Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

2014年のおさらい【観た舞台等編】

2015年01月02日 | ヨミモノ・キキモノ・ミモノ


■昨夜はつらつらと思うところを書きましたが、今年も昨年に引き続き、2014年に拝見した舞台などをまとめてみました。以下の通りなのですが、まとめながら思い当たったことがありました。

1月
孤独部「さいごのうた」(愛知県芸術劇場小ホール)
青年団「もう風も吹かない」(三重県文化会館小ホール)
柳亭市馬大須お名残り会(大須演芸場)
遊気舎「剥製の猿/征服」(Independent Theateh 2nd)
日本劇作家協会東海支部「どしのぎ祭」(長久手市文化の家)※スタッフ兼務

2月
読演貴族「Survival in the Darkness」(ユースクエア)
avecビーズ「あたしあのあめにうたれて」(ひまわりホール)
よこしまブロッコリー「歩く人」(K・Dハポン~空き地~)
JESUS JESUS(ユースクエア)
カムヰヤッセン「とりかえばや物語」(ウイングフィールド)
劇団ぎゃ。「大阪でひきこもり短編集」(Independent Theateh 1st)
喧喧囂囂「シナモントースト」(NEO)
オイスターズ「ここでいいです」(七ツ寺共同スタジオ)
試験管ベビー「」(千種文化小劇場)

3月
日本劇団協議会リーディング「空の村号」(ひまわりホール)
廃墟文藝部「MOON」(G/pit)

4月
小劇場PICO自主企画「ミュージカル あたしがドロシー!」
演劇組織KIMYO「ピーポウ」(愛知県芸術劇場小ホール)
日本劇作家協会東海支部新人同盟「うまくいえない」(G/pit)
空宙空地「零年」(ぼくver) (ひまわりホール)
空宙空地「零年」(わたしver)(〃)

5月
劇団放電家族「厭劇入門」(名駅裏通スタジオナンジャーレ)
OFT演劇公演「わたしの焦げた眼球/遠視」(七ツ寺共同スタジオ)
山本光洋パントマイムソロライブ(愛知県芸術劇場小ホール)
劇団オートバイ 「Flower girl」(市民ギャラリー矢田)
Candyman's Underground Mentalism (ボクモ)
劇団ジャブジャブサーキット「ディラックの花嫁」

6月
劇団B級遊撃隊プロデュース・香港話劇團連続公演「ぬけがら」
劇団B級遊撃隊プロデュース・香港話劇團連続公演「脱皮爸爸」
シアタームーンプロデュース「大山椒魚事件」(千種文化小劇場)
財団、江本純子「人生2ねんせい」(七ツ寺共同スタジオ)
オイスターズプロデュース「オイスターズ珠玉の短編集 劇玉2」
(ひまわりホール)
劇団あおきりみかん 「天国の東側」(愛知県芸術劇場小ホール)

7月
清水宏のカミサムニダ!ニーハオ!韓国・台湾コメディ大冒険
(TOKUZO)
劇座「キャッシュ・オン・デリバリー」(愛知県芸術劇場小ホール)
試験管ベビー「私が王様になった理由(わけ)」(千種文化小劇場)
AAFリージョナルシアター2014~大阪と愛知vol.1~「こころ」
(愛知県芸術劇場小ホール)
ハイバイ「おとこたち」(長久手市文化の家)
演劇組織KIMYO「ダル」(七ツ寺共同スタジオ)
燐光群「カウラの班長会議」(ウィルあいち)

8月
星の女子さん「ワラドール」(七ツ寺共同スタジオ)
【ダンス】Golem&Treseses (ユースクエア)
エンプロ「おちくぼ」(シアターZOO)
教文短編演劇祭【Aプロ】劇団パーソンズ/星くずロンリネス/劇団欠陥工事/わんわんズ 
教文短編演劇祭【Bプロ】オトコカオル/劇団アトリエ/words of hearts/虫の息
教文短編演劇祭【決勝】星くずロンリネス/yhs/オトコカオル/刈馬演劇設計社
(以上札幌市教育文化会館)
弦巻楽団「死にたいヤツら」(ことにpatos)
劇団あおきりみかん×名古屋テレビ塔「真夏の怪談 蛍の塔」(名古屋テレビ塔)
【ダンス】勅使河原三郎「睡眠ーSleepー」(愛知県芸術劇場大ホール)
地域創造・こどもとおとなのためのお芝居「暗いところからやってくる」(春日井市民会館)
廃墟文藝部「廃墟地獄」(G/pit)
電光石火一発座「ヒサイ」(ユースクエア)

9月
オイスターズ「どこをみている」(七ツ寺共同スタジオ)
劇団中内(仮)「自己ベスト」(G/pit)
演劇組織KIMYO「ブーギー&ジャーニー」(ひまわりホール)
ポックサルfrom劇団B級遊撃隊「寝てる!」(G/pit)
オレンヂスタ「白黒つかない」(七ツ寺共同スタジオ)

10月
刈馬演劇設計社「誰も死なない」(ユースクエア)
妄烈キネマレコード「カラメル」(名駅裏通スタジオナンジャーレ)
千葉雅子×土田英生「姐さん女房の裏切り」(長久手市文化の家)

11月
試験管ベビー「僕が地球を救ったら…」(千種文化小劇場)
劇団B級遊撃隊「朝顔」(姫池052スタジオ)
星の女子さん「ハトビト」(G/pit)

12月
よこしまブロッコリー ツナグproject「遠い町の話」(松山・ヒロヤギャラリー)
燐光群「8分間」(愛知県芸術劇場小ホール)
ミソゲキ2014【Aブロック】(ナンジャーレ)
ミソゲキ2014【Bブロック】(ナンジャーレ)
ミソゲキ2014【Cブロック】(ナンジャーレ)

■67本という数字は、2013年より随分少なくなりました。あいちトリエンナーレに観客として参加した分がなくなったのと、昨日書いた大阪大学への研修に赴いた分、フリーな時間が少なくなったことが理由なのですが、そんなことより、普通に観ているだけではない、制作者として、いい作品はそれが他人のものであってもきちんと評価し、評判を広め、そうでない作品はこれもきちんと書き留めることが必要なのだなと痛感しました。何のために観るかといえば、やはり創り手として観るのですから。
■そんな意味で、2014年の私的ベストとワーストを書き残しておきます。ジャンルも地方も横断してでありますし、何より地方の一制作者の戯れ言なので笑って聞き流して頂ければ幸いです。

ベストは2つ。

日本劇作家協会東海支部新人同盟「うまくいえない」
劇団B級遊撃隊プロデュース・香港話劇團連続公演「脱皮爸爸」

2つとも地元の作品ですが、特に後者は、名古屋オールスターのバージョンよりも、香港話劇團の俳優陣の身体の強さと台詞術の巧みさが日本語じゃないのに分かるという妙な体験に衝撃を受けました。今年、香港に「朝顔」を持っていくとの噂のあるB級遊撃隊を見届けにいこうと思うくらいに。

ワーストも2つ

読演貴族「Survival in the Darkness」(ユースクエア)
ミソゲキ2014【Bブロック】(ナンジャーレ)


■前者は、もう解散なさっているとのことなので多くは述べませんが、脚本の5W1H、そして演出の基本的な方針が最後まで見えないまま終わってしまったことが残念でした。解散の発表が載っていたブログを拝見しましたが、「違う」とされていた「方向性」は、まず稽古場においてすり合わせることができなかったのか、と思います。
■後者は、誤解のないように申し上げておくと、その中の「エンターテイメント集団演無」なるカンパニーの20分の上演についてのみです。非常に手垢のついた、かつインターネット上の一部領域でのみ厚く流通しているイメージで言葉を扱い、そうすることがもっとも面白いという思考の基にシーンと全編に亘って作られていたことが、別の意味で衝撃でした。基本的な発声や、まっすぐ舞台に立てないという技能の拙さ以前に、作家、演出の担当者が、題材を切り取る自らの視野の狭さを根底から反省なさった方がよろしいかと思います。下ネタが次回からもっと多くなりますとか、そういうことが売りだと思っている時点で、痛々しいということに気付かないといけませんよ、ほんと。
■とりあえず以上です。

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