山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

錫杖岳2011

2011-10-11 | クライミング

錫杖岳前衛壁 登攀ラインは、左側の大きく白くなった部分の左壁

10月9.10日(日・月)
メンバー:M本・山猿

 秋と言えば錫杖、錫杖と言えば秋。
それぐらいにこの季節の錫杖岳は好きで、気持ちの良いクライミングが楽しめる。
一週間ほど紅葉には早かったようだが、それでもちらほら色づき始め、
クライミング中も目を楽しませてくれる。


テント村ができていた

今回のルートは以前から気になっていた『黄道光』と『北沢フェイス右ジェードル~錫思杖戯』だ。
黄道光に関しては、核心ピッチが11cと、マルチでは最高11aまでしか登ったことのない僕には、
かなり厳しいものである。
そしてパートナーは、福井山岳会のM本さん、県内でこういったマルチのパートナーを頼めるのは、
僕の知る限りM本さんくらいしかいないのではないだろうか。
指を痛めて最近まともに登っていなかったのに、予定通り今回のクライミングに同行してくれたことに
本当に感謝したい。
Girigiriboy'sならぬTuruTuruippaiboy's(略してTuruTuruboy's)うーんいまいち・・・。



9日(快晴)
一日目は、まずグレードの低い『右ジェードル~錫思杖戯』。
1P(M)
取りつきは朝日に照らされて、長袖Tシャツ一枚でも、ビレーをしていると暑いくらいだ。
登りはじめは、難しくはないが濡れていてい嫌な感じ。

2P(山)
簡単なクラックをたどり20メートルほどで、終了。

3P(M)
下部に大きな浮石、上部は草付で気持ちのいい登りではなかった。

4P(山)
10bが付けられているピッチ、ジャミングしたり、体を壁に押し付けたり、
とにかく体中使った感じ。一か所悪いと思ったが、あとは楽しいすっきりしたライン。

5P(山)
このルートの核心ピッチ。
順番的にはM本さんだったが、ラインのクラックを見るとかなり細く見え、かぶっている。
痛めた指に不安があるということで交代。
少しビビりながらもラッキーと思う僕、おかしいだろうか?
登り始めたら要所要所にスタンスあり、ジャムも決められる、
上部ハングは、ホールドが見渡せない上に、
スタンスで使いたい部分に大きな浮石があり、なかなか踏ん切りが付けられなかったが、
おもいっきりいきなんとかオンサイト。
このピッチの終了点を見逃し通り過ぎてしまい、次のピッチの半分ほど登ってしまい
灌木でビレー。
あとは、藪をこいで左方カンテ終了点と合流する。

下降は、左方カンテ終了点より注文の多い料理店を懸垂で下る。

         
         3P目

         
         5P目ルート核心

10日(快晴)
二日目は、今回一番の楽しみにしていた『黄道光』だ。
初めて錫杖に来て、左方カンテを登っているときに、
「こんなところにハンガーボルト打ってある、登れるのかな~?」と
思ったのことを覚えている。
今回こうして取りつきから1ピッチ目を眺めると、ラインがわかる。
少しは成長したようだ。

左方カンテ1ピッチ目の途中に黄道光の取りつきがある。

1P(M)
結構パワーを使い、朝一からはしんどい。
やはり、最近まともにクライミングをできなかったM本さん、持久力ダウンで
テンションが入る。調子のいい時なら、抜けていただろう。
一か所今にもはがれそうなフレークがあった。

2P(山)
ただの草付トラバース

3P(山)
ルート中の核心ピッチだ。
左上するクラックをたどり、フェースへと移る。
スタンスを見逃し、力ずくで足を上げたが、力尽きフォール、5メートルくらい落ちる。
少し休んでトライすると良いスタンスがあった。
もう少し行けばガバがあり、終了点なだけあって、久しぶりにすげー悔しかった。

4P(山)
M本さん、今の状態では思いっきりトライできないということで、
登りたがっている僕にトップを譲ってくれた。
M本さんが、交代してくれた分、中途半端な登りはできない、気合を入れて登りだす。
途中、ラインを間違え登りすぎてしまいクライムダウン、ここでかなりの体力消耗。
軌道修正、右トラバースしてカムを決めて一安心。11b/cのセクションを越えて
残すところ11aのセクションのみ、ホールドも悪くない、ボルトもたくさん打ってある
しかし、持久力不足。これまた残すところあと1ピンでフォール。
『情けない、悔しいー。』

下降は同ルートから左方カンテへ懸垂して、更に左方カンテを三回懸垂して取りつきへ戻る。
黄道光はおもしろい三ツ星ルートだと思います。

二日間、思う存分楽しめたが、力不足も感じた。
もっと力をつけてもう一度チャレンジしたいと思う。
今回登りに集中していて、全然写真をとっていなかったのがちょっと残念。


穂高の眺めながらできるクライミング最高です。










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