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外交カードって、なんだ? AIIB不参加がカードになる?! したたかになった日本の外交

2015-04-23 08:42:55 | 10代20代30代
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席はアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議を利用し、実現した。


 昨年11月の会談で習氏が硬い表情を崩さなかったのとは対照的に、両首脳はこの日、スマイルで握手を交わした。

 
会談に先立つバンドン会議60周年記念首脳会議では、両首脳が演説でともに直接的な批判を避け、相手の演説時には席を外した。

スムーズに首脳会談に入れるよう配慮したとみられる。



 
 習氏は日中関係について「双方が積極的な政策をとる必要がある」と踏み込んだ。




●なぜ急に周氏は笑顔になったのか?



1.日本側の理由

 26日からの首相訪米を前に、日中関係の改善を国内外に印象づける必要があったためだ。



2.中国側の理由


 日本はアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を見送っているが、中国としてはノウハウを持つ日本に参加してほしいのが本音。
 事前に中国側に融資基準などのルールを聴いたら、中国の答えは子供銀行レベルの稚拙な内容だったらしい…

 このままだと不良債権の山を築く可能性があるな。一方で、中国企業が潤うだけ。

 もし日本が参加したら、中国人はこう考えるだろう。

「日本人は責任感の塊だから、たとえ日本に儲けをやらなくても、
きっちり国際的な金融機関としての体裁を細部に至るまで仕上げるだろう…」と。 

 中国人は日本人の特性を知っているのである。



 ★ネットで検索したら ちょっとまえに面白い記事があった。
 
 拓殖大学総長・渡辺利夫氏は、日本が現時点で参加表明することは「外交上のカードとして得策ではない」と主張したそうです。

財務金融部会の柴山昌彦部会長が会合後、記者団に明らかにした。

講師として招かれた渡辺氏は、AIIBが信頼性のある国際機関になるかどうかは「まだ全く不透明な状況」とし、

 懐疑的な見方を示した。

 今後、AIIBが格付けを高めていくために、日本がより一層参加を求められる可能性があると指摘し、

 日本の参加は「外交カードとしてもう少し持っておくべき」との考えを示した。

 ◎「外交カード」かあ?!

 周氏に笑顔を作らせ握手させた理由。中国側に首脳会談を飲ませた理由。

 そうだ。

 日本側に経済的なメリットが来るまではAIIB不参加カードをしばらく駆使したい。

 商売も政治も恋愛も「交渉」が本質。

 ああ、久々に日本人が、米国抜きで、直接交際政治の場で中国相手に「駆け引き」し、成果出したのを見たよ。