■一昨日、恒例となりました年1回の企画、『春野恵子の「浪曲ロッキュー!2017」』ほぼ満員のお客様をお迎えして、無事終了することができました。ご来場の皆さま、気にして頂いた皆様、誠にありがとうございました。ゴールデンウィークのまっただ中の開催で、しかも中途半端な時間設定という条件の中で、多くの皆さまに聴いて頂けたこと、本当に有難いことだと思います。
■今回は、2013、15、16年の企画では取り上げられなかった古典、それも「許嫁もの」の2本を揃えてお送りしました。「天狗の女房」と「阿波の踊り子」という、偶然にも四国が舞台の2本でした。どっちも抗いきれぬ「運命」に翻弄される女性の物語、そりゃ完全には想像できるわけじゃありませんけれども、演者の春野恵子さんも、曲師の(一風亭)初月さんも、気合十分のセッションを見せて頂き、席亭役の私としても、胸にじんわり、頭に見知った四国の風景が浮かんでくる良い時間を過ごさせて頂きました。
■お客様からも、
「浪曲にはまりそうです」
「名調子に思わず泣いてしまいました」
「語りと歌で別人のような凄み!」
…なんか、写していてひたすら「ああ、有難いなあ」と手を合わせたくなるようなアンケート用紙ばかりで、こんなことは演劇制作では味わえないなあ、とも感じました。また、SNSでも、たとえばこんな反応を頂きました。
3日春野恵子を聴く。「天狗の女房」は永遠の生命を持つ天狗の死とその死によって解放された女房の悲劇を描く説話的なお話。恵子氏の節の最高音に達した後の処理の上手さに惚れる。啖呵は文楽の太夫のように全身を揺らして表情たっぷりに唸る。恒例の浪曲練習では隣の客が見事な発声。客のレベルも高い pic.twitter.com/r3MIN7mdzi
— 石飛重光 (@shigemitutobi) 2017年5月3日
■レベルの高い表現に、それを受け止めて下さるアンテナの高いお客様が生み出した、幸せな時間と空間であったと思いますし、これからも、こんな場が生まれることを目指してやれたらなあ、と改めて思ったところです。今後とも、春野恵子とN.H.K(名古屋に春野恵子を呼ぶ会)をどうぞよろしくお願い申し上げます!次回は、会場でも発表いたしましたが、8月11日(山の日)、千種駅前の喫茶モノコトにて、ピアニストの赤石香喜さん(http://www.gong-net.com/akashi/)との組み合わせで、「浪曲ロックンロール」での登場です。ご期待下さい!
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