負け豚の遠吠え

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安倍晋三元首相を想う。そして日本の政治の病理と限界。

2022年07月09日 10時51分28秒 | 良識の政治家

令和4年7月8日、安倍晋三元内閣総理大臣(第90・96・97・98代)が卑屈なテロリストの凶弾に倒れ、お亡くなりになりました。
享年67歳。

心よりお悔やみ申し上げます。


当ブログでも、「腐った饅頭」と揶揄し、自民党政治を痛烈に批判してきました。
その自民党饅頭を腐敗させてきた時期の自民党トップ、いや日本人のトップに君臨してきたのが、安倍晋三氏でした。
よって少なくとも近年の安倍晋三氏に対する私の評価は良いものではありませんでした。
でもいま振り返り、もしかしたら、「腐った饅頭」を「せめて毒饅頭にするものか」と必死に対抗していたのが安倍晋三氏だったのかもしれません。


■小泉政権での活躍
小泉政権の官房長官・官房副長官として、北朝鮮拉致被害者奪還の立役者として活躍。
朝鮮総連のがさ入れをはじめ若くして将来有望な議員として期待される。

■第一次安倍内閣
総理初就任として、やりたいことを力強く進める。
防衛庁を防衛省に格上げ、日本国憲法の改正手続に関する法律「国民投票法」を成立するなど、期待通りの活躍を見せるも、後述する理由で、潰され1年余りで退陣。
日本の総理が日本の為にやりたいように進めると潰されるということを身をもって知ることに

 

■悪夢の民主党政権と救国内閣
「救国」を掲げ悪夢の民主党政権を打倒し、第二次安倍政権を発足。
流行語ともいえる「アベノミクス」で民主党時の70円台まで進んだ超円高を是正し、うなぎ上りだった日本企業倒産件数を改善。
毎週のように世界各国に外遊し、様々な諸外国と協調関係を締結するなど、当初の安倍政権は目を見張るものがありました。
就任から1年にあたる2013年12月26日には、日本の総理大臣として極めてハードルが高いとされている、靖国神社参拝も。
しかし、この辺りから少々期待とズレた政治運営になってくる。

■安倍晋三氏ですら饅頭腐敗に進まさぜるを得ない日本政治運営の病理。
中国などの独裁国家や直接投票の大統領制国家と違い、あくまで国会で話し合って決まる議院内閣制の日本の場合、総理大臣は意外と権力が弱い。
安倍晋三氏の志がどれだけ高かろうが、数百人いる売国系も多い議員たちの意向もできうる限り汲み入れないと何も進まないような状況に陥る。
マスコミからの攻撃、中国で儲ける経済界の要望。
それらが例え日本の為にならないような要求でも、聞き入れなければならない綱渡りのような微妙な采配を強いられる。
そりゃ潰瘍性大腸炎という難病にもなるわけだ。

■党内バランス・野党迎合・国内の利権そして世界の利権
日本の場合、総理大臣の志がどれだけ高かろうが、様々なバランスを取りながらとなると、自分のやりたいような政治は思うようにできない。
中国は日本の脅威であり全力で対抗すべき」という当然の主張も、二階俊博や茂木敏充、河野太郎のような自民党内に蝕む「親中派議員」いや「対中売国派議員」
さらに連立政権には、あの公明党も付いており、もちろん中国直営政党の日本共産党や立憲民主党も野党から騒ぎ、公平公正であるべきマスコミも一方的に中国に利するような論調を展開。
そうして極めて真っ当な「中国の脅威対抗政策」は、それら「親中派」の納得できる範囲に留まるようにドンドン骨抜きにされてしまう。
そんな中で骨抜きになりながらも「特定機密保護法案」を成立させたのも安倍晋三氏の功績だった。

日本国民は中国が政界にも経済界にも不気味に侵食している事実をしっかり認識する必要がある。

■戦争に負けるということ
日本は約80年前アメリカに戦争で敗戦しました。
80年前とか遥か昔でもう影響なんて殆どないとか思う人もいるかもしれませんが、影響継続中です。
この影響を払しょくするには、再度アメリカと戦争しアメリカに勝つ以外ありませんが、我々が生きているうちにそれはあり得ないです。
特に安倍晋三氏の場合、祖父の岸信介元総理が、アメリカCIAの関りが非常に深いこともあって、アメリカとの歩調を最重要視しました。
簡単に言うと日本の富をアメリカ(正確に言うと国際資本家)に売り渡す政策をせざるを得なくなっていくのです。
安倍晋三氏の本心でなくても、長期的に総理の座を確保するにはやるしかなかったのだろう。

■安倍晋三氏の苦悩
苦しかったのかもしれない。
でもそうした中で、アメリカ(国際資本家)や国内に蔓延する親中派議員等の要求に妥協しながらも、「饅頭を腐らすまい、毒饅頭にさせまい」と、ギリギリの攻防をしてたのかもしれません。
自分のやりたいようにやろうとした第一次安倍内閣は速攻で潰されましたので、この二次内閣を長期運営するためには大幅な妥協も仕方なかったのかもしれません。
そんな中で、我慢しながらチャンスを探って来たのかもしれません。

■それでも安倍晋三は腐り具合を止められなかった
「まだ安倍晋三氏を信じよう、何とかしてくれるだろう」
期待を続けていた人も、我慢の限界が来てしまう。

・アイヌ新法の成立
・移民法(外国人労働者受け入れ)
・水道事業民営化
・種子法改正
・外国資本への日本の富の利益誘導

これら「やってはいけないこと」を進めてしまったのです。
一線を越えてしまったのです。
そしてこれら「やってはいけない」流れを加速させようというのが現在の岸田総理政権であり、私の自民党大批判につながったわけです。

■日本の政治の病理と限界。
これまで書いたように、期待のエースだった安倍晋三氏ですら、結局、志はどこへやらでグダグダと売国政策を進めてしまう、進めざるを得ないのが今の日本政治の病理と限界ということ。
アメリカ(国際資本家)や国内の親中派議員、中国で儲ける企業の方を向いた政治になってしまう。
90%くらい、これら「日本国民以外」を向いた政治になってしまう。
日本国民には10%くらい、何となくやってる感を見せればいいかなって。
テレビばかり見てるから、どうにでも誤魔化せるだろうって。
期待のエースだった安倍晋三氏ですら、こうなってしまうのだ。

しかし、その責任は多分に日本国民にあると認識しなければならない。
日本国民がテレビ新聞に騙され、政治に無関心で投票に行かず、また妙な投票行為を改めない限り現状は変わらないどころか、饅頭はドンドン腐っていくのだ。


■策士、安倍晋三氏の日本の為にとった裏技!?
これまで書いたことを簡単に言うと、安倍晋三氏ですら、アメリカ(国際資本家)や親中派議員、中国に利権を持つ企業などの「大きな圧力」の意向を汲みしなければやっていけないということ。
日本の総理はそこまで独断できる権限は無いため、多方の圧力に迎合せざるを得ないバランスをとる必要がある。
で、思いついたのが
「じゃあ、日本の尊厳と国益の為の圧力団体を作ればいいんじゃね?」
「その圧力団体をアメリカや親中派議員のバランスに組み込めばいいんじゃね?」
(本来はその日本の尊厳と国益の為の圧力団体は日本国民のはずだが、テレビばっかりのバカなので別に作るしかない)
ということで安倍晋三氏が立上げた(と、勝手に想像する)のが、愛国自民党議員の集まり
「日本の尊厳と国益を護る会(以下URL参照)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E3%81%A8%E5%9B%BD%E7%9B%8A%E3%82%92%E8%AD%B7%E3%82%8B%E4%BC%9A

当ブログでも何度か「今回の選挙で自民党に投票すべきじゃない、でも例外的に投票を勧める議員」として紹介してきました会派で
テレビでもお馴染みの青山繁晴氏や、何度か当ブログでも紹介している小野田美紀議員などが所属する、自民党内の愛国議員の会であります。
(安倍晋三氏は所属しておりませんでしたが)
勝手な予想ですが、安倍晋三氏自身がやりたかった日本の尊厳と国益の為の政策を、自分自身が率先して発案すると、アメリカや親中派議員の意向に抵触するため、この「日本の尊厳と国益を護る会」に提示させ、総理への圧力とする(ように見せかける)

これで、例えば「アメリカ・親中派議員、そして日本の尊厳と国益派のバランスを総理として取らねばという立ち位置で、アメリカ・親中派議員の意向に加え日本国益派への配慮を理解してもらう」
という寸法。
ようは、「アメリカさん親中派議員さん、あんたらの要求もわかるけど、日本国益派もうるさいんで少しこっちの要求も受け入れないとならんから、ある程度妥協してね」
とバランサーの立場としてアメリカ・親中派議員に日本国益も受け入れさせるという策。
で、じりじりと日本国益政策の割合を増やしつつ、時間を稼ぎながら日本国民が目覚めるのを期待し(アメリカは無理としても)親中派議員を落選させ、より一層日本の国益を図るというもの。
つまり「日本の尊厳と国益を護る会」の影の会長が安倍晋三氏であり、自分の日本の為の政策を実行する為の策略的圧力団体として発足させた。
もし、本当に安倍晋三氏がこんな裏技を練っていたとするなら、凄い策士であり、日本の未来が期待できたかもしれなかった。。。

<安倍総理に提言書を手渡す護る会・代表青山繫晴参議院議員>

■第二次安倍政権辞任、一般議員に。そして・・・
2020年9月、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し総理辞任。
第二次安倍政権が終了しました。
先にも書いた通り、第二次安倍政権や第二次安倍政権発足前後の安倍晋三氏は、極めていい仕事をしておりましたが、アメリカや親中派議員の圧力からか変な方向に進みだしました。
で、2020年9月の辞任の後、アレ?っと思うほど言動が安倍政権発足前後の「良かったころ」の安倍晋三氏に戻ってきておりました。
靖国神社に堂々と参拝し「日本の核抑止」にいても言及するほどです。
ネットでは「なんで今頃になって?」「総理の時にやれよ」という批判も見られました。
先ほど書いたように、様々なバランスを意識する総理の立場から放たれ、ある程度言いたいことが言えるような身分になったことでの発言や行動でしょう。
または、総理辞任後、アメリカとすり合わせを実施し理解を取りつつあったのかもしれません。
少なくとも核の発言の件などはアメリカの許しは必要なはず。
とすると、まだ若くて元気な安倍晋三氏はアメリカと協調をしつつ、先の「日本の尊厳と国益を護る会」を最大限活用しアメリカの許しの範囲で日本国益を得る活動に入り、アメリカとともに対中国に舵を切る
「第三次安倍政権」構想
があったかもしれません。
もしくはアメリカ公認安倍晋三氏黒幕の「高市早苗政権」

もし、それが実現したなら日本復活の入口になったことでしょう。
悔やまれます。


■日本の政治の病理から抜け出すためには
これまで書いたように、日本の総理、安倍晋三氏ですらアメリカ(国際資本)や親中派議員の圧力のもと、そちらの意向を8割9割、日本国民の想いは1割2割程度のバランスで政治をせざるを得ないという異様な状況。
それは、本来最大最強の圧力団体たるはずの日本国民が、政治に無関心またはテレビ新聞に騙され、しっかり真剣に政治に参加してないから他ありません。
日本人有権者は1億人いるんです!
その1億人が政治家に対する最強の武器「一票」持ってるので、政治家にすればこれほど恐ろしい団体はないはず。
恐ろしい数と武器をもつ圧力団体のハズです。
なんでそんな最強の圧力団体がのほほんと親中派議員はじめ売国政治家に投票しちゃうのでしょうか?
そんな連中は、二度と売国行為なんてできないように最強の数と武器で切り裂いてやるべきではないでしょうか。
そうすれば、議員だって焦るでしょうし、アメリカだって「やり過ぎはマズい、少し遠慮して妥協しておくか」と譲歩もしてくいるでしょう。
つまり日本国民に向ける1割2割を、3割4割・・・7割8割と増やしていくのです。
日本国民が日本の政治に厳しく目を光らせるんです。
政治家だって日本人です。
好き好んで売国行為なんてしたくないと思います。
でも、そのためには、圧倒的な国民の後押し、後ろ盾が必要です。
マスゴミに騙されない目が必要です。
いいことをする政治家には称賛のメッセージを送り、選挙で当選させ、
売国政治家には、盛大に批判し選挙で落とすのです。

もしかしたら、安倍晋三氏は、歴代最長の長期政権を維持する中、この「日本国民目覚めと大きな後押し」をずっと期待していたのかもしれません。
「日本国民の大きな圧力(声)があれば、もっと国益に則した政治ができるのに」と。

それは永遠に叶わないこととなりましたが、しかし「日本の尊厳と国益を護る会」を立ち上げ(予想)下地を作ったことは日本の将来につなげることができる業績だと思います。


■コロナの欺瞞に注意。

こんな病理は、日本だけじゃなくどこの国も大なり小なり同じ傾向にあります。
国民や一般市民は巧妙に扇動され操られます。

そして今回「コロナ劇場」が世界で展開されました。
コロナの恐怖を悪の大魔王として煽れば、多くの世界の一般市民は右向けといえば右、左向けといえば左を向きました。
「外に出るな家から出るな、奇妙な薬物を体内に注入しろ、2回でOKといったがあれはウソで3回4回、言われるままに注入しろ。自分だけじゃなく子供にも注入しろ。
悪の大魔王から身を守るためだ、やるしかない。」

「コロナ劇場」に気づいた人も少なくありませんが、いまだにマスクをしてジョギングする人もいます。

今後、このような疫病利用した劇場を国連主導で強制力を持たす動きがありますがこの動きを厳重監視し徹底的に反対する必要があります。

■最後に

今回は安倍晋三氏の死去による追悼の意味を込めた、安倍晋三氏に対する雑感を書いたので、安倍晋三氏を好意的に見る内容になりました。
しかし、事実として今を生きる多くの日本人にとって、いや世界各国にとっても、ミスター日本総理大臣といえば安倍晋三ではないでしょうか。
本当に日本を憂いる議員は安倍晋三氏の死を無駄にせぬようその志を受け継ぎ日本の国益と尊厳を護ることに尽力して欲しい。
それが安倍晋三氏への最大の弔いになると信じます。

 

今回の選挙、日本の憲政史上のもっとも偉大な総理大臣として安倍晋三氏に一票を投じます。

安倍晋三元総理、靖らかに。



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