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10月13、14日
白山系・開津谷仙人岩
メンバー:番頭さん・山猿
予定していた山行が残念な事に二人の欠員により中止となる。
番頭さんと二人、ならばここしかないでしょ!と二人の意見は即一致。三年前の宿題を果たすべく再び開津谷に眠りし仙人岩へと向かう。
13日
一日目はアプローチとし二日目に登攀する計画だったが、開津谷を思っていたより早く登ることができ、仙人岩近くに11時前にたどり着いた為、若干濡れていたものの本日アタックすることとする。
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開津谷ゴルジュ帯へ。
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二俣を過ぎると遠くに見えてくる仙人岩。
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ルート;Aルンゼ~中央カンテ
岩場基部に辿りついて1ピッチ目を見上げると、思っていより岩は硬そうで安心した。
しかし、その思いは2ピッチ目で早くも打ち消された。傾斜は緩いものの岩は脆く、足場と手がかりを慎重に選び落石をしないよう注意しながら登らなければならない。そしてプロテクションも気休め程度で嫌な緊張感だ。
岩場は北面に位置し日中もずっと日影、風が吹くと寒く手と足がかじかんでくる。そんな中、岩場は上部へ登れば登るほど脆くなり、手と足の感覚が鈍くなってきている状態ではそれほど難しくない登りも難しく感じでしまう。
ほぼ50mを6ピッチ伸ばし、頂稜へ顔を出すとまぶしい太陽の光と共に冷え切った体に温かさを覚え、仙人岩を登りきったことと相俟って喜びはひとしおだ。
頂稜からは、三年前に登攀した黒池スラブや遠くのダムや林道も見渡すことができた。
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頂稜から登ってきたラインを見つめる。
下山すると時刻は15時。
日帰りもできるコースだと思いながらも、せっかく泊り装備で来たのでのんびりと焚き火しながら一夜を過ごす。しかし、夜中は思っていた以上に寒く、ほとんど眠ることができなかった。この時期はもうタープではしんどい、せめてツェルトにすべきだった。
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雨が降っても大丈夫、下には草を敷き詰めクッション性抜群、通気性抜群!?岩と草原に包まれた、なんとも野性味あふれる本日のお宿でした。
医者にクライミングを休むよう言われてから二週続けてクライミングへ出かける馬鹿野郎。しかしこの機会に行かずにいつ行く?
おかげで三年越しの宿題を片付けることができ、心の片隅に引っかかっていたものがすっととれた感じで気分爽快。
こんなマニアックな所を一緒に来てくれるパートナーなどそう居るものでもないので、番頭さんと再び訪れ登りきることができて本当に良かった。
次は、もう一つの宿題というか男の浪漫、石塔探しにでも繰り出そうか。
ちょっと不気味。
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岩場近くで暖をとる番頭さん
ゆっくり休養・治療に専念して下さいな。
いいですね、焚火。いい雰囲気です。
こちらは、河川敷横の公園で芝生の上でのテン張でした。
(前回の小川山と違って、久しぶりに水平のところで寝れました)
まだまだ人生長いと思いつつ、何があるか分からない。
行きたいと思った時には時間が無く、時間があるのにモチが上がらない、その他パートナーが居ないなどでタイミングが合わなかったりと。
時間、気持ち、タイミングどれひとつかけてもダメだったりするんですよね。
沢泊りで焚き火は欠かせません。そのかわり、着ている服はめっちゃ炭臭くなりますけど。