナイフメイキング

皆さま、遅くなりましたが本年もよろしくです

 

っで、新年早々やっぱナイフ製作ネタです

現在、アッチコッチつまみ食いしながら数本を作ってますが、そんな中でクリスマスぐらいからインテグラルを作り始めました 

去年の5月ぐらいにも一度インテグラルに挑戦してみたんですが、お手本も無くデザインも思い付きで作り始めた為、

フライス加工が終わったあたりで作業が煮詰まってしまい放置・・・

その後はJKGコンテストの応募作品を作ったりしてたら、スッカリ熱が冷めてしまい更に放置でした・・・

しかし12月の中頃にプロメーカーの多松国彦さんのブログで製作中のインテグラルが紹介されてまして

その写真が非~常に参考になる物だったのと、カッコ良かったのでワタシも再挑戦する事にしました~

 

とりあえずデザインとかを変更しちゃう事で加工上の問題が出ても困るので、若干のアレンジ程度でマルッとコピーして作ったのがこれ↓

SLDの6mm厚から削ってブレード部は3.5~4.0mmぐらい、グラインドはホロー

チェッカリング加工(ギザギザの滑り止め)にも初めて挑戦してみました

初挑戦の時に問題となった部分も今回は軽やかにクリアーして、熱処理前の加工すべて出来たです 

しかし、そうなると当然のように新たな問題というか、次回へフィードバックする課題も・・・

主に左右の対称性など機械加工での精度的な問題ですが、

何しろホビー用の小型卓上フライスで工具鋼を加工するわけですから、些細な事でも意外と難しい・・・

 

加工手順や使用刃物、加工物のセット方法などを考え直します(ワタシ的には楽しくてけっこう好き~♪)

解決できそうな方法が思いついたので正月休みの最終日の午後

思い立ったが吉日で発作的に作ったのがこれ↓

これはSLDの8mm厚からの削り出し

思った通り問題点も解決できたし、加工スピードも大幅アップで只の板から写真の状態まで4~5時間程度で一気に出来ました~♪

左右の対称性も出てるし、今のところは良くできた気がしますな

今回2本のインテグラルを熱処理前の工程まで進めましたが、機械加工好きなワタシとしては非常~に面白いです!!

加工順序やその後の組み立てなど、工程を考えて加工を進めるのがやたらと楽しいですな~

現在この2本は熱処理の旅に出てるので、来週始めには戻ってきて研磨→ハンドル取り付け、という感じで進む予定

まあ工程が進めば新たな問題が出てくると思いますが、とりあえず2本を完成まで持って行って

自分の中の引き出しを増やしたいですな~

 

コメント (11)
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