本日は、高山市図書館サブチーフの小野寺 芙紗子さんに
オススメの一冊をご紹介いただきました!
高山市図書館「煥章館」は、平成16年4月にオープンし、
今年でオープン10周年を迎えました!
図書館は全部で9つの分館があり、相互に連携をとりながら、
それぞれ地域に密着した運営を行っています。
そして今回のオススメの一冊は・・・
内田 ひゃっけん 『ノラや』 福武書店
※「ひゃっけん」は旧字のため、ひらがな表記です。
著者である内田ひゃっけんの家から、
忽然といなくなった飼い猫の「ノラ」を探す顛末記です。
今から50年以上も前に書かれた作品ですが、すっきりとした文章は読みやすく、情景が生き生きと伝わります。
ノラがいなくなった時、著者は68歳。
高名な文学者、そして大学教授として多くの尊敬を集めていましたが、「ノラや、ノラや」と恋しがるその姿には可笑しみと切なさと、愛おしさを感じます。ユーモアとやさしさにあふれた作品です。
是非読んでみて下さい