はいはい、今日は以前に完成したナイフの紹介だよ~
ちょっと前に紹介したスタッグハンドルが着いた3.5incのセミスキナーと一緒に完成した物です
ヒルトレス・セミスキナー3inc
『またセミスキナーかよ』とか言ってはいけない
これ実は、もの凄く前にブランクを切り出すだけ切り出して、穴も開けられる事なく長い間放置されてた物なのです・・・
別に作りたくなかったわけじゃなく、ナイフ製作始めてすぐの頃に、『ヒルト無いから簡単そうだし、ヒルトレスも良いな~』という軽い気持ちで切り出したんですが
落ち着いて良く考えると『実はヒルトレスって難しいんじゃね?』という事に気づいて放置・・・
さらにそのまま存在を忘れてしまったという不憫なブランクだったのです・・・
っで、まあそれを発掘して、続きを作ったわけですな~
ブレードはATS34の4mm厚
ホローグラインド、ミラー仕上げ
ボルトはニッケルシルバー&砲金のバーズアイ、ソングホールパイプはリン青銅です
全体的に黒&赤の組み合わせでまとめたかったので、フィッティングの金具も赤い素材を使いました
もちろん市販では無いので、ボルトもパイプも丸棒から削り出しで自作です
ハンドルはブラックウッドでインプルーブドに削りました
元々のデザインではインプルではないんですが、まあワタシの練習という事で思い付きでインプルにしたです
ハンドル材のブラックウッドは初めて使いましたが、程よい固さで成形しやすいです
しかも磨いていくとピッカピカになるし、やはりラブレスさんも好んで使ってただけあって良いですね~
ちなみにバック側から見るとこんなプロポーションになっておりますよ
ワタシ的にはけっこう上手いこと削れた気がしてます
ただ今のワタシの技術では、削り出す前にシッカリと基準になる場所をいくつか決め、
ケガキを入れて削らないと何が何だかわからない物になること請け合いです・・・
黒&赤がテーマカラーなので、シースは赤い革で縫い糸は黒
最近、シースのステッチなど作風がだいぶ決まってきたような気がしてますが、今回のシースはちょっとやりすぎたね・・・
インプルーブドもいつかは挑戦したいと
思っている題材なので参考にさせて
いただきます!!
ありがとうです~
これは元々、『カスタムナイフデザイン』という本に載ってた相田義人氏のデザインなんですよ
本に載ってた物はインプルではなく普通のハンドルでしたけどね
インプルハンドル、なかなか難しいですけど、作ると非常に勉強になりますよ!!
このナイフは本体は一体構造なんでインテグラルになるんでしょうか?
インテグラルにはヒルト部分が必要になるのかな?
むむっ!
それは考えた事なかったですが、鋭い質問ですね!!
確かにハンドル材以外は一体構造ですよね~
通常インテグラルと言われてるナイフはヒルト部とエンド部があって、それらが組み立て式ではなく、削り出しの一体なんですよね
でもインテグラルの定義としては一体構造という事らしいので、言えない事もないのかな・・・
ただ、このタイプをインテグラルと呼ぶ事はなく、通常はヒルトレスと呼ばれてます
あひる製作所で分からない用語が有ると検索して見るんですが、あひる製作所がヒットする事が多くて結局詳細が分からないんだよね(笑)
まあ、ホントのところはわかりませんが、平べったい板状ではなく、凸凹のある削り出しの物がそう言われてる気がします
用語がけっこうわからないですよね・・・
ワタシも始めの頃はぜんぜんわからなくて、まあ今でも『たぶんこんな感じ?』みたいな勢いで使ってる用語もあります・・・