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ドイツのシリア難民への対応

2015-09-16 10:14:01 | Weblog
ドイツのシリア難民への対応

難民問題で欧州が揺れている。先陣を切って難民受け入れを
表明したドイツも難民のパスポート審査を国境でするそうだ。
野放図になると、IS要員が潜り込んでいるケースもあるから
慎重になったのか?
それでもドイツは難民の受け入れに対して寛大で、
50万~60万人の労働力不足と報道されているので
知識層が多いと言われるシリア難民は受け入れるだろう。
ドイツ副首相は年間50万人を数年間受け入れるとも豪語していたし、
メルケル首相も将来的に80万人が可能だと述べたことも。

経済界の要請もあるのだろうが、根本的には過去にナチスドイツ
がユダヤ人などを迫害した歴史を反省した賜物だと思う。
一方、日本は難民受け入れがたったの3人とは、これいかに?
安部シンゾー氏は「積極的平和主義」を唱えているが、
「積極的平和主義」というわけのわからない造語はなにを指すのか?
UN(連合国)安全保障常任理事国入りを狙うのか、
米軍と一緒にIS討伐に行くのか? 
そんなことよりも難民受け入れの増加を真剣に考えなくてはいけない。

日本は1970年代、ベトナム難民ーボートピープルが波間に漂って
生死の境をさまよっていた時もあまり支援しなかった。米国は戦争責任
を感じたのか数万人を受け入れた。(一昨年、Amiaフレンドリーランに参加した
米国大使館員はその難民のうちの1人だったようで、立派に育ったわけだ)
当時の日本は数百人の単位で受け入れたのみだった。
それどころか、いまだに難民、移民、を排除する。
こんなに内向きの政策を続けてなお「積極的平和主義」とはブラックジョークか??

難民がそばに来るといろいろ問題が起きる、というのが拒否反応の最たる
ものだろう。だが日本社会もすでに様々な人が混在するコミュニティーで成り立っている。
住んでいる周りにもインド人一家やイラン系と思われる姉妹によく会う。
片言の英語でも話せばコミュニケーションが成立する。
日本人も「世界の中の日本」という意識を持てるいい機会だ。
難民受け入れを含めてそれこそ「積極的」にソフトパワーを発揮すべきだ。