この1週間ばかり体調不良で寝込んでいたせいで、またブログの更新が滞ってしまいました。
池田教授による弁護士会での講演の話が、途中で打ち切りのままになっていたので、今回はその続きを書きます。
電子記録債権に続いて池田教授が取り上げていたのは、ABL、つまり企業の事業活動そのものに着目し、商品の在庫や機械設備といった動産、売掛金などの債権を担保として貸付けを行うというものです。
これは、動産 . . . 本文を読む
11月18日の日本経済新聞に、法曹人口増加でノキ弁、タク弁が増加しているという記事がありました。
「ノキ弁」は、事務所の軒先を借りている弁護士というような意味で、先輩弁護士の事務所を登録事務所にしているけど、給料はもらえず、自分で仕事を取ってこなければならない弁護士のこと。今年くらいから日弁連が使い始めた言葉ですが、現状を嘆いて使った言葉ではなく、弁護士の雇用を確保するため(というより表向き雇 . . . 本文を読む
ボツネタでも紹介されていた、『高学歴ワーキングプア』(水月昭道著、光文社新書、2007年)の紹介です。
文部科学省から平成16年に発表された、日本の大学院博士課程修了者の進路については、「死亡・不詳の者」がなんと11.45%にのぼるそうです。
博士課程修了者の就職率は、医学や薬学など、修了が仕事に直結している分野を除くと、文系と理系を合わせた平均が約50%。さらに人文・社会系では就職率が3 . . . 本文を読む
以前このブログでも取り上げたことがありますが、最近、中部地方や中国地方といった、地方の弁護士会連合会が「司法試験合格者3000人反対」の声を公然と上げるようになってきています。
一方で、東京の弁護士会では、個人的に問題意識を持っている弁護士は多いと思いますが、弁護士会レベルで法曹増員反対決議を行うほどの機運は、少なくとも黒猫の知る限りまだ起きていません。
今回は、都会と地方の弁護士(会)で、 . . . 本文を読む
先日、黒猫の某先輩弁護士から電話がかかってきました。何でも、執筆を依頼されていた本の原稿を、今年雇ったばかりの新人弁護士に書かせてみたところ、散々な出来だったらしく、要するに黒猫に執筆を手伝ってほしいとらしいので、とりあえずその原稿を見せてもらいました。
詳しい内容は、当事者の名誉の問題もあるのでここでは書きませんが、読んでみた印象としては、まあそこそこ書けている部分と書けていない部分があって . . . 本文を読む
11月1日、慶應義塾大学の池田真朗教授が、東京弁護士会の講演(秋期弁護士研修講座)に来られました。ちょっと紹介が遅くなりましたが、その概要と感想について若干述べようと思います。
講演のテーマは、正式には「電子記録債権法等の新立法に対応する融資・資金調達の法律問題」です。
弁護士会の事務局は、「電子記録債権法を中心に中小企業に対する融資の工夫等(仮題)」というテーマで講演を依頼したそうですが、 . . . 本文を読む
小沢民主代表が辞意 連立「協議に値した」(朝日新聞) - goo ニュース
11月2日に、党首会談で福田総理から小沢氏に連立協議の話が持ちかけられ、即日拒否でこの件は終わりかと思いきや、小沢氏の代表辞任といった思いもよらぬ話に発展してしまっています。
朝日新聞のニュースで、小沢代表の会見における発言全文が公表されているので、引用の上コメントします。
> 民主党代表としてけじめをつけるに当た . . . 本文を読む