風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

月光が降りそそぐ…至福の時間

2020年10月02日 | 自然(花 虫 樹etc)
 「中秋の名月 秋の野に 咲たる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
 
 万葉集に山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌があり、秋の七草はこの歌に因んでいるようです。

 秋に目を楽しませてくれる花たち。キキョウ、ナデシコ、ハギ、オバナ、オミナエシ、フジバカマ、クズ…鑑賞して楽しむのが秋の七草。それに対して、春の七草は無病息災を願いながら七草粥にして食することですよね。

 昨夜は中秋の名月でした。秋の七草を飾り、ススキとお団子を供えて…お月見を楽しまれたのでしょうか。我が家では特に何もしませんでした。

 空気を入れ替えようとなにげなく窓を開けると、外が明るいのに気づきました。そうなんです、すっかり忘れていたのです。10月1日が中秋の名月だということは知っていたのに、です。

 夕飯もすませて、もう就寝の時間です。二階のベッドに横になり、カーテンを開けると、まん丸いお月さまがよく見えました。隣家の屋根の上のお月さまは、雲に隠れたり、顔を出したり。次第に雲が流れて、夜空にはお月さまだけになりました。暫く、眺めていたのですが、睡魔には勝てず、カーテンを締めました。「おやすみなさい!」

 月の写真は9月に撮った満月です。スマホなので、写りは良くありませんが、どうしても残したかったのです。夏の暑さは厳しく、夜でも寝苦しい日でした。数時間にわたり、お月さまに魅せられていました。

 夜中の満月は不思議なパワーを持っているようでした。降りそそぐ月光に包まれながら…その数時間は、穏やかで幸福感に満ちていました。

コメント (2)
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