Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

時代はまわる。少しずつ変わる。

2015年02月14日 | 舞台特に演劇


■すっかりおっさんになってしまったこの3人の並びを見て、一体どれだけの名古屋の人が思い出すのかは知らない。けれど自分にとってみれば、とても重要な、そして必ず経なければならない段階だったのだ、と、全然まじめな話なんかしていないくせに、いま、宿について思い返している。
■昔の当ウェブログの記事を漁ったら、あった。

雨が降る、風景が煙り、心を漱(すす)ぐ
http://blog.goo.ne.jp/afrowagen/e/ecea8a43c9a37a8ab80321a54d28419d

■忘れるものか。2003年の春、散々いろいろなものを抱えているようで逃げ回っているようで、結局自分でもどうしようもできなくなって辞めることになった劇団、「集中チ療室」(チにはマルが付く)の主宰、サコーこと酒匂紀史とかずこと近藤一隆の両氏に、出張ついでの新橋、山形料理を出す店で会ってきた。わずか2時間足らずであったけれど、一気に時代は15年前に行ったり10年前に戻ったり、いきなり先月の話になったり。まあ、どこにでもあるような昔話をおでんで飲み込んできたというわけだ。
■上の記事のリンクは、旗揚げから8年半続けた集中の活動を止める、というサコーからの電話をもらったその日に書き上げたものだ。細かい感情は知らないし記憶にもないけれど、ただ重かった。重みを感じた。それだけは覚えている。だからなんとかかんとか平常心でいたいと思ったのだろう。ずいぶん言葉が震えている。
■8年半を過ぎ、あのサコーの電話から間もなく9年が経とうとしている。その間吉田渉君を含め、2人の仲間が先立ってしまった。でももう、そんなことを悲しんでいる暇などない。その悲しみは、早晩私たち自身や、家族や恋人の悲しみになることをすでに知ってしまったのだ。それを大人になったということならば、きっとそういうことなのだろう。そうだとしても、抵抗し続けなけりゃならんのだ。身体のあちこちが痛い痒いとかいいつつ。
■その抵抗のいち変型が、例えばかつての集中作品を、大画面のビデオで見せることになる、かどうかかはわからないが、きっとやろうと思う。もう少しお待ちください。
■眠いし明日はTPAMなので、このへんで。おやすみなせえ。


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