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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー響鬼 三十五之巻「惑わす天使」

2017-01-30 09:00:00 | 仮面ライダー響鬼
日菜佳に嫌われ悩むトドロキがミスを犯し、魔化魍を取り逃す響鬼たち。ヒビキには恋で思い悩むトドロキが理解できない。イブキは謎の紳士と親しげな香須実を目撃。そんな時、再び魔化魍出現の報。一方、京介はあきらの存在が気になりはじめ・・・。


前半と後半で変わらないことの一つに、食事シーンの多さがあると思う。
今回は食事シーン多かったですね。
明日夢くん宅のシチューが2回、香須実との朝食1回、うどんパーティー1回。

恋に翻弄される若者たちの姿から学びを得るヒビキさん。
前半のヒビキさんは鬼としてほぼ完璧で、それはなぜかというと、主役が明日夢くんだったから。
明日夢くんが成長するストーリーだったから。

響鬼は仮面ライダーで唯一、メインライダーと主役が一致しないシリーズだよね?
しかし後半に入ってヒビキさんが主役に設定されたため、
成長するための伸び代が必要になった。そんなキャラ変である。やむを得まい。
今回はまさかの、イブキさんまでダメダメなところを見せちゃう展開でしたが。
ポペーって。ラッパがポペーって(苦笑)

ザンキさん。

「こう見えても俺は、数々の女性を愛してきた男だ。文字どおり、鬼のようにな」

もう次狼さんそのものである(キバ)。
そして恋愛指南をしてくれると思ったら、おそろしく難易度の高い技を伝授してくるのである。
ザンキさん本当に恋愛の達人なのか?
・・・いや、ザンキさんならこれで落ちるんだろう。恐るべしザンキさん。

響鬼はわりとライダーが頻繁に水落ちするんですけど、今回は3人揃って鮮やかに水落ち(笑)。
ただ、姫が鬼の血を狙っていたので、水に落ちたおかげで助かった感である。うまいよな。

石田監督の奇をてらうような演出。好きです。

仮面ライダー響鬼 三十四之巻「恋する鰹」

2017-01-28 09:00:00 | 仮面ライダー響鬼
トドロキが渡した誕生日プレゼントに日菜佳は激怒。落ち込むトドロキ。仲直りをしようと試みるのだがうまくいかない。明日夢の家を訪れるヒビキ。明日夢はヒビキにある悩みを打ち明けようとするが、上手く話せない。


ひとみちゃんの「桐谷くん!」という呼び方に
「え?九条貴利矢?」って反応してしまうエグゼイド脳であった。

魔化魍が人間の生活エリアにこっそり隠れ住み、隙を見て襲いかかるとか
なんかもう、なんかもう仮面ライダーです。いや最初から仮面ライダーなんだけど。
前回の装甲響鬼が斬撃で魔化魍を倒してたのもすごく違和感あって、
本当に「仮面ライダーらしい作品」に変わったなぁと。

逆にいえば、前半の響鬼が本当に「仮面ライダーらしくない作品」だったんですね。いまごろ。

さて。キャラの性格にメリハリをつけてきたというか、デフォルメしてきたというか。
トドロキさん・・・なぁ(苦笑)
高級フランス料理店で上手にフォークが使えず、手で掴み食いするとか
このレベルのマナー違反は何かで見た記憶があるなぁ。キバだったかな。

ヒビキさんの、戦闘中に目が霞んで手が止まる様子も見た記憶があるな!
具体的には氷川さん(アギト)と名護さん(キバ)な!
さすがに今回はあの流れにはならないと思うけど。

ヒビキさんのキャラも変わってきました。前半は「鍛えてますから」で多くを語らなかったけれど、
後半は、鍛えていることに裏付けされた自信から、やや尊大な態度な印象もあります。

「俺たちは鬼だよ、鬼。その鬼がさ、仕事の中に私生活を持ち込んで
 それでスランプになるなんていうのはさ」

そして、ちょっと無神経で石頭でもある。
いや、鬼に変化するのはメンタルが重要なポイントだから、私生活に左右されることもあるだろう。

「ヒビキくんてさぁ、男としての弱さってもんがないんだよね」
「だって俺、強いんだもん、悪い?」
「いや、悪くないけど。人ってさぁ、弱い部分で、恋をするものなの」

どうして井上御大からこんなセリフが出てくるんだろうなぁ! すごいよな。

スーパー姫。童子を差し置いて一人進化してます。キャラかっこいい。
しかし何きっかけで進化したのかわかんない。確認のために前話見直してみたけど
前話ラストはキャピキャピしてて、今話から急に進化してるんだよ。謎。

仮面ライダー響鬼 三十三之巻「装甲う刃」

2017-01-27 08:00:00 | 仮面ライダー響鬼
アームドセイバーが魔化魍の手に渡った。その上、アームドセイバーの影響でヒビキとトドロキは変身できなくなる。最強の武器を使いこなすため、ヒビキとトドロキは耕之助の指導のもと特訓をすることになるのだが、その特訓とは予想を超えるものだった。


藤谷美和子の「愛が生まれた日」ですな。

トドロキくん。
大事なアームドセイバーを無断で持ち出して、勝手に使用して敵に奪われて。
そのせいで自分も変身できなくなっちゃうんですが、それを全部小暮さんのせいにしちゃう。

「でも、間違ったことを言ってるわけじゃないのよね」と小暮さんのフォローに入るみどりさんですが、
本当にそう! 小暮さんちょっと暑苦しいだけで、全然悪い人じゃないもん。暑苦しいけど。

と、まぁとにかくトドロキさんの身勝手な言動に
(というより、正確にはそんな役回りを振られてしまったことに)
なんかすごくモヤモヤっとしたんですけれど。

・自分が怒られたことより、弟子の指導不十分と言われてザンキさんが怒られたことが悔しい
・音痴だということがわかり、日菜佳さんとデュエットするに目的がシフトする
・小暮さんの武勲(ただし真偽は不明)に感動し、すんなり言うことを聞く

という、しよーもないんだけど愛すべきキャラだなっていう感じに色付けされていて、
まぁ、わかりやすくなったよなって思いました。
ところで、ヒビキさん「トド!」って呼んでた? トドって(笑)

小暮さん。
あれだけ声量があれば、楽器なんか使わずとも魔化魍を倒せるだろうと思っていたら
「1日で10体の魔化魍を倒したという、疾風鋼の鬼。伝説の人だ」と言われるほどの御方だった。納得。
しかしそこへ突然「10体ではない20体だ! ・・・正確にいえば30体!」という
酔っ払いのような切り込み方をしてきて
なんていう美味しいキャラなんだ。レギュラー化してほしいですよね。

そんな無敵の小暮さんですが、イブキさんに対しては調子が狂うというのもたまらん。
育ちの良いボンだからなぁイブキさん。

最後に「次は、『少年よ』を歌います!」で締めたんだけど、
ここは、今回だけの特別バージョンで、
歌う小暮さんをバックにエンディング流して欲しかったなぁ。

響鬼・装甲。
小暮さんの作ったアームドセイバーは人には扱えない神のための武器だったわけで
それが使えるようになったのは、洋館の男女が施した「波動を抑えるんだよ」という処置が
功を装したってことなんですよね。いや良い方向につながったからセーフですけども、
もっと悪質なもので汚染されてたら、響鬼さんも汚染される可能性があったんじゃない? 怖いよね。

ザンキさん。ザンキさん格好いいな。立ってるだけで格好いいぜ。

仮面ライダー響鬼 三十二之巻「弾ける歌」

2017-01-26 09:00:00 | 仮面ライダー響鬼
口うるさい人物として有名な小暮耕之助という武器の開発者がやって来る!「たちばな」の面々はアタフタ。そんな所にダンキとショウキが訪ねてくる。なんでも耕之助の作った武器を使おうとして鬼に変身できなくなり、困り果てて相談しに来たというのだ。


ゲストに歌手を招いて歌を歌わせるというスペシャル回です。
こんなに声量豊かな「月の砂漠」を聞いたことがあるかい?

とは言え、布施明さんと言われても全然ピンとこなくて
ググってみたら、エンディング「少年よ」を歌っている人であった。なるほど(膝をぽん)

同年12月、NHK『第56回NHK紅白歌合戦』出場21回を果たし、「少年よ」を歌う。
NHKと民放の枠を超え、ヒビキ役の細川茂樹や、
仮面ライダー響鬼などに扮したスーツアクターたち(伊藤慎ほか)と、
NHKホールのステージ上で共演した。
 Wikipediaより

との事。おお、響鬼が紅白に出たと何かで読んだ記憶あります。なるほど。

そんな余談はさておき、いいキャラですよね小暮さん。
厳しい一方かと思いきや、10年以上も前にタチバナの娘たちが
自分のショートケーキのいちごを食べたことを未だに根に持ってたり。
弟子・みどりさんを一人の技術者として正しく評価していたり。

「この剣の放つ波動が強すぎて、人間の力では同調することができないんです」
「そうか、私は誰にも使えない武器を作ってしまったのか・・・」

なんかもうアレだよ! 完全に小沢さんの作ったG3−X初期型ですよ!!!(アギト25話
いいよね、技を極めた達人が精魂込めて作り上げた結果、
人には扱えない、神の武器が完成してしまうっていうね。しびれる。

京介くん。明日夢くんとヒビキさんの取り合いです。(ただし空回り感満載)
廊下掃除競争や、30話の自転車競争を見る限り、明日夢くんよりは運動神経良さそうだよな。
なのになんで体育はずる休みしてるんだろう。ずば抜けたレベルには到達してないから?
それとも、ボール競技みたいなチームワーク戦がまっっっっったく不得手だから?(想像に難くない)

前回までは違う制服(前の高校のものかと思われ)で登校していて、
それもまた、みんなとは違う特別な自分アッピールかと思ってたんですけど
今回から同じ制服になりました。準備が遅れていた模様。
いや、それもおかしい話なんだけどね。中途半端な時期に準備が間に合わないほどの突然の転校とか。
父親は他界、母親は外国で仕事中の一人暮らしなので、「親の転勤」というわけでもない。

まぁ。揉め事起こしたんですよね?っていう気配がプンプンと。

姫と童子。資料によると「スーパー童子、スーパー姫」の表記。安直な表記だな(苦笑)
しかし外見はめちゃくちゃツボです。このデザイン大好き!すごく綺麗!

男女で声を入れ替える演出はやめたんですね。スーパーになったから?
そして、圧倒的上位者だった傀儡をどんどん「人員整理」していきます。強いぞ。

なんつうか、リニューアル前にあれだけ「大好きだったのに、寂しい」とぶちぶち言ってたんですが、
なんか「面白いぞこれ!」とかハマってる現在です。

仮面ライダー響鬼 三十一之巻「超える父」

2017-01-25 09:00:00 | 仮面ライダー響鬼
響鬼を目撃した京介はヒビキに興味を持ちヒビキに接近を試みる。しかし、京介に対してヒビキは真剣に取り合わない。逆に、京介は「たちばな」でのヒビキの頼りなさに失望しそうになる。一方、洋館に住む男女は新たな実験を続けていた。


うーん・・・。

やっぱさ、響鬼は29話以前がめちゃくちゃ良かったし、
30話以降はガラリと話が変わって別物になった印象なんだけど。
でも、でもやっぱり上手いんだよなぁ井上脚本。久しぶりに見ると「うむむむむ」ってなるな。
うーん、なんかな、うん(余韻にひたってる)

京介くんは、やっぱり「もう一人の明日夢くん」なんだよね。
ある意味、ヒビキさんと明日夢くんの出会いから、もう一度やりなおしてる印象。
二人とも、ヒビキさんに父親の姿を重ねているんだけど、
明日夢くんが、ヒビキさんを指標としているのに対し、
京介くんは、倒すべき対等な相手として見てる。

登場から誰彼かまわず勝負を挑み、
「俺はそれが悔しいんだ。俺は永遠に父親を乗り越えることができないから」と語り、
最後に「ヒビキか・・・お前はいずれ、俺のものになる」と呟く。

それは、小さな犬が相手を選ばず吠えて喧嘩をうってるような、
身の程をわきまえてないような印象もあるけれど、
強いよな。強さを感じる。
・・・まぁ、感想を書く時点では好意を感じたりもしてるんですが、
視聴中は「うわぁこいつイヤな奴!超絶イヤな奴!」ってギリギリしてるんだけどね。

明日夢くん。
京介くんにそそのかされて父親に会うことになります。
こわいこわい。離婚するなんて相応の理由があってのことだよ? ひどい人だったらどうすんの。

ドキドキしてたんだけど、おもいのほか人格者であった。
うん、まぁ事前にお母さんが、ヒビキさんやイブキさんを見て
「別れた旦那に似てる」って言ってたからね。

でも。素晴らしいお父さんだったんだけど、
明日夢くんたちとは関係ない場所で、家族を築き仕事をして、別の人生を歩んでいて、
素晴らしいお父さんなのに、その生活に自分は存在しない。それを目の当たりにする切なさよ。

そのうえで。お父さんが途中まで仕上げた犬小屋作りを仕上げる明日夢くんの心境がさ。
作りかけの犬小屋から、お父さんの手順や思考をトレースしてさ、
それを継いでひとつのものを完成させるっていう行動。

「父親」を叩きのめし屈服させ、踏み台にしてさらなる高みを目指そうとする京介くんと、
「父親」を受け入れ、軌跡をたどり、それを継いで先を目指そうとする明日夢くんの対比。
あぁぁ、もうとにかく上手いよなぁ。うん。

最後のタクシーの車内での母子の会話。

「どう?会えた?」
「・・・会えなかった」
「そうなんだ」
「会えなかったけど、会えたっていうか」
「そうなんだ」

っていう、この目線をあわせないままの言葉足らずのやりとりとか、
それでもちゃんと、お互いの気持ちが伝わってるとことか、
本当に井上御大だなって思ったし。
(個人的見解です)

「・・・ねぇ母さん。俺、父さんのこと、好きでいていいのかな?」

の一言とか。もう本当に何を言い出すのかと思ったら予想外の方向からわき腹えぐられた感じで
一発KOされた気分です。ぎゃふん。

なんかな。前半の響鬼は「いいな、いいね、こういうの大好き」で済んでたのに
後半突入した途端、感想文が長くなりました。反応が如実に出るな(苦笑)