素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第16話「打倒MのParadox」

2017-01-29 22:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
永夢に宿っているバグスターを本人が気付く前に分離しなければ・・・そんな飛彩と大我の狙いを知る由もない永夢は、2人の攻撃は自分がゲーム病のニコのストレスになっているからではないか、と考える。再びブレイブの攻撃を受けるエグゼイドだったが、突如現れたリボルバグスターがエグゼイドを守る。


「パラドクス」という単語から連想したんですけれど。
いや、パラドックスという本来の意味とは全然違うんでアレなんですが。
バグスターであるパラドの中身が「天才ゲーマーM」で
「研修医・宝生永夢」の正体がバグスター、だったりしませんか?

6年前、Mがニコちゃんに投げたセリフ。
「楽しかったよ。また遊ぼう」
現在、永夢のガシャットを回収しようとする黎斗を制したあとのパラドのセリフ。
「M、次は俺と遊ぼう」

そう考えると、パラドの言動全てが、6年前の「天才ゲーマーM」の姿にダブるんですよね。

「おいおい、俺がお前に手を貸してやってる理由を忘れたのか?
 仮面ライダークロニクル、プレイヤーとして最高にエキサイティングなゲームを楽しむ」

「俺の楽しみを邪魔するやつは容赦しない。たとえ、お前でも」

ただ、「パラド=M」だとすると、永夢のことを「M」と呼ぶのはおかしいんだよな。

「お前とガチでやりあえる時を、楽しみにしてるぜ」

もしかすると、全国大会で2連覇し、向かうところ敵なしと言われた天才ゲーマーMが
より強い敵を探し、「この世界で一番強い人間(=自分)とガチで戦う」ことを望んだら、
それこそ「打倒MのParadox」なのでは・・・?
(とか言ってみたけど、Wikipedia先生によるとパラドックスの意味はそうじゃないらしい)

さてさて。今回は何よりニコちゃんですよ。
登場当時「うわ、なんか変なの出てきたなぁ。ちょっと邪魔じゃない?」とか思ってました。実は。
でも大我とのコンビネーションが最高だし、単なるゲストで終わって欲しくない!と思うにいたり、
今後も続投のようで拍手喝采しております。ありがとう!

とうとうニコちゃんの正体が明らかになりまして、
しかも、永夢自身がちゃんと記憶してたっていうのが、なんかすごく安心した。
6年前の事件以前については、正確な記憶を持っていないんじゃ?とか思ってたので。

んで。ニコちゃんの願いは、彼女が登場時から繰り返し連呼してたことだった。
「願い」だな。今回のライダーは「ストレス」がキーワードになっているけれど、
それは「願い」の裏返しなんだな、とか、思いました。

エグゼイドの攻撃がリボルにまったく効かなかったことも、
乱戦になるやリボルが「戦局が掴めない」と混乱するのも、
ニコちゃんの「願い」を理解した上で見ると、なるほど納得。
13話でバグスターが「天才外科医」を探していた理由が14話で判明するとか、
前半でヒントが出されているのに気づかず、後半の回答を聞いて納得するパターンばかりです。楽しい。

しかし。どんだけ強くても、ゲーム上「味方」という設定であれば
ダメージにならないっていうのは、ゲーム的で面白いなぁと。
そんなわけで今回のリボル、愚直なまでにエグゼイドを守っていて、超可愛かったです。

ところでニコちゃんが仮面ライダーに変身したいと駄々をこねたとき、
いけるよ、今なら仮面ライダーに変身できるよ!とか思ったんですが。あらためて考えてみると無理?
適合者たちは、バグスターウィルスの抗体が出来上がってるから変身できるのであって、
ゲーム病≠適合者、ですよね。永夢が例外なだけであって。

むしろ、体内にバグスターウィルスが存在することでゲーマードライバーのセーフティー機能が発動せず、
通常時ではエラーが出て中止された動作が実行された結果、バグスターウィルスが大量に侵入して
病状悪化とか下手すれば消滅とか、そういう展開もあり得た・・・?

「これはただのゲームじゃない。俺たちは遊びでやってるんじゃねーんだよ!
 俺もあいつもひとつしかない命はって、必死で戦ってるんだ」

初期の頃、みんなから「花家大我はゲーマードライバーの魅力に取り憑かれた」とか言われていましたが
やっぱりそうじゃないんだなっていうことが明らかになる発言です。
しかしその直後に

「エグゼイド、ついてこい、こないだの勝負の続きだ」

とか言ってて。ひとつしかない命を簡単にはってんじゃねーよ!って話ですが、
直後だけに、言葉の重みが半端ない。
大我はさ、一連の事件の黒幕の黎斗ではなく、永夢に執着してるよね。
「言われなくても、バグスターは俺が倒す」というセリフは、永夢に向けての言葉だし、
永夢を敵視してるんだよな。うーん。

黎斗。
前回ラスト、そういやパラドはMのガシャット回収しなくて良いの?とか思ってたら、
帰宅早々、黎斗に怒られてた。やっぱり。

でもパラドは黎斗の命令なんかまったく聞く気がなくて、
黎斗はそんなパラドに「勝手にしろ」と言い放ちながら、机の上の書類を派手になぎはらう。
もうね、完全に自分の苛立ちをコントロールできなくなってる。

黎斗は自分が思ってるほど、器が大きくない印象だなぁ。
ゲームマスターを自称しつつも、ジニス様(ジュウオウジャー)ほど部下に寛容ではないっていう。
いやジニス様は例外的に寛容すぎるので比較になりませんけども。

とにかく。パラドの行動が13話以降、黎斗の制御範囲を逸脱していて、
キャパオーバーのギリ手前な感じがね。頑張って社長!って応援したい。※敵です。

飛彩。ひたすら物語の本質部分を忘れない男。ありがとう。
永夢のバグスター切除手術のことを一番に考えてて、「あ!切除!そうですよねゲーム病は切除ですよね!」ってなった。
でも永夢にストレスを与えたくないので告知できない(それが大我の策略っぽいんだけど)
だから明確な理由も言えないまま永夢に斬りかかる。

そして、今回に限っては永夢を攻撃することがニコちゃんの治療の最短ルートだったりして
さすが飛彩先生わかってたんですね!みたいな感じで永夢はキラキラしてるし、
そうじゃないけどそうじゃないとは言えないし・・・とかやってるうちに
黎斗にガシャットを全て回収されてしまい、ゲーム医療に介入できなくなっちゃうっていう
なんかもう歯がゆい感じが、たまりませんね!

そういえば以前の飛彩は患者にストレスをかけてでも、
バグスターを引きずり出してたのに。変わったよね。

ところで。片手に飛彩のガシャット二つを持って、片手で永夢を締め上げながらガシャットを要求するゲンムに、
「これ以上ガシャット持ちきれないじゃん!」と余計な心配をしてました。だってかさばるからさぁガシャット。

その他名場面。もうとにかく大我&ニコちゃんがほぼ全て名場面。

・「お前の入院先はここじゃないだろ」という、大我の殺し文句。
・大我を見下ろして文句言うために、わざわざベッドの上に仁王立ちするニコちゃん。
・レベル1のスナイプがくるりと反転してレベル2になるシーン。
  スナイプとか全然推しじゃないんだけど、なんかとにかく格好いいよな!ぐぬぬ。
・レベル5フル装備はかなり制御難しいはずなんですけど、使いこなしてる大我すごいし、
  何気に重圧に耐えてるような息遣いがたまらん。がんばってる!!!
・負けん気だけで、モップ一本でゲンムに殴りかかるニコちゃん。さすがは天才ゲーマーの勝負魂。

・「大我!そんなやつに負けんな!」「バカヤロウ! お前に言われなくても、負けねぇよ」
 大我の返しに萌え死ぬわ!

そして最後の二人のセリフ。

「なんか言えよ」
「・・・はぁ?」
「ほらっ!」
「・・・お、覚えとけ!お前のガシャットは、いずれ俺がいただく!」
「覚えとけ!私の主治医がお前をぶっ倒すから!」

推しを「主治医」と称するのはネット上のエグゼイドファン発信だと思うんですが
それが公式に拾われたっぽい。なんかもうニヤニヤが止まらないよねこの二人。

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