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黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

司法試験合格者数の見直しについて

2008-01-28 11:30:47 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 平成20年1月25日付け讀賣新聞の記事。 「鳩山法相は25日の閣議後の記者会見で、司法試験合格者数を年3000人程度まで増やすとした政府方針について、今年度中に見直しを含めた検討組織を法務省内に設置する意向を明らかにした。  鳩山法相はこれまでも、「3000人は多すぎる」という考えを表明しており、「省内で検討するのは当然」と発言。具体的な組織のあり方については「私的な勉強会か研究会か、どういう . . . 本文を読む

司法試験予備校が廃れる原因は・・・?

2008-01-02 01:40:05 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 黒猫が司法試験やCFPを受験するときお世話になった早稲田セミナーが,経営不振で事業譲渡されたという風の噂を聞いたので調べてみたら,平成19年7月2日付けで大日本印刷という会社に事業譲渡されたようです。  良くも悪くもあの予備校の名物学院長であった成川豊彦氏も,いつの間にか経営から身を引いてしまったようですね。早稲田セミナーにはしばらく行っていなかったので気付かなかった・・・。  さらに,早稲田セ . . . 本文を読む

新60期二回試験の結果について

2007-12-20 12:47:39 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 平成19年12月18日,新60期司法修習生の二回試験について合格発表がありました。  報道によると,不合格者は76人だったということで,黒猫が恐れていたほどひどい数字ではありませんでしたが,旧60期が母集団約1500人で不合格者70人,新60期が母集団約1000人で不合格者76人ですから,旧60期より全体としての質はやや低いのかな,という印象です。  ただし,旧60期の不合格者70人のうち,新6 . . . 本文を読む

二回試験の合格率低下がもたらすもの

2007-12-04 07:30:47 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 12月になりました。星野ジャパンも、無事北京オリンピック進出を決めてなによりです。  ところで、そろそろ新60期の二回試験の合格発表があるかなと思い、情報を探してみたところ、どうやらまだのようですが、その過程で某修習生と思しきブログを読んだときに、その主張に妙な違和感を感じました。  いちいち名指しで非難するのも大人げないので、ここではそのブログの引用などはしませんが、要するに二回試験と関係な . . . 本文を読む

需要と供給のミスマッチ

2007-11-10 22:28:08 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 先日、黒猫の某先輩弁護士から電話がかかってきました。何でも、執筆を依頼されていた本の原稿を、今年雇ったばかりの新人弁護士に書かせてみたところ、散々な出来だったらしく、要するに黒猫に執筆を手伝ってほしいとらしいので、とりあえずその原稿を見せてもらいました。  詳しい内容は、当事者の名誉の問題もあるのでここでは書きませんが、読んでみた印象としては、まあそこそこ書けている部分と書けていない部分があって . . . 本文を読む

受かっても職がない?

2007-10-29 23:39:57 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 10月29日の日本経済新聞・法務面(15頁)では、司法試験合格者の就職問題について取り上げられています。  記事の内容は、様々な方面からの声が取り上げられていて、一言で要約するのは難しいのですが、司法試験合格者の急増で、合格者の就職難が問題となっており、法曹を目指す学生の意欲減退も起こっているというような内容です。何を今更という感じではあるのですが。  記事の全文を引用するわけにはいかないので . . . 本文を読む

法科大学院と予備校との関係

2007-10-04 03:23:14 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 最近ブログの更新が滞りがちになっています。  新しい事務所に就職したのはいいけれど、前の事務所唯一の弁護士が入院してしまって、やむを得ず前事務所の仕事も手伝うことになり、ただでさえ記事を書く時間が取れない上に、どちらの事務所についても、うかつに口外するとまずいことが多いので、現在やっている仕事のことは書けないという縛りの中で記事の内容を考えなければならないという事情があるからです。単なる言い訳で . . . 本文を読む

法務省統計で見る今年の新司法試験

2007-09-26 02:02:44 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 今夜、福田新首相のもとで新内閣が発足しましたが、福田新首相に対する黒猫の印象は、別にどうでもいいやという感じです。政策面での麻生氏との違いもそれほど大きくはありませんし、危ないことはやらない代わり、大したこともおそらくできないでしょう。  ただ、更迭論が有力だった鳩山法務大臣が留任と決まったのは、黒猫としてもちょっと驚きでした。鳩山法務大臣は、就任以来司法試験の合格者数増に批判的な発言を繰り返し . . . 本文を読む

旧60期二回試験・71人が不合格

2007-09-06 13:21:29 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 9月3日付け毎日新聞の記事より。 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070904k0000m040089000c.html  引用記事によると、9月3日に旧60期司法修習生に対する二回試験の合格発表があり、受験者1468人のうち71人が不合格となったそうです。  記事では、今回から追試が廃止されたため、最終的な不合格は過去最多 . . . 本文を読む

="「司法試験合格者3千人、多すぎる」 法相が「私見」(朝日新聞)

2007-09-02 05:03:31 | 法曹養成関係(H25.1まで)
「司法試験合格者3千人、多すぎる」 法相が「私見」(朝日新聞) - goo ニュース  引用記事によると、鳩山邦夫法務大臣が、司法試験合格者が毎年3000人増えるのは多すぎるとの「私見」をインタビューで発言したそうです。  また、法曹人口を増やすために新設された法科大学院についても「法科大学院の発想は(修了者の)半分か、半分以上が法曹になるというもの。検事や裁判官も含め、格別に難しい試験を通った . . . 本文を読む

新司法試験 検事が酷似問題出題 慶大練習会 新たに判明

2007-08-24 10:43:52 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 「ボツネタ」経由。東京新聞の記事です。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007082302043119.html  引用記事によると、今年5月に実施された新司法試験の論文試験・刑事系科目で出題された事例や設問が、同年2月末に開かれた慶應義塾大学の答案練習会で出題された問題と酷似していたそうです。  もっとも、問題を出題して . . . 本文を読む

把握しにくい司法修習生の就職事情

2007-08-04 02:20:31 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 今日、弁護士会館の図書館で読んだ7月27日付け週間法律新聞に、かなり強烈な法曹増員批判の記事が載っていました。  その記事によると、日弁連が最近行った司法修習生の就職状況に関するアンケート調査の結果、今年5月現在で就職先の決まっていない司法修習生が新旧合わせて約350人いるとされているが、このアンケートの回収率は約43%に過ぎず、回答率から逆算すれば約800人の就職先未定者がいると推測され、また . . . 本文を読む

論点が違うのではないか・・・?

2007-08-02 22:42:22 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 「ボツネタ」経由。 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007080101000557.html  中日新聞の引用記事によると、実際の問題と似た論点を考査委員の植村栄治・慶応大法科大学院教授(57)が学生に伝えていた5月の新司法試験をめぐり、神戸学院大法科大学院の樺島正法教授(62)らが1日、公平な採点を求める上申書を長勢甚遠法相あてに郵送したそうです。 . . . 本文を読む

二回試験の内容とスケジュール

2007-07-26 03:48:51 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 日弁連のホームページでは、『法曹養成対策室報』という刊行物の内容を見ることができます(↓)。 http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/books/housoushitsu.html  法曹養成対策室報は、今のところ毎年3月頃に刊行することになっているようで、現在のところ第1号と第2号の記事を読むことができますが、これらの記事は法曹養成制度の現状を知 . . . 本文を読む

韓国でもロースクール導入?

2007-07-05 22:51:33 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 「ボツネタ」経由。 http://www.chosunonline.com/article/20070705000001  引用した朝鮮日報の記事によると、おとなり韓国でも、今月3日に法学専門大学院(ロースクール)法が成立し、日本と同じような法学専門大学院→資格試験という法曹養成過程が導入されるそうです。  引用記事の内容だけでは制度の詳細までは分からないのですが、概ね日本の法科大学院制度と . . . 本文を読む