Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

「ジャムニシ」初稽古

2017年09月10日 | 朗読・声の周辺


■9月24日の本番に向けて、最初の稽古と打ち合わせが行われました。こういうときに稽古場から自宅が徒歩0分というのは大変助かります。はい、自宅だったんです。1階を「Studio Misoya 505 」としてあくまで限定的ですが活用しているのですから。
■そして、ウェブサイトの方も(http://www.afrowagen.net/)もあらかた準備ができました。これからコンテンツを追加していきますのが、とりあえずこれが最低限のスタートラインです。ご予約も受け付けております。よろしくお願いいたします!

朗読ジャムセッション、始めます。

2017年09月03日 | 朗読・声の周辺



■9月になりましたので2つのお知らせをさせていただきますが、まずその1つめ。これまで自分、毎月岐阜で朗読をやらせて頂いている一方で、ぽつぽつと名古屋でも、主に「リチル」(http://www.litir-books.com/)で読んできたわけですが、加えてもうひとつ、名古屋市内での活動を増やすことにしました。

■JR中央線(首都圏の方々、中央線の終点は名古屋です)の大曽根駅から歩いて5分ほどの場所に「PICO2」(ピコ)という小劇場、いやもしかすると豆劇場かもしれませんが、そういう空間がひっそりと佇んでいます。30名も入れるでしょうか。オーナーでもある芝居屋・杜川リンタロウ氏とは、移転前、ナゴヤドーム前矢田駅の横にあったころのPICOでもお世話になり、そもそも遡れば、学生劇団所属時から足かけ18、9年の知り合いになった彼と、移転後も引き続きやりましょうやりましょうということを話してました。それを改めて始めたいと思います。

 「ニシムラさんの朗読にはJAZZ的な要素を付け加えるべきじゃないですか?活きるには?」

■久しぶりにファミレスで長い時間向き合って話したときにそんなことを言われて、なるほどこれまでの自分の来し方を考えればそうだよなあ、とハタと膝を打つたのでした。それで、「JAM」と入れました。ジャムセッションのJAM。私がやるJAMだから、ジャムニシだな、と。そういうわけでの「JAM24」です。一応、正式名称は「ジャム・トゥエンティーフォー」、略称は「ジャムニシ」にして親しみやすさを目指します。顔怖いし。それはともかく、今後できるだけ長い期間、定期的に読む者と奏でる者の交わる場として組み上げて行けたら、と考えています。
そうなんです。もうひとつの特徴として、常にミュージシャンの方と一緒に作る場、というスタイルを貫きたいと思います。ひとの声と音のジャムです。初回は、すでにPICOではおなじみとなっているナレーター・声優の「内野一(うちのはじめ)」さんと、前にリチルでのコンサートでご一緒した、19世紀ギターの「井上景(いのうえけい)」さんをお迎えします。

■どんなものになっていくか、ぶっつけ本番とは行かずとも、できる限りその場で生まれる声とことばと音の交わりを、なるべくそのままお届けしたいと思います。改めてメールなのでもご案内をさせて頂きますが、まずはご挨拶と予約フォームのみ(下のQRコードをご利用下さい)。9月24日(日)午後3時と午後6時の2回、前売り2,000円でご機嫌を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。


小さな一歩

2017年06月14日 | 朗読・声の周辺


■これまで当ブログやWebサイトでお知らせをしなかったのですが、今週の日曜日(6月11日)小さな一歩を記しましたのでご報告です。私、講談を始めました。そして、地下鉄平針駅近くの「膳平針」さんの3階で行われた、「名古屋講談会」にて、初の高座を勤めさせて頂きました。名前を頂きました。「曙亭一也(あけぼのていいちや)」と申します。今後とも何卒、宜しくご指導ご鞭撻の程、お願い申し上げる次第です。

■終わって改めて痛感しました。講談は難しいです。本当に難しいです。たった1回の高座だけではどうにも頭の中が混乱して、五里霧中で曖昧模糊で隔靴掻痒な気持ちのまま3日が経ちました。でも一方で、語ることの面白さにおいては、私がやってきた朗読にも通じるものがる、ということは感じました。これから、おそらくごくごくゆっくりとしたペースになりますが、先輩方について勉強は欠かさずやっていきたいと思っています。

■取り急ぎ、その時の写真がこれです。着物の着方もたたみ方も、まだこれからです…。

「Roukyoku Rock You!2017」ありがとうございました

2017年05月05日 | 朗読・声の周辺



■一昨日、恒例となりました年1回の企画、『春野恵子の「浪曲ロッキュー!2017」』ほぼ満員のお客様をお迎えして、無事終了することができました。ご来場の皆さま、気にして頂いた皆様、誠にありがとうございました。ゴールデンウィークのまっただ中の開催で、しかも中途半端な時間設定という条件の中で、多くの皆さまに聴いて頂けたこと、本当に有難いことだと思います。

■今回は、2013、15、16年の企画では取り上げられなかった古典、それも「許嫁もの」の2本を揃えてお送りしました。「天狗の女房」と「阿波の踊り子」という、偶然にも四国が舞台の2本でした。どっちも抗いきれぬ「運命」に翻弄される女性の物語、そりゃ完全には想像できるわけじゃありませんけれども、演者の春野恵子さんも、曲師の(一風亭)初月さんも、気合十分のセッションを見せて頂き、席亭役の私としても、胸にじんわり、頭に見知った四国の風景が浮かんでくる良い時間を過ごさせて頂きました。

■お客様からも、

「浪曲にはまりそうです」
「名調子に思わず泣いてしまいました」
「語りと歌で別人のような凄み!」

…なんか、写していてひたすら「ああ、有難いなあ」と手を合わせたくなるようなアンケート用紙ばかりで、こんなことは演劇制作では味わえないなあ、とも感じました。また、SNSでも、たとえばこんな反応を頂きました。



■レベルの高い表現に、それを受け止めて下さるアンテナの高いお客様が生み出した、幸せな時間と空間であったと思いますし、これからも、こんな場が生まれることを目指してやれたらなあ、と改めて思ったところです。今後とも、春野恵子とN.H.K(名古屋に春野恵子を呼ぶ会)をどうぞよろしくお願い申し上げます!次回は、会場でも発表いたしましたが、8月11日(山の日)、千種駅前の喫茶モノコトにて、ピアニストの赤石香喜さん(http://www.gong-net.com/akashi/)との組み合わせで、「浪曲ロックンロール」での登場です。ご期待下さい!

【ご報告】「第8回青空文庫朗読コンテスト」銀賞を戴きました

2016年10月03日 | 朗読・声の周辺


■もう丸2日以上経ってしまいましたが、ようやく実感が少しずつ伴ってきたような気がします。やはりいつも通りの1人の夜だからでしょうか。
■というわけでご報告。一昨日(10月1日)本日参加しました「文部科学省後援 第8回青空文庫朗読コンテスト」(主催:一般社団法人日本朗読検定協会)の一般の部で、銀賞を戴くことができました。確か476人が参加した予選から選抜された30人の中から、昨年度の審査員特別賞に続き、2年連続で賞を戴くことができたことは、これまで続けていた私の活動が、決して無駄ではなかったのかもしれない、とも思え、また今後へ向けての自信とすることができそうです。たぶん。参加に当たりお世話になった検定協会の皆様、審査員の先生方、そして一緒にステージに上がった本選参加者の皆様と目撃して下さったお客様、全ての皆様に改めて深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
■加えて、今回の受賞に至るまでに、様々な場所で朗読をさせて頂くことができました。岐阜柳ヶ瀬の「いしぐれ珈琲」、フランス料理店「シェ・ブー」、名古屋であれば名古屋大学西の「リチル」は言うに及ばず、本当に多くの場所で。それらの場所における経験の全てが、私に力を与えてくれたと感じます。朗読もまた、場所であったり時間であったり、ひとの記憶と密接に関わる表現の形態の1つであると思うのです。だからこれからも、さまざまな場所で、私の詠みを聞いて下さる方と出会いたいと思います。いつでもご依頼やお誘いがありましたらお知らせ下さい。ホームページもありますので。( http://www.afrowagen.net
■そういうわけで、取り急ぎおれいとご報告のエントリでした!

今年も行きます!「青空文庫朗読コンテスト」

2016年08月10日 | 朗読・声の周辺



■昨年の今頃のエントリを読み返したら、40になるし、シフトチェンジをします。しますったらします、と書いていました。確かに昨年の10月以来、自分の内面で何かが変わった気がします。そのきっかけを頂いた場に、今年もお邪魔できることになりました。
■(一社)日本朗読検定協会主催の「第8回 青空文庫朗読コンテスト」の予選を突破し、来る10月1日(土)、東大阪市のライティホールでの本選に出場いたします。476名からの30名まできました。昨年は幸運にも審査員特別賞を頂くことができましたが、そこからどれだけ進歩したか、ということが問われるという意味で、さらに高いハードルが目の前に用意されたという気持ちでいます。
■それでも、と思います。今の彼の歌はまったく興味がも持てませんが、長渕剛が20年以上前に書いた歌のフレーズが頭の中にめぐってきます。

やるなら今しかねえ
やるなら今しかねえ
66の親父の口癖は やるなら今しかねえ

(「西新宿の親父の唄」より)

■この夏も、職場関係で長い付き合いのあった方が逝きました。そういうことが今後増えることはあっても、減ることはない人生を、私も歩んでいくことになります。ならば、その時の声で、身体で、その時の文を、その時の本に真正面から向き合いたいと思います。手を抜かずに。
■大阪始め関西圏の皆様、ご都合が合いましたら是非会場にお越しください。言っただけのものをお見せできればと思います。また関係の皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます!


第8回『青空文庫朗読コンテスト』
http://www.roudokukentei.jp/aozora/index.html

7月の5日間

2016年07月18日 | 朗読・声の周辺


■気がついたら当ブログも半年間ほったらかしで本当にすいません。正月以降、ごそごそやっておりました。そのお話は次回に回すとして、今回は昌に今月、7月のことから。
■先月、6月末から、読み手として怒濤ともいえる3週間が終わりました。これまで、同じような忙しさの中にあったことは何度も経験しましたが、今回の日々は、これからの私の歩み方にとても重要なことを学ぶことができた、そういう日々になったと感じ、是非記録に残しておこうと思いました。
■4月末、5月初旬、6月末と3回にわたって東京に稽古に通った「夏目漱石没後100年記念 漱石と賢治を読もう! かなでる×かたる」(http://kanaderukataru20160710.jimdo.com/)は、これまで参加したコンテスト類以外では、最大規模の会場での本番であり、かつ最多の共演者の皆さんとご一緒することになりました。
■加えて、東日本大震災直後に仙台市で行われた「C.T.T.特別支演会(http://cttsendai.jugem.jp/?eid=15)」での「青森挽歌」以来、本格的に手を出してこなかった宮澤賢治作品にして、そのど真ん中中(ちゅう)のど真ん中、「銀河鉄道の夜」を前に、悩む一方でした。どうしたって、どこかで誰かがやったような、ありきたりなイメージしか抱くことができない、と一読して思ったからです。
■「鳥捕り」の声なんて、黙読していた時に頭の中でイメージしていた通りじゃないですか、と複数のお客様からお褒めに与り、大変有難かったのですが、今更ながらに打ち明けると、そういう悩みを完全に解決することができないままの終演となりました。あくまでぼんやりとした、別に共演者の方などがどういうということもなく、それでもどこかしっくりいかない、程度の感じではあったのですが。
■そういう状態が、続いて参加していた「RODOKU camp3 からだ編 」の試演会の中で、まったく思いもよらないタイミングでストン、と腑に落ちた感覚を得ることができました。正確な意味での原因は、正直これを書いている今もわからないままです。ただ1つだけここまでの自身の状態と明らかに違っていたのは。「疲れ」がなかったことでした。月1〜2回、東京での稽古、そして付随していろいろ動き回ったことで、知らず知らずのうちに身体に溜まっていたものが、2回目の本番の朝まで11時間くらい、それこそ遅刻寸前の時間まで寝倒していたことで、すっかり解放された気持ちが自分を包んでいました。
■その状態は、テキストとの向かい合い方を劇的に変えました。これも正確な言い方か自信はありませんが、「作意」から解放された状態にあったのかもしれません。作り込もうとせず、役の振れ幅を意識しようとせず、自分の心と身体を読むための「メディア」として機能させようとすること、そのことに40歳、朗読23年目(ブランク含め)にして、初めて根本から意識的になることができたのではないか、と。
■今一度思い返せば、3月末以降の仕事の激しさに、すでに4月末には疲れがあり、そこに既に「作意」に対する忌避感はありました。しかしこれまでなら1ヶ月にせいぜい1度、3〜40分の読みが雨どいから落ちる水滴のように続く現場だけでは、到底掴むことのできない感覚があったのではないか、と思います。
■「かなでる×かたる」も「RODOKU camp3」も企画の立ち上げや参加開始から5ヶ月、どちらも期間を1本のテキストで走り抜けるものでした。最初にも申し上げたように、同じような忙しさはあっても、このような長期プロジェクトが重複した初めての体験において、こういう感触を得ることができたのは、半ば必然でもあり、半ば奇蹟に近い言えるのかもしれません。
■こういう分かりにくい悩みというか状態を抱えつつ参加していた私を根気よく指導して頂きました、葉月のりこ先生、紫堂恵先生、そして加藤智宏さんに心より、深く、御礼申し上げます。この度は本当にお世話になりました。ありがとうございました!

「てっぺん」ではありませんでしたが…

2015年10月05日 | 朗読・声の周辺


■前回のエントリでお知らせしてから1ヶ月余、10月3日(土)に東大阪市のライティホール(http://www.lighty-hall.com/)で開催された、(一社)日本朗読検定協会主催の「第7回 青空文庫朗読コンテスト」に出場してきました。
■「てっぺん」をとってきます、とお約束したのですが、わずかに力及びませんでした。しかし、第4位にあたる「審査員特別賞」をもうお一方と同時に頂くことができました。予選489名、本選24名の中からの上位5人の中に入ることができたことは、これまでの「潜水生活」シリーズを始め、お支え頂いた皆様のおかげです。深く御礼を申し上げます。ありがとうございました!
■今回は稽古の段階から、本当に多くの学びのある時間を過ごすことができたと感じています。こちらでも何回かに分けて、その時の感触を書き残していきたいと思います。宜しければお付き合い下さい。さあ、起きたら「ひまわりホール・子どもアートフェスティバル」の本番週です。忙しいなあ…。

3度目の正直

2015年08月23日 | 朗読・声の周辺


■かねてからご案内の通り、私は朗読をやっているわけですが、ともすれば趣味の範囲を越えないというか、余暇に適当にやっているんでしょ?というニュアンスの反応を受けてムっ、とすることが、回数が少ないながらありました。しかし、冷静になって考えてみれば、それで金稼いでいるわけでもない現状をまさしく言い当てられていたわけで、そういう自分の立場をなんとかごまかしごまかして来たのが少なくとものここ数年でありました。それは演劇でも人形劇でも、そんなに変わらない話なのかもしれませんが、
■それはともかく。40代に入るこの秋は、シフトチェンジの秋にします。しますったら、します。そのきっかけを今年も頂くことができました。この度、(一社)日本朗読検定協会主催の「第7回 青空文庫朗読コンテスト」の予選を突破し、来る10月3日(土)、東大阪市のライティホールでの本選に出場いたします。489名からの25名まできました。
■昨年も申し上げましたが、今年も言います。太宰治の「富嶽百景」で、てっぺん、獲ります。当日ご都合がつきましたら是非会場にお越し下さい。お待ちしております。

これからの予定をざざっ、と。

2015年06月14日 | 朗読・声の周辺


■140字で書かねばならなかったり、ただだらだらと流してしまうのではなく、あくまで簡潔に参りたいと思います。今後の予定です。

★6月19日〜21日
【出演】「劇作家とつくる短編人形劇」@損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール

★6月26日(金)19:30
【朗読】ミニコンサート「ソプラノと19世紀ギターで、時にはロマンティックに」
 リチル(名古屋市昭和区)にて ※すでにSOLD OUT→キャンセル待ちとのことです。
 ありがとうございます。詳細はこちらから

★6月27日(土)18:30
【朗読】「三十代の潜水生活」【その69】
 いしぐれ珈琲(岐阜・柳ヶ瀬商店街)にて。吉川英治「新書太閤記」より「洲股」続きを

★7月19日(土)日中
【朗読】サンデービルディングマーケット内にて

★7月19日(土)18:30
【朗読】「三十代の潜水生活inシェブー」【その10】
Cafe et Brasserie Chez Vous にて。

★7月26日(土)18:30
【朗読】「三十代の潜水生活」【その69】
 いしぐれ珈琲(岐阜・柳ヶ瀬商店街)にて。吉川英治「新書太閤記」より「洲股」続きを

■以外と沢山ありました。ちらし、作らないとなあ…。これらの予定は順次、Twitterで流してまいります。どうぞご期待ください!!