素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第29話「We’re俺!?」

2017-04-30 22:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
ゲーマーMに豹変した永夢は、飛彩、大我の前で仮面ライダーパラドクスに変身。ブレイブ、スナイプを圧倒し「ドクターを辞める」と言い捨て姿を消してしまう。永夢はなぜパラドクスに変身したのか? 永夢の身体から分離したパラドは混乱する永夢に説明する。 「いつだって、俺とお前の心はつながっていた」ついに明かされる永夢とパラドの関係、その驚愕の真実とは・・・。


OP後の提供テロップの両サイドに今回の簡単な紹介文が流れてきて、
この文章のセンスがどうも苦手なんですけれども
(とは言え、「バイクが人になります!本当です!」とかは子供に大好評だった)
今回の「このあとエグゼイドの秘密、全部言います」は、本気と書いてマジだったので
「ははぁ!まいりましたぁ!」と頭をさげております。

というわけで。永夢の謎が全て解き明かされました。
今話冒頭の「俺、もうドクター辞めるから」というパラドin永夢のセリフで
19話「知るかよ患者のことなんて」という永夢の言葉を思い出したんですが、
ビンゴだった。19話の永夢がパラドだった。

言われてみたら本当にそう! いやもうどうして気づかなかったんだよ!
っていうレベルで、ヒント転がりまくりだったよね!
あの時の永夢、待機中はずーっとゲームやってた。パラドそのままじゃんか!

「パラド!私がお前をぶっ倒してやる!
「いいぜ。6年ぶりに。・・・また遊ぼうな」


ニコちゃんのことも、ちゃんと記憶していた。
ていうか、6年前にニコちゃんに投げたセリフ(「楽しかったよ。また遊ぼう」
そのままなんですよ!(16話) うわぁ鳥肌。

つまり、永夢の体内で増殖を続けていたバグスターウィルス(パラド)は
10年かけてに宿主を侵食し、最終的に永夢の主人格となり変わっていた。
ところが財前美智彦氏の手によりバグスター切除手術が行われ、
パラドは永夢の体から分離させられてしまう。

ここで永夢の体の主導権は本来の永夢に戻ったが、
天才ゲーマーMとしての人格(パラドのかけら)も僅かながら残り、存在し続けていた。
23話「どこかで見覚えがあるはずだ」という飛彩の言葉に
「そういえばこどもの頃」と記憶を手繰り寄せたのがグリーンの「永夢」で、
「そうなのか」と他人事のように相槌をうつのがオレンジの「M」、というシーンがあったんですが、
Mは切除手術後の記憶しかないんだ。それ以前の記憶は、全部パラドが持っていってしまったから。

推測してた「19話永夢=ゲーム病発症前の永夢」は正解だったんだけど、それが既にパラドだったとはな。
「19話永夢が本体で、永夢&Mがバグスター」という推測が、真逆でしたよ。
「発症:6年前」っていう前提が間違ってたんですよ、そこ既に分離完了してた。

とりあえず、研修医永夢は人間だったんだね。良かったね。
私の推測全滅だけど(苦笑)それは本当に良かったね。

そして。

「俺がお前の命をコンティニューしてやったんだよ」

19話。永夢消滅の危機を救ったのが、パラドだった。
「ああ、やっぱり不便な生き物だな、人間っていうのは」23話)などと言いながらも、
永夢の主人格が過度なストレスを受けずに事実を受け入れられるようになるまで、体をコントロールしていた。

しかし。「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」がエグゼイドのキャッチコピーにもなってるわけで
まぁ人間ですからコンティニューできないのも当然だし、それを最後まで貫くんだろうなと思っていたら
まさかの中盤でコンティニュー使ってたし、しかも敵のライフ使ったようなもんですよねこれ。
うわぁ・・・だよ。攻めてくるよな製作陣。

「だから俺たちは、戦う運命にあるって言ってるんだよ」

本来であれば、宿主を精神的に追い詰め、身体をのっとるのがバグスターの使命なんですが、
永夢と戦うために生まれたパラドは、そのために、永夢を消滅から守らなければならない。
矛盾だなぁ。打倒MのParadoxか。

とはいえ。今回は永夢にがんがんストレス与えまくってきましたね。

「せっかく俺がお前と遊ぶために、仮面ライダークロニクルをスタートさせたんだぜ?
 はぁ、何が『ノーコンティニューで命を救う』、だよ。
 人間どもが消滅したのも、お前の願望が招いた運命だろ。
 お前が殺したんだよ」


そこまで挑発しないと永夢が遊んでくれないせいですが、
挑発てストレスを与えたら、ゲーム病の影響で永夢の体に負担がかかる。
なので。真実を暴露した今は、必要に応じてパラドが永夢の身体に入って
永夢が消滅しないよう適度にコントロールする、と。

面倒くさいっすね!永夢と戦うためのアレコレ、すごく面倒くさいっすね!

劇場版、永夢がWマイティに変身したのも、「永夢の命を守るために」パラドが入っていたとか
なんか胸熱だし、「劇場版では最後にちょっと顔出しただけ」と言ってたけど
すごい、すごい活躍してたよパラドさん(ただし、ガワのみ)

13話、本編で初めてWマイティになったときも
パラドがなんらかの形でアシストしてたんだろうな。
考えてみると、最初はWマイティに変身するたびに激しい頭痛に襲われていた永夢ですが、
19話を超えたら(パラドと一度、完全に融合してから)頭痛が収まったんだよな。そういえば。

今回は永夢が本気になってパラドにリプログラミングをかけ
(マキシマムじゃなくても使えるんですね)
身体を共有した状態でリプログラミングされたパラドは、人間に近い存在になる。

この状態がちょっと解せませんけれども。
とりあえず「Lv.50の時点ではなかったライダーゲージ(HP)が、Lv.maxにはある」という話に驚いたりしてる。
Lv.50のデータ(不死)からLv.maxの人間になるとか、逆に弱体化してない?

あと。パラドは永夢の体に戻ってWマイティ(オレンジ)になり、その状態で再構築された訳ですが、
M人格(永夢と一緒に戦っていたゲーマー人格)も、おそらく吸収して再構築してるよね?
Mはパラドから派生した人格で、その本質部分は同一だし、すんなり吸収されたと思うんだけど。
(つまり、今後は永夢がWマイティとして敵と戦う展開はないんだよな。少なくとも、当面の間は)

でも、Mはパラドと離れてからの6年間、永夢のサブ人格として生きてきており、
単なるゲーマーとしてではなく、「俺がやってるのはゲームじゃない、患者のオペだ!」14話)と
叫ぶような人格へ、単なるゲーマーではなく人の命を救う医師へと、成長を遂げているわけですよ。
そんな、(おそらく)パラドの一部として吸収・再構築されてしまったM人格の奮起に、期待したい。激しく期待したい。

話を19話に戻して。ラストでパラドが「おかえり、『永夢』」と呼んでいたのも、今となれば納得。
ていうか、細かいことを言うなら、パラドから永夢への呼びかけは全て「永夢」であるはずでは?
「M」って、パラド自身じゃないのかなぁ。

あと。19話で格上のバグスター相手にアイテム駆使して勝利してたのが、パラドだったわけで
そんなエグゼイドの行動に影響され、アイテムを利用することで生身でもガットン倒した飛彩だけど、
あれ、パラドだったよ! 飛彩の戦い方を進化させたの、パラドだったよ!!!
ていう。気持ちの問題だけど「ぅおい!」って思ってる。いまごろ。

さておき。事態がすっきりクリアになりました。
研修医のバグスターウィルスを切除できないなぁと思っていたら、とっくに切除済みだった。
あとはパラドを倒せば永夢のゲーム病は完治!良かったね!って話ですが、
やっぱりそう簡単にはいかないよね。

言ってみたら、全てのバグスターウィルスの親玉だったわけですからね、パラド。
10年かけてじっくり培養されてきてるから、
他のバグスター達とは存在の強さが違う。つか長老レベルだよね。

そんな現状を打破する鍵が、ポッピーの記憶の中に。

「ねぇ、すごいと思わない? 僕が考えたゲームが、世界中の人を夢中にさせるんだ!
 バグスターを扱うのはリスクも大きいけど、ちゃんと感染対策も考えてあるし」


これも、ポッピーがリプログラミング(初期化)されたことで、
ポッピーの中にあるデータが整理され、過去データへのアクセスが容易になったおかげだと思うと、
ポッピーの闇落ち展開にも意味があるのだよ、すげぇな。

OPで「壇黎斗(子供時代)」とあったので「!!!?」ってなったんですが、
意外なことに!黎斗は、感染対策までしてた。
しかも、ちゃんと実用できる形(ガシャット)にまで完成してる。
つまり早くても6年前、「まだ新しい」というポッピーの言葉から、作られたのはわりと最近・・・?

しかし、自分が致死レベルにまで感染しておきながら、プレイヤーのために感染対策も用意してたんですね。
ウィルスの感染対策ってなんだ、脳みそが残念なので「マスク?手洗いうがい?」レベルしか思いつかないけど、
かつて貴利矢の残した処方箋が、貴利矢を殺したゲンムを倒すための秘策となったように、
今また黎斗の残した手がかりが、黎斗を殺したパラドを倒すための秘策に・・・なる?
こういう辿る巡る展開、胸熱だよな!

あと、ツイッターでは「ポッピーの寄生主=壇黎斗の母親」説が多いですね。
そっか、ゲンムの社員さんかな?とか軽く考えてましたが、
自分の母親を乗っ取ったバグスターに対して「ポッピー」とにこやかに応対していたとか
もう気持ちのやり場に困っている。勝手に。

今回、地味にツボだったのが、公園でのバードウォッチングに夢中で
背後でWマイティが戦ってるのに気づかず、背中にぶつかって初めて気づいた鈍感夫婦。
静かな公園だと、走る音だけでもけっこう響いたと思うよ、気づいて!

あと、その夫妻の通報を受けたと思われる飛彩の「はい、電脳救命センター」っていう応答。
ほかのメンバーは「CR」って略してるのに、ちゃんと言うんだ。
さすがは常に「ポッピーピポパポ」と律儀に呼ぶ人である。
いま気づいたんだが、鈍感夫婦のおかげで永夢は助かったのか。通報ありがとう。

エグゼイドは2周目も美味しい作品ですね。
全てが終わったら、また最初からじっくり見直したい。

前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード


コメントを投稿