素直っていいな、と思った。
シアターモーメンツワークショップでのひとこま。
課題は「真夏の夜の夢」のパックの最後の語り。
「やりたい人!」
勢いよく前にでたのは背のたかいクワ君。
このセリフは、いたずら者の妖精パックがお芝居の一番最後にお客さんにむかっていうもの。
「我ら役者は影法師~」と勢いよくしゃべり出したクワ。
でも緊張してリキんでいるせいなのか、なかなか観ているこちらにつたわらない。
だんだんと固くなる部屋の雰囲気。こっちも少しずつつまらなそうな顔になる。
もし私がクワだったら、それでもやっぱり「そんなの気にしない!」と平気な顔をして頑張ってセリフを続けたと思う。
でも、クワはそうはしなかった。
お客さんのつまらなそうな顔を無視せず、ツマラナイヨーという「ひとつのボール」として受け取って、
「あ、しまった。俺、やっちゃった?」という顔をして、「こんな空気にして、ごめんなさいー」の気持ちをそのまま台詞に乗っけてお客さんに返した。
するとその瞬間、今までそこにあった予定調和の空気の中に「生きている何か」が生まれた。
くしゃくしゃな顔をしながら、独り語りの台詞をなんとか「パック」と「観客」のキャッチボールを成り立たせようと必死になっているクワ。
こんなパックがありかどうかわからない。でも確実に、舞台が生きている。
表情をころころ変えるクワをみて、ものすごくいいなと思った。
舞台上の彼の気持ちがてに取るように分かる。
クワのその姿は舞台上で、とてつもなく素直だった。
ふと周りをみてみると、クワをみているみんなの目もきらきらしている。
舞台上の彼をみんな愛している目。
ああ、そうか。
「素直は愛される」
くやしいなら「くやしー!」と叫べばいい
うれしいならうれしい顔をすればいい
恥ずかしいなら恥ずかしい
うまくいかないならうまくいかない
そういう気持ちをごまかさず
かくさず
吐き出せばいい
綺麗じゃなくても、不格好でも、その姿は強烈に魅力的だな。
女性だって男性だって、かっこわるいほど、なんかかっこいいなって思った。
シアターモーメンツワークショップでのひとこま。
課題は「真夏の夜の夢」のパックの最後の語り。
「やりたい人!」
勢いよく前にでたのは背のたかいクワ君。
このセリフは、いたずら者の妖精パックがお芝居の一番最後にお客さんにむかっていうもの。
「我ら役者は影法師~」と勢いよくしゃべり出したクワ。
でも緊張してリキんでいるせいなのか、なかなか観ているこちらにつたわらない。
だんだんと固くなる部屋の雰囲気。こっちも少しずつつまらなそうな顔になる。
もし私がクワだったら、それでもやっぱり「そんなの気にしない!」と平気な顔をして頑張ってセリフを続けたと思う。
でも、クワはそうはしなかった。
お客さんのつまらなそうな顔を無視せず、ツマラナイヨーという「ひとつのボール」として受け取って、
「あ、しまった。俺、やっちゃった?」という顔をして、「こんな空気にして、ごめんなさいー」の気持ちをそのまま台詞に乗っけてお客さんに返した。
するとその瞬間、今までそこにあった予定調和の空気の中に「生きている何か」が生まれた。
くしゃくしゃな顔をしながら、独り語りの台詞をなんとか「パック」と「観客」のキャッチボールを成り立たせようと必死になっているクワ。
こんなパックがありかどうかわからない。でも確実に、舞台が生きている。
表情をころころ変えるクワをみて、ものすごくいいなと思った。
舞台上の彼の気持ちがてに取るように分かる。
クワのその姿は舞台上で、とてつもなく素直だった。
ふと周りをみてみると、クワをみているみんなの目もきらきらしている。
舞台上の彼をみんな愛している目。
ああ、そうか。
「素直は愛される」
くやしいなら「くやしー!」と叫べばいい
うれしいならうれしい顔をすればいい
恥ずかしいなら恥ずかしい
うまくいかないならうまくいかない
そういう気持ちをごまかさず
かくさず
吐き出せばいい
綺麗じゃなくても、不格好でも、その姿は強烈に魅力的だな。
女性だって男性だって、かっこわるいほど、なんかかっこいいなって思った。