Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

雨が降る、風景が煙り、心を漱(すす)ぐ

2006年04月10日 | 日々の雑感
23時すぎ、懐かしい友達からの電話を取る。
10年間続けてきたが、そろそろ新しい方向へ向かい
たいと思う、という、転機を求めたことを報告する
電話だった。

雨は降り続いている。
いつか自分の身も心も、歴史の濁流に呑まれて
姿が見えなくなるが、それでも何かをなし得ようとする
のは、きっと不如意の固まりの浮世にあっても、ほんの
わずかに、自分だけがなし得ることがあると
知っているからなのだ。

それが石であろうが流木であろうが絡み合った草の屑
だろうが、自分の気付きさえあれば、いつでも黄金へと
姿を変える。そう心を漱(すす)がせた春の夜。


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