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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーゼロワン 第16話「コレがZAIA(ザイア)の夜明け」

2019-12-25 22:42:21 | 仮面ライダーゼロワン
第16話「」 或人はゼロワンシャイニングアサルトホッパーに変身!果敢に攻撃を仕掛けようとするゼロワンだったが、ギーガーの猛攻に大苦戦。さらにライダー迅の攻撃に追い詰められる。その時、ゼロワンに異変が起こり、或人の意識は衛星ゼアへ。そこで修理中のイズと出会った或人は…!?・・・。


体感10分ちょいだった。
プログライズキーが二つ転がるいつもの映像を見て
「エンディング?いや違うだろ?いまひとつ目のCMだよね?」って真顔で思った。
こんなに短く感じたのは初めてですよ。
何が起こった。いま起こったことをありのままに(略。

さてさて本編。

「僕は・・・僕達は、人類を滅亡させるんだ」
「どうして、人間が何をしたって言うんだ」
「そんなこと知らないよ。滅からずっと、そうやって教えられてきたんだから!
「ヒューマギアってやっぱ純粋だな。よくも悪くも、ラーニングの影響をもろに受ける。
 もしお前が悪意のあるラーニングさえしていなければ、
 こうやって戦うこともなかったのかもしれない。
 いつか、人間とヒューマギアが笑いあえる日がくるといいな」
「ヒューマギアが笑えるのは、人類が滅亡したときだ!」


仮面ライダーという作品のメインテーマに関わる問題ですが、
力や道具、科学力というのは、あくまでそれだけの存在で
それが善と働くか悪と働くかは、使う者の意志によるものだと。

「俺は何と戦ってたんだろうな。
 ずっと滅亡迅雷.netを憎んできたのに、
 目の前にあるのは鉄の塊じゃねぇか」


そして、滅亡迅雷.net自体には、意志なんて存在しなかった。
彼らは常に「アークの意志のままに」と唱えていたし、
彼らの要となっていたアークの意志は。

「滅亡迅雷.netの脅威が去り、今後ヒューマギアが暴走することもありません」
「いや、滅亡迅雷.netはなくならない、この世界にヒューマギアが存在し続ける限りね」
「どういう意味ですか?」
「方舟、つまり、アークが生きているからさ」
「アーク?」
「そもそも、アークを生み出したのは私だ。
 12年前、打ち上げ予定だった衛星に人間の犯罪心理やおろかな争いの歴史をラーニングさせ
 人類に敵意を持つ人工知能を生み出した。それがアークだ。
 やがてアークは滅亡迅雷.netを生み出したが、デイブレイクによって墜落し、
 湖の底で眠りについていた。
 アークがよみがえったいま、その力を利用し、ZAIAのテクノロジーは全世界に君臨するだろう」
「そのために滅亡迅雷.netや飛電を利用して・・・
 まさかA.I.M.S.もあなたの駒だったということですか!?
 私も不破も、命がけで戦ったのに!?」
「唯阿、本当の戦いはこれからだ。
 私の右腕として、今後も活躍に期待しているよ」
「・・・・・・はい」


いや、お前がコントロールしてたんかい!?っていう。
てっきりさ、なんらかのアクシデントとか不可抗力で
アークが自発的に学習したのかな~って思ってたんですよ。
敢えてかい!わざとかい!
デイブレイクが起きたせいで、どんだけの人が犠牲になるとか、
それ以降もあれやこれやでどんだけ被害が拡大していくのか
予測できなかったわけじゃないよね!?

天津はおそらく人間だと思うので、
何のために人間を滅亡の危機にさらしたんだよ?とか思うわけですが、
なんとなく、飛電インテリジェンスを蹴落とすためだけにやってるイメージある。

・アークを通じて滅亡迅雷.netをコントロールし、人間を襲わせる
・その様子を唯阿に撮影させ、内容を意図的に歪めてメディアに拡散させる
・「ヒューマギアは危険な存在である」と世の中に喧伝する
・報道陣を前に、ヒューマギアの全廃棄を宣言する ←New!

悪意しかない。
んで。公式サイトの次回予告にサクッと
とんでもないことが書かれてましたよ。

ZAIAが販売している人工知能と同等の思考能力を人間に与える次世代インターフェース「ザイアスペック」を使用した人間と、飛電のヒューマギア。一体どちらが優れているかを競おうというのだ。


こういうことを先にバラしてしまうのはいかがなものか。
まぁ公式サイトのやることは正義だから文句を言ってはいけない。

さて、ヒューマギアとザイアスペック。
システムとしてどちらが優れているかというと
これはもう全然別のモノだから比べる意味がないと思うんだ。

だってさ、お手伝いヒューマギアを買ってきたらすっごい便利だけど、
ヒューマギア並みの思考能力を持つ人間を買ってくるわけにはいかないし。
一方、自分がヒューマギア並みの思考能力を持ったら、そりゃ便利だろうけど
それはあくまで思考能力が上がるだけの話だから
家事育児労働なんかで手が足りないときは、やっぱりヒューマギア便利だと思うのよ。

だから、ZAIAの製品をアピールするために
わざわざ飛電インテリジェンスを蹴落とす必要はないと思うのですよ。
なんなら、ザイアスペックとヒューマギアで共通のインターフェースを使用すれば
AI並みの思考能力を持った人間が複数のヒューマギアを並列・高速で稼動させることも可能なわけで。

・・・って、そんなん悪用される予感しかないな(苦笑)

ともあれ。競合する技術でもないと思われる相手に対してケンカをふっかける、
それも、アークを洗脳し人類に莫大な被害を与えてまでやってるというのは
他に目的があるってことなんだろう。

さらに深読みするならば、飛電インテリジェンスを蹴落とすのが目的だとした場合
ザイアスペックとやらも有効な新技術などではなく、虚仮おどしの技術である可能性がある。
素晴らしい技術ですよ!と煽っているけど、安全性が全く考慮されてない、とかね。

ん~~~。なんでヒューマギア開発のときに
こんな危険人物と技術提携しちゃったのかな。
多分だけど、共同作業中に飛電インテリジェンスの誰かと一緒に働いて
そいつの能力に完敗し、歪んだ復讐心を持ってしまったとかじゃないかな。

・・・・・・いや、それはもうエグゼイドでやってたわ。

んで。明らかに非人道的な発言をケロリとした顔で滔滔と語る天津に対し
唯阿はギリギリと拳を握りながらも、何も返さない。

天津は唯阿をなんらかの関係で縛り付けているし、
決して裏切られないという確証があるからこそ、
唯阿に対しては隠すことなく、臆面なく本音を披露する。

この二人の関係性も、今のとこ謎ですね。
例えば、非人道的な実験を強行した共犯者みたいな関係かもしれないし
もしくは、天津本人が唯阿の行った実験での被害者?みたいなものだったりとか、
あるいは、二人は兄妹だったりするのかもしれない。

「飛電或人社長。あなたはいつまで夢にすがっているつもりでしょうか。
 みなさん、暴走の危険があるヒューマギアを
 ましてや、それを販売し続ける飛電インテリジェンスを放置しておくわけにはいきません。
 そこで、私が解決策をご用意しました。
 わがZAIAエンタープライズは飛電インテリジェンスに対しTOBを宣言いたします」


あぁ!聞いたことあるよTOB! 池井戸潤原作ドラマとかで見た記憶あるよ!
あれでしょ、敵対的なんちゃら~っていう!

・・・と思ってググったら、TOBの一種が「敵対的TOB」と呼ばれてるんですね。
TOB自体はイズの説明した「株式公開買付け」という意味らしく、
相手経営陣の協力を得た上での「友好的TOB」が、日本ではオーソドックスのようです。
まぁ天津の考えてるのは「敵対的TOB」ですけど。

「飛電を買収したあかつきには、人類を脅かすヒューマギアを全て廃棄することを約束しましょう」
「待って!勝手に決めないでください、飛電の社長は俺ですから!」
「すぐに明らかになるでしょう、時代をリードするのにふさわしい社長が、一体どちらなのか」


今話では或人社長の解任動議が諮られて
結果、全会一致で或人の社長継続が決定。
「みんな、或人の頑張りを理解してくれてたんだな~」っていう胸アツ展開だったんですが
これも、考えてみるとおかしくないかい?っていう。

解任動議を諮るにあたって、副社長だって事前に根回ししてるはずなんですよ。
少なくとも何人かは「だよね~、福添くんのが社長向きだよぉ~」などと
副社長に同調して煽ったりしてたはずなんです。
いくらなんでも「全員が解任に反対」ってな雰囲気を理解できないのは無理すぎる。

「先代の遺言どおり、社長はゼロワンとして会社の危機を守ってくれました。
 たった一人で責任を背負って。命がけでテロリストと戦って。
 社長はわが社のヒーローです!」


考えてみると、ここで或人の弁護にあたる役目が山下専務だったのも
不自然に思えてくるわけです。
本来であればこのセリフは、或人のことを認めている役員から
真実の声としてあがってくるべきシーンじゃないですか。

つまりですね。池井戸潤原作のドラマの場合はよくある(かどうか知らんけど)の
「役員連中は既に相手方に買収されてる」って展開じゃないですか。
役員たちは、昨日まで「あんな若造が社長とか、ないない~(笑)」って言ってたけど、
天津が「飛電或人を社長の座に残しておいてくれ」と言ったから
解任動議では挙手せずしれっとした顔をしてた、ということでは。

そう考えると、せっかくの良いシーンも不気味になってしまうなぁ。

さて。そんな「1000%」社長さん、
前から思ってたけど、或人と天津って雰囲気似てない?
兄弟って言われても納得するレベルで。
これについては、なんとなく雰囲気似てた永夢とパラドが、実は一対の存在だったというオチがあるので
意図的に配役したんじゃ?って疑惑がぬぐえません。

その他。

いや、その他どころじゃないよ!迅が、迅があああああ!
滅が死んで、これからは迅が敵役として眼前に立ちはだかるっていう展開だと思ってたのに。
まさかの爆散。
そして、まさかの滅が生き残るっていう展開。
ゼロワンって、キャストの出入りが激しくないですか?
私まだ、暗殺ちゃんが退場したのも雷電アニキが退場したのも、飲み込めてないんですけれど。

あとシャイニングアサルトホッパー強い。
これってすでに最終形態レベルじゃない?

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (がー)
2019-12-28 00:46:02
システム起動って妙にワクワクしてしまいます。
そして遂に仮面ライダーもファンネルを手に入れてしまったようです。

前回のコメントで迅に攻撃させるように仕向けたようにみえると書きましたが、
もしかすると雷電同様にあの瞬間に何かプログラムが注入されたのかもしれませんね。

クリスマス一色の街並みにしれっと貼ってある張り紙。クリスマス=鮭を定着させたいのでしょうか。

今回の天津の台詞に「アークが蘇った今、その力を利用しザイアのテクノロジーは全世界に君臨するだろう」
とありましたがこれこれ。私の中のシンギュラリティのイメージってどちらかと言うとこっちなんですよね。
人工的に作り出した天才に更にすごい発明をしてもらうっていうとても高度な他力本願。

「エイムズも駒だったんですか?」
内閣直属の機関だったような気がするんですが、天津の力はそこまで及んでいるんですかね。
ならばエイムズの活動の根拠になっている人工知能特別法の制定にも絡んでいるのか。
そもそもヒューマギアってAI搭載の人型ロボットの総称かと思ってましたが、飛電の商品ぽいですね。
そうなると人工知能特別法もエイムズという組織も、いち民間企業のいち商品に対してってなっちゃいますけど。

この会社頻繁に記者会見開いてますが、むしろマスコミは暴走に対する責任追及よりも飛電独占の状況を叩くべきでは?そして或人社長はそろそろ国会へ証人喚問されてもおかしくないですね。
仮面ライダー初証人喚問も面白いかも。
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Unknown (茜空)
2020-01-15 08:47:58
いつもコメントありがとうございます!
クリスマスに鮭は、特撮ファンへのサービスですよねw。

「人工的に作り出した天才に更にすごい発明をしてもらう」
なるほど素晴らしい他力本願wですが、
人間の制御を離れたテクノロジーを頼るなんて、怖くないんでしょうか。
「それでも私ならうまく使いこなしてみせる」という感じなんでしょうが
その傲慢さに足をすくわれる予感しかしません。

現状、ヒューマノイド市場では飛電インテリジェンスが一強な感じですね。
というより、競合他社であろうZAIAはヒューマノイド事業を嫌悪してるっぽいし
もしかしたらヒューマノイド事業はコストに見合わない分野で
是之介のこだわりで、採算度外視で運営してるのかもしれませんね。(勝手な推測。
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