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わくわく・わっくん (ひとりぼっちの塩飽農園)

「わくわく」で行こう! 「わくわく」を感じる生き方。ちょっとした「わくわく」が人生を楽しくさせる。

花の女王はバラ(薔薇)なの?

2008年05月15日 23時11分36秒 | 地元に関するあれこれ
 
 しなければいけないと思うが、色々あってできない。
今年の目標でもある、言い訳をしない。と思っているのだが、ついつい口から出てしまう。いくら言い訳しても何にもならないのにね。

 さて、ばら祭りも間近となり準備をしていないといけないのだが、まだなんにもできていない。明日は徹夜で準備しないといけないようです。
 今日は折角ばら祭りに参加するのだからと思い、バラ(薔薇)について調べてみました。

 そこで、神話・伝説を生み出した“バラ”を知ろうじゃありませんか。

 四季咲きのものもありますが、多くの種類は年に2度、5~6月、10~11月にかけてバラは開花します。「花の女王」として古くから愛され、世界中に広まっています。毎年、品種改良が行われて数百の新種が発表され、今や約2万種にも及ぶと言われています。6月の誕生花の一つとされることも多く、贈り物にも重宝されているようです。

 西洋では、その華麗さは美の女神であるビーナスと同格と言われるほどで、情熱的な深紅のバラはビーナスに象徴されました。一方、清らかで静ひつな魅力あふれる白いバラは、聖母マリアに例えられています。

 古い文献を調べると、古代バビロニアではすでにバラについて記されたものが残っているそうで、バラらしき花が彫られたレリーフも発見されているそうです。また、バラを描いた最古の絵画ではないかと言われている壁画はクレタ島に残っているようです。かつて栄えたクレタ文明の栄華あふれる日々を、バラが彩ったのかもしれません。ギリシア神話のさまざまなシーンでも、バラが象徴的に登場していますね。

 人を酔わせるとも言われるほど、甘い香りを放つバラ。そのバラに魅了された人々のエピソードも多数残っています。ローマの皇帝ネロが、実は大のバラ好きだったとか。恐ろしいイメージが強い暴君でも、バラをめでていた姿を想像すると、意外な一面が見えてくるようです。

 多くの神話や伝説を生み出した花ですが、歴史にその名を記したのが「バラ戦争」。百年戦争が終わったイギリスで、1455~1485年にかけて、ランカスター家とヨーク家が繰り広げた30年間にわたる王位継承の争いです。ランカスター家の紋章が紅バラ、ヨーク家の紋章が白バラだったことから、後世になって、「バラ戦争」と呼ばれるようになったそうです。今では、バラはイギリスの国花になっています。

18世紀のフランス宮廷画家、ピエール=ジョゼフ・ルドゥテも、数々のバラを描いています。「花のラファエロ」「花のレンブラント」と呼ばれたボタニカルアート(細密な植物画)の第一人者であるルドゥテは、ルイ16世王妃マリー・アントワネットに植物画の指導したことをきっかけに、王侯貴族や上流階級の人々のちょう愛を受けることとなりました。ルドゥテに植物画を教わったナポレオンの妻であったジョセフィーヌ皇后も、大のバラ好き。ナポレオンが戦線で生死をかけた戦いをしていたときも、大好きなバラのことで敵国と連絡を取り合っていたというエピソードが伝わっているほどです。

 そもそもバラの原産地は北半球の亜熱帯、熱帯と言われています。現在、日本で一般に流布しているものは、西洋から中国に入った後に品種改良されたものだそう。日本でのルーツは、平安時代に中国から渡来した「コウシンバラ」が、日本で「ソウビ」と呼ばれるようになったと推測されています。紀貫之が詠んだ、「我はけそうひにぞみつる花の色をあだなる物といふべかりけり」という歌には「そうび」という題名が付けられていて、『源氏物語』や、『枕草子』にもこの言葉が登場。藤原定家の『明月記』に「長春花(コウシンバラ)」と記されていたり、万葉集にバラらしき植物が詠まれていたり。当初は、貴族など限られた人の間でもてはやされましたが、その後、江戸時代になると広く栽培され、誰からも親しみを持たれる花となりました。

 また、鑑賞用だけでなく、バラは食用としても重宝され、さらにその香りでアロマテラピーにも利用されています。その元祖とも言うべきなのが、古代エジプトの女王クレオパトラ。お風呂にはバラの花びらを浮かべ、アントニウスを迎えたときは廊下にバラの花を敷き詰めたと言われています。

 女性はもちろん、男性をも魅了するバラの花。花を長くもたせるためには、葉を落とした茎の下の部分だけトゲを取って水あげをよくし、それ以外のトゲは取らないほうがいいと言われます。「きれいな花にはトゲがある」とは、男性への訓話ですが、やはりトゲがあってこそバラなのでしょうね。


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