Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

「A-“R”ex」

2007年12月23日 | 宝塚歌劇
日記にならねぇ!
いやいや、日記ですよ(記事の投稿日時を操作中)
ということで、梅田のシアター・ドラマシティで観た宝塚月組「A-“R”ex」の感想です。

月組 シアター・ドラマシティ公演
『A-“R”ex』-如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか-
作・演出 荻田浩一

主な配役 
アレックス:瀬奈じゅん
ニケ:彩乃かなみ
ディオニュソス:霧矢大夢

うわぁぁ、ストレスたまる~
でも、こういう舞台、好きだぁ~


主役のアレックスとは、実はアレキサンダー大王のこと。
アレキサンダー大王と言えばペルシア帝国を打ち破り、大帝国を築き上げ、ヘレニズム文化をもたらした大英雄。
そんな大英雄ときらびやかな夢の舞台宝塚歌劇が合わされば、だいたい中身は想像がつく……
……はずだったんだよね。
見事に裏切られたけど!

こういう裏切られ方好きです。
何せ、前半は来てほしい場面がピタリとおさまらない。
こう来るだろうという場面が、なっかなか来ないのだ。
主役のアレックスは最近のニートよろしく、
「何で俺がやらなきゃいけないんだよ」
「お前ら(神)の思惑に俺が従うと思うのか」
と、不満たらたら。
だけど、だからといって何かするわけでもなく、何となく無し崩し的にペルシア遠征へ向かってしまうのである。
うわぁぁ~、いらつく~。

だがしかし、
二幕から突然面白くなるのである。
ピタリとはまらなかった前半のいらつきが、ピタリピタリとはまっていくのである。
何この舞台、むっちゃはまる。
と、後半は身を乗り出して観ていました。

宝塚らしい華美さや派手さはまったく無し!
だから、そういうのを期待した人はかなり期待はずれだったと思います。
良くも悪くも大劇場向きではない作品です。


追記:雰囲気は9月に日生劇場で行われた「Kean」と似ています。
   だからこそですが、主役を光らせるには脇役が大事だなと思いました。
   「Kean」には、これと言った脇役がいなかったためか、主役の魅力がまったく引き出せていなかったように思います。
   主役を演じた轟悠に実力があるため、余計にもったいないと感じました。


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