■3月3、4日と仙台市に連泊しながら、その間気仙沼市、陸前高田市、大船渡市、住田町を回ってきました。写真はさんざん報道されたのでおわかりかと思いますが、左から陸前高田市の「奇蹟の一本松」、線路はおろか駅舎から信号からすべてが流されて路盤だけになってしまったJR大船渡線、そして雪の仙台駅前です。
■行く前から決めていたのは、ただ見てこようという気持ちで行き、ただそれを言葉やら映像やらで記録に残してこようということだけでした。はっきり申し上げて物見遊山のたぐいです。不謹慎だと言われればまったくもってその通り。でも、そんなことに恥じてうつむく必要はないと思います。テレビのニュースや新聞ではきっと感じることのできないものがあり、事実そういう物事にたくさん出会いましたし、それを直に体験しなければこの震災や、起こった後、現在までの私たちの国のありようについて考えを深めることはできないと考えました。
■しかし思考の方は、帰ってもう4日が経つのに、まるでまとまっていません。そうこうしているうちに明日は久しぶりのナゴヤ昭和区「リチル」さんでの朗読と感想をゆるく言い合う会「猫の集会」の日となりました。たまたまというか、少しだけ決める際に念頭にはあったのですが、宮澤賢治の作品「猫の事務所」を読ませて頂きますので、それが終わった後で、3月11日を迎えるまでに何とかものしたいと思います。いや、誰に頼まれたわけでもありませんけれども、何だかこれは逃してはいけないような気が、ひときわ強くするのです。
■では、お越しのみなさまにおかれましては、明日どうぞよろしくお願いいたします!