Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

【お知らせ】サイト名を改めました

2017年01月10日 | 舞台芸術その他


■この「AfroWagen」というサイトを立ち上げたのは、2002年の9月頃、当時は「Afrowagen Times」という名前で、ぼんやりと演劇の情報などを載せて行ければなあ、と思っていました。まだ27歳でした。ひょえええ。TwitterもFacebookも、mixiさえも知る前でした。

■それから、15回目の新年を迎えた今年、サイト名を「NOWBe!Engine(ナウビーエンジン)」と改めてお届けすることにしました。40歳を迎えた一昨年、自身の朗読企画を「三十代の潜水生活」改め「朗読濃尾(ノーヴィ)」とした時から考えていたことですが、気がつけば1年以上経過してしてしまい、ではもっとも近いキリのいいところで、ということにしました。

■「NOW Be!」今すぐあれ、という思いです。今すぐ何者かであるためには、常に何者かであること、もしくは何者かでいようとしなければならないという思いをこめました。特にこれまでとやっていくことに変わりはありませんが、人生の多分後半に入った今年、自身を一旦リセットする意味での看板掛け替えです。どうぞ引き続き宜しくお願い申し上げます。

NOWBe!Engine(ナウビーエンジン)
http://www.afrowagen.net/

あいちトリエンナーレ2010、閉幕。

2010年10月31日 | 舞台芸術その他
■昨日、大ホール最後のプログラム「ドライアップシート」を観て、うむむとなり、区切りにしたつもりが、何だか名残惜しくて、今日も愛知芸術文化センターに寄ってしまいました。いや、なんということはないんですけどが。
■長者町会場もあっちこっちで長蛇の列。AT-cafeの横では、後数時間で効力を失うはずのサポーターズクラブへの会員登録をする人、続出。そんな光景を横目に、この2ヶ月弱のあいだに出会った主にパフォーミングアーツの作品たちを反芻して、幸せな気分に浸らせて頂きました。
■さてこの後は、そういう余韻をきれいさっぱりドドメ色に塗り潰す恐るべきエロもたち、オレンヂスタさんの公演@七ツ寺ですよ。気が重いけど(笑)

afterimage・長いタイトルの現場

2009年01月26日 | 舞台芸術その他
■週末。九州に行こうと思っていたのだ。「カラフル3」に参加するカンパニー「座”K2T3」の公演におじゃまして、その後もつ鍋と、中州の屋台で、あの、もう水みたいにするすると入っていく豚骨ラーメンをキメたかったのだ(@林家染弥)。たとえ10時間と少しの滞在でもそれだけ出来れば何もいらない。そんな目論見が、同じく九州に本拠地の片割れがあるあの電話屋によって外されることになるとは。仕方ないもんね。携帯壊れるなんて予想してないもんね。誰に向かって言っているのだ。私は。
■まあそういうわけで日曜日はおとなしくダンスカンパニー「afterimage」の現場。「そびえ立つ建設国債の山を、空を飛び、村正の太刀で掻っ捌く」という長い名前の現場。いつもいつも切羽詰まっているような感じがするのだが、実は不思議といやな感じはしないのは、きっとメンバーの方々を始め、制作陣の気配りが効いている証拠だろうとも思う。芸文は、2年半前の春の、個人的に記憶に残らざるを得ない出来事の数々によって、自然と背筋が伸びる小屋になっている気がする。本来どこでもそういう姿勢であるべきなのだが、それ以上に、再びスタートラインはここだよ、と教えてくれるような、そういう意味合いを持っていると感じている。
■そのafter、面白うございました。ダンス素人から観ても、ああもうこの人たちは、どうしてもこうせざるを得ないんだろうなという勢いで踊りまくっているということだけは判る。そこに何の衒(てら)いもない。それが楽しい。きっと今後も手伝い、観て、打ち上げまでなだれ込むんだろうな。そういう流れが容易に想像できるのは、決して舞台監督が、元・劇団山手屋の鬼瓦こと(今勝手につけた)K氏であるからだけではない。このカンパニーの行く末を見ていたいと思っているからだろう、と。
■さまざまな人と話し、ついでにカラフル関連の懸案もその場でかたを付けた。なぜそんなことができたのか、不思議ではあるが、まあいいやということで。

みえらくご班「伊勢参宮神乃賑」@三重県文化会館小ホール

2008年11月23日 | 舞台芸術その他
■江戸から見れば西国浄土の鼻先のつら、のお伊勢さんも、見方を変えれば「東(へ)の旅」どあるという趣向。久しぶりに「三十石」を(林家)染丸師匠で堪能。
■そして、ただいま近鉄電車で名古屋へ移動中。最後、4本目はあおきりみかん。まっちゃん(松井真人)怪我で降板?何があった?ともかく劇場へ。待ってろ芸文小ホール!

RADAに癒される、のココロ(2)

2005年08月16日 | 舞台芸術その他
またまた間が空いてしまっているうちに、
「Links」で紹介したYOSHIMIさんのサイトでは
既にRADAの体験記がアップされていて、多少慌ててしまった
編集人・ニシムラタツヤです。

前のエントリではあまり触れなかったのですが、
A.Tについても、「これは概略程度の内容だよ」とイランさ
んは言いながら、本当に濃い内容のレクチャーとなりました。

特に強調されたのは、

・首と、その上に乗っかっている頭蓋骨が接する部分を意識
 し、緊張を取り去ること
・同じく、骨盤と大腿骨、大腿骨と膝が接する部分を
 意識すること
・待つことが非常に大切。待つことで感覚が開き、体が開く。
 そうすることで、外から受けた刺激をより明確に自分から
 の行動(offer)に繋げることが可能になる

…など。これらのポイントに共通するのは、「心と身体を、
より自然な状態で接続する」ということなのだという説明が
ありました。ここでいう「心」とは、「思考」とも、「意識」
とも言い換えても良いかもしれません。あまり正確ではない
のかもしれませんが。

加えて、聞いている側からして最も理解できたのは、これら
のプロセスを、「気(energy)」という日本人にとっても受け
入れやすい言葉を用いて説明してもらえたことでした。

合気道やら柔剣道やら、格技の心得の無い人間にとっても、
この概念は非常に受け入れやすく感じました。それはやはり、
通訳を務められた劇団昴の松永永実子さんの働きに拠る所が
大きかったと思います。松永さん、お世話になりました。

最後に、受講生として共に6日間を過ごしたYOSHIMIさんの
言葉を紹介しておきたいと思います。

「A.Tは、いろいろなメソッドの中でも珍しい、『何かを
やめてゆく』ための手だてである」

細かい言い回しはずれがありますが、それに近しいことを
インプロを通じてやっている自分にとって、A.Tの存在が
大きな励みになった。そんなことを感じた6日間でした。

来年はどうやら金沢市での開催のようです。行こうっと。


言葉なく伝わる

2005年07月01日 | 舞台芸術その他
愛媛でまたしても、17歳が取り沙汰されそうな事件。
それを報じる報道ステーションの特集は、「される側の
子供から見た児童虐待」。「された」子供は原因を自分に
求め始める、というくだりに胸がつぶれる思い。

言葉があるから起こるのか、言葉が通じないから
起こるのか、その真相がわからないところが、一番辛い。



突然ですがお知らせです。
7月12日に、損保ジャパンひまわりホールにて、
欧州で活躍中の人形遣い師、沢則行さんの舞台
「NOVE KOUSKY(ノヴェーコウスキィ)が行われます。

チラシによれば「いくつかの作品を中心にすえながら、
観客の年齢層や会場によって構成をかえ」上演する、
「仮面や人形、オブジェといった生命のないものと、
生命をもつ沢の肉体による」、

「セリフのない舞台」です。

何だか日頃、無駄に言葉を並べている感じにくたび
れている方に特におすすめ、ではないかと思います。
もちろん、私もいくつもりです。普段から、
くたびれっぱなしですので…。

主催は愛知人形劇センター。予約もメールで受け付ける
そうです。こちらから。

翌日にはワークショップ「人形劇の可能性2005」という
ワークショップも開催。この対談の組み合わせは、
なかなか見られませんよ。ほんと。アンテナの高い人には
たまらないと思います。




失地ヲ挽回セヨ

2004年11月25日 | 舞台芸術その他
文化振興事業団のT氏と電話で話す。

劇場という施設が一部(というか七ッ寺)を除いて、
ほとんど場としての魅力に欠けているのが名古屋の街の
大きな特徴だが、そんな状態を憂いているのは何も演劇人
だけではない。彼のような心ある人間にこそ、実権が伴って
欲しいのだが、そうならないところに(今のところは)役所の
亜流にとどまらざるを得ないかの団体のジレンマがある。

そんな彼が話すところによれば、まだ確定の話では
ないのだが、来年度からまったくお留守になっていた
「教育普及」の分野へのアプローチをようやく始めるらしい。

どんな内容かは「まだ教えられるわけないじゃないですか」と
分かりやすいはぐらかし方をする彼だったが、
もしそういう方向を軌道に乗せようとする動きが出て来たと
するならば、少しづつ名古屋の文化行政も変わろうとする
兆しが見えて来ているのかもしれない。

Afroはこれからも機会を捉えて、今後の動きを逐一追って
行きたいと思っています。本当に、今回が変わるための
最後のチャンスかもしれない。ならばその恩恵(不利益)を
被ることになる側=私たちが、直接声を上げて行かなければ
ならないことをとめる理由は、まるでないのです。

気付かないまま失っても、抗った結果失ったとしても、
それが失地であることには変わらないのだから。
取り返すべし。謎である何かを。

明日は東京出張。どこかのキンコーズからお送りします(笑)。



ロングトーン

2004年11月05日 | 舞台芸術その他
風邪を引いていた、これも3日の話。
本当に久しぶりに、所ジョージの番組を最後まで見る。
かつて「マジカル頭脳パワー」で、まるで往年の
はらたいら並みに問題を解き始めた辺りから興味を失った
タレントだったのだが、ついつい観てしまったのは、

「吹奏楽の旅」完結編だったから。

淀川工業の吉良君は、来る日も来る日も自分のクラリネットで
長音を鳴らす練習のみを続ける。それが「ロングホーン」。

2年間、他の部員たちに「ヤバいくらい」と言わせるだけの
練習量を積んだ彼の音は、オーディションでもいかんなく
鳴らされた。

しかし、選抜メンバーに選ばれ、課題曲の練習を続けるうちに
ロングトーンを鳴らさなくなった彼の音は、急速に濁りはじめる。
顧問の丸谷先生は、その変化を見逃さなかった。

画面を観ながら、調音練習に対する自分の態度を省みる。
まあ、当然の話なのだが。

さあ、今日からスタートだ。
何度目だ、という話ではあるのだが。




ニーズはあるはずだ

2004年10月20日 | 舞台芸術その他
名古屋市内は、ひと足早く台風は去り、
JRセントラルタワーズの上を、細長い雲がたなびく以外は、
一面の星空です。あなたの住む所は大丈夫でしたか?

昨夜、ある人と長電話。
第2回名古屋演劇プロデュース・ワークショップ」のこと。
最近の名古屋のシーンのこと。
燐光群のこと。
ニューヨーク・フィルハーモニーのこと。
まあ、その他もろもろ。

その人は、自らのことを今まで妙な所で足踏みしていたと言い、
だからこそ最近関わりだした仕事が楽しいと言う。
でも、ひとつ間違えると、全国を巡業して回るところだったと
聞かされて、他人事ながら相当を肝を冷やす。

どちらにしても、転機は自分で作るものなんだと再確認。

その関連か?、違うかも。
まあ、でも私も種を蒔いてみようと思い、
こんなものに応募してみました。
さて、どうなりますことやら。

即興実験学校in名古屋2」ですが、
明日、スターキャットテレビ「スターキャット情報局」に
登場します。つまりどういうことかと言いますと、
私、にしむらが出演いたします。午後4時30分からの
生放送。こちらのほうが、むしろ心配するべきことかも…。

《写真=台風情報はつい人を夜更かしにさせる》

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