本日法務省のHPを見たところ、『法曹養成制度に関する検討ワーキンググループにおける検討結果(取りまとめ)』という文書(以下単に「報告書」といいます。)が公表されていました。
これは、平成13年の司法制度改革審議会報告書を踏まえて設けられた、法科大学院と新司法試験を中核とする新しい法曹養成制度が、当初の想定どおり機能していないということで、「新たな法曹養成制度の問題点・論点を検証し、これに対する . . . 本文を読む
黒猫が何の記事を書こうか迷っている間に、世の中いろんなことが起こっています。
ヤクルトの高田監督は、成績不振からついに休養(事実上の辞任)に追い込まれ、民主党は鳩山総理と小沢幹事長がついに辞任し、菅直人さんが新たな総理となる模様。菅さんなら、鳩山さんみたいに優柔不断過ぎるということはないかもしれないけど、今の日本は、いろいろな意味で舵取りの難しい国ですからね・・・。果たしていつまで持つやら。
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宇都宮弁護士が日弁連の次期会長に就任することが決まってから、テレビ番組に出演する弁護士さんたちが、弁護士増員問題についてかなり積極的に発言するようになりました。これは黒猫としても意外だったのですが、テレビに出ている弁護士さんたちも、きっとこれまでは日弁連を敵に回すことを怖れて何も言えなかったのでしょうね。
ところで、宇都宮弁護士が日弁連会長選挙で掲げていた政策は、法曹人口問題については司法試 . . . 本文を読む
法務省のHPで、今年の(新)司法試験の出願状況が公表されましたが、これによると、今年の新司法試験の出願者数はついに11,000人を超えました。一方、これまでの合格者数の推移(平成19年1,851人、平成20年2,065人、平成21年2,043人)を見る限り、今年も合格者数が2,000人を大きく上回ることはなさそうですので、対出願者数でみる新司法試験の合格率は、今年はついに20%を割るであろうとい . . . 本文を読む
平成21年4月17日、「法曹養成と法曹人口に関する緊急提言」が、『法曹養成と法曹人口を考える国会議員の会(高村正彦会長)から公表されました。
全体としては、国会議員もやっと問題に気付いてくれたかという印象を受けるものですが、提言内容の各論については、若干物申したいところもあるので、以下全文を引用の上、コメントを加えることにします。
「<現状の分析>
「理想-幻想-」と「現実」の乖離 ~制度 . . . 本文を読む
最近になって知りましたが、今年の3月頃、自民党内で法科大学院を中心とする法曹養成制度と、法曹人口年間三千人増員計画の実態と問題点を議論し、あるべき姿へと見直しを行うための議員連盟「法曹養成と法曹人口を考える国会議員の会」が、多数の法務大臣・文部科学大臣そして法曹資格者を含む自民党国会議員およそ50名の発起により結成されたそうです。
黒猫としては、やっと国会議員も動いてくれたかという感じですが、 . . . 本文を読む
前回の記事の続きですが、週末に書くと予告していたところ、諸事情により週明けになってしまいました。申し訳ありません。
体調は、入院前に比べると良くなったものの、大きな準備書面を書くと数日間力尽きてしまうのが、悩みの種です。もう1つ書き上げれば、しばらくは落ち着くと思うのですが・・・。
あと、確定申告の手続きもまだ途中で、そのた2、3やらなければいけないことがあるので、次回の更新までは、しばらく . . . 本文を読む
先日、日弁連ニュースNo.13のFAXが届きました。
今回の日弁連ニュースには、法曹界の今後を考える上でかなり重要な記事が載っているのですが、この記事に関する黒猫の問題意識としては、大きく分けて①法曹人口の問題と②法曹の多様性という2つの問題があります。
一つの記事で両方のことについて書いてしまうと、また長文になってしまいますので、今回は①の問題に絞ることとし、②の問題については今週末あたり . . . 本文を読む
東京弁護士会の会長選挙については、正確な得票数などはまだ分かりませんが、どうやら現執行部側の候補が勝ったことだけは間違いないようです。黒猫の危惧したとおり、変な候補者が出たおかげで批判票が分断されたのか、それとも東京弁護士会の派閥力がなお強力なのかは、得票数のデータがないと分析できませんが。
それはともかく、昨年の末から今年にかけて、最高裁でも日弁連でも東弁でも、法曹人口問題に関する意見表明 . . . 本文を読む
先日(10月19日)、大阪商工会議所の「メンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅰ種)」を受験しました。このときまでは比較的元気だったのですが、私見疲れか、帰宅後数日間体調が悪化してしまい、今日になってようやく持ち直してきました。
うつは黒猫の持病のようなものであり、今更気に病んでも仕方ないものではありますが、この調子だと、通常の業務に復帰できるのはいつのことになるやら・・・。
本題。東京弁 . . . 本文を読む
9月11日,法務省から平成20年度新司法試験の結果が公表されました。
法務省発表の資料によると,今年の合格者数は2,065人。昨年より数は増えていますが,事前の想定合格者数は2,100~2,500人とされていましたから,とうとう想定合格者数を下回る数になったことを意味しています。
そして,今年の新司法試験の合格ラインは,短答式と論文式の総合評価で940点以上とされています。ちなみに,平成18 . . . 本文を読む
今晩、FP協会のHPで継続教育テストを受けて合計9単位を取得し、何とか今年のCFP資格更新の要件を満たすことができました。未だに病気療養中で頭の回らない状況なのに、面倒な継続教育や資格更新手続きをやっていくのは結構大変です。
しかも、2008年4月号の誌上講座に、年金分割に関し「家庭裁判所の審判に不服がある場合は人事訴訟になる」などとふざけたことが書いてあったので、日本FP協会に抗議のメールを . . . 本文を読む
最近まで,極度の不眠症に悩まされてきましたが,一昨日枕の高さを調節してみたら,一転してよく眠れるようになりました。枕って大事なんですね。
ところで,東弁の『LIBRA』6月号と一緒に送られてきた『関弁連会報』99号では,「司法修習制度の変更司法修習生の増員と各会の取り組み」というテーマで,所属単位会(関東弁護士会連合会には,東京三会と関東十県の弁護士会が所属しています)からの報告が載せられて . . . 本文を読む
GWの前後から体調不良で寝込んでいて,最近ようやく復活しました。
ブログの更新もここ2週間ほど滞っていたのですが,その割にはアクセス数が多いので調べてみると,「新人弁護士の就職状況」の記事に異様な数のコメントが・・・。
ここまで来ると読む気も起こりませんが,別におかしなことを書いた覚えはないし,コメント欄で論争したい人がいるなら好きにさせておけばいいでしょう。
ところで,5月14日付け毎 . . . 本文を読む
TBS系ドラマ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』は,一昨日で完結しました。相変わらず,夫婦とも弁護士自身が当事者の本人訴訟なのに,特に妻(律子)の側が,「被告及び被告代理人」などと訳の分からないことを言っており,しかもそれを伏線にしたストーリーまで組み立てられていました。
自分で自分の代理人をやるなんて,一体何の意味があるんでしょうか。おそらく,脚本を作るにあたって,法律用語を正しく使わなければいけ . . . 本文を読む