al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

誰か「原発」について本当の事を教えて下さい!

2012年05月10日 | もろもろ
■原発停止して本当にエネルギーは賄えるんですか?

原発が全て止まりました。関電はこの夏を乗り切れないと言っています。反対派の人たちは政府や関係省庁及び電力会社の報告は嘘で、火力やLNG等をフル稼働して節電すれば大丈夫だという。どっちが本当ですか?

■原発を止めて経済は大丈夫ですか?

産業界はエライこっちゃ!と言ってます。原子力に替わる代替燃料費が嵩んで電気料金が値上がりし、国民生活だけでなく国内の産業に甚大な被害が及び、空洞化が進むと言ってます。この点に関して反対派の人たちの意見はあまり聞こえてこないんですが、再生可能エネルギーへのシフトが新たな経済成長を生む・・なんて話が聞こえますが、本当に原発停止のダメージを埋め合わすことが出来るんですか?

新聞見ても、ニュース聞いても、一体何が本当なのか分かりません。

誰か分かる人、僕が納得出来るよう説明してくれませんか?

MET LiveHDの勧め

2012年05月06日 | オペラ
すっかりご無沙汰ですm(_~_)m

GWは如何お過ごしでしたでしょうか? 私は3日~6日までの4日間。3日は磐田ららぽーとで映画「HOME 愛しの座敷わらし」をみてほんのり(^^ 4日は庭掃除と窓ガラス拭き、ゴーヤの植え付けで1日終わり。そして昨日5日は新宿ピカデリーでMET LiveHDでネトレプコの「マノン」を観てきました。今シーズンも残すところナタリー・デセイの「椿姫」だけです。来シーズンは秋からですが、ヴェルディイヤーとあって好きなタイトルが目白押しです。

さて「マノン」。2011年秋の英国ロイヤルオペラの来日公演で、同じロラン・ペリーの演出でネトレプコを観たので、2度目です。もちろん脇も違いますしオケもマエストロも違いますが、舞台装置も衣装もプリマも同じです。相変わらずネトレプコはネトレプコで、2年前に比べて体格が立派になって以前のセクシーさとは少し違って豊満というか円熟というか(笑)でも相変わらず素敵です。1幕のぽっと出の田舎娘の場面では、ゴージャスさが少し裏目に出ちゃって”あれ?”って感じがしないでもないけど・・(w

マノンといえばネトレプコ、ネトレプコといえばマノンでしたが、今期METのオープニングの「アンナ・ボレーナ」を観てしまった後では、勿論マノンも素晴らしかったのですが、アンナ・ボレーナに比べて・・・まあどちらも凄い高いレベルの話なんですが・・やはり軍配はアンナ・ボレーナ(笑)

2年前は「生」で、今回はスクリーン。確かに音楽としては生が一番ですが、オペラグラスでマノンを追いながら字幕にも目を配り、多重唱では相手役にも視線を移し・・と忙しい想いをしなくてもいいのでじっくりオペラを楽しめます。目の移動が少ないという身体的な負担がありませんから心からオペラに入り込めます。東京文化会館の窮屈な座席に比べてゆったりしたハイバックシート、ゆったり足も組めるし、しかも前下がりなので前席のお客の頭が視界に入らないといい事ずくめなんですが・・。

ただ・・映画館ということで飲食が出来たり、お気軽に観に来られているからか観客のマナーはイマイチです。上映中でもガサゴソと探し物をするご婦人がいたかと思えが、どこからか揚げ物の匂いがしてきたり(爆)

まあ、そんな事を差し引いてもシアターで観るライブ映像は素晴らしく、5万円の「生」と3500円のライブ録画を比べちゃうと圧倒的なコストパフォーマンス!

まあ、METは5~6年に一度の来日ですから、次の来日にも生の舞台を大枚叩いて観ることになると思いますが、ちょっとした欧州の引っ越し公演は、よほど好きな歌手とかでないと大金を払う気がしなくなってきました。なんたって家内と二人で10万ちかく掛かるんですからね(汗;

って訳で、来シーズンはともかく、今年の最後のタイトル「椿姫」もオススメですし、今回は特別にワーグナーの「リング」4部作が一気に再上映されますので、ワーグナー好きにはビッグチャンスです。リングは前々回のMET来日の際、ドミンゴ目当てで「ワルキューレ」を観たのですが、当時はミーハー感覚でオペラを見ていたので、ちっとも面白くなく(汗;)・・何故かというとワルキューレは「リング」の第2話で、全体が解っていない上にいきなり2話だけ見たものですからストーリーが分けわかんなくて・・

今回はディアゴスティー二・オペラコレクションのDVDでしっかり予習した上でリング4部作に挑戦です(^^


夕鶴記念館

2012年04月16日 | 声楽
ネットで夕鶴に付いて調べ、スコアを読み、CDを聴き、自分の「夕鶴ノート(惣どノート)」を作る日々です。

昨日は伊豆市(旧天城湯ヶ島町)の「夕鶴記念館」に行ってきました。木下順二先生のゆかりの地、という触れ込みですが先生は東京生まれ、父親の実家が福岡ということで「どこがゆかりやねん!」と思ったら、天城湯ヶ島の白壁荘という旅館の主と交流が深かったとか(w

前日の土曜日に確認のために天城温泉会館(ここに併設されている)を調べたら、何と2009年に閉館というニュースが。あれ?ダメじゃん(汗;
念の為に市役所に電話してみるも当直で分からず、失礼をも顧みずに白壁荘に電話してみた。流石に客商売ですね、丁寧に対応して下さって、会館は閉鎖されたものの記念館は入場できるはずとのこと。近くまで来てお困りの際は遠慮無くお立ち寄り下さいとまで(^^

意を強くして、せっかくだから新東名で沼津まで。いやあ開通翌日の日曜日とあって混んでることったら。PAも軒並み満車。特に駿河湾沼津SAは3KM手前から左車線が渋滞です(笑)

アップダウンも少なく、カーブも大きく、まだ傷んでいないスムーズな路面を快適にドライブ。山の中でトンネルも多く景色を楽しむ道じゃないなあ。単調だし退屈しそう・・とか、眠くなりそうだなあ・・とかブツブツ言いながら(w

途中の寄り道や昼飯ネタはおいといて(爆)

さて、お目当ての「夕鶴記念館」

閉館され今やバス停になってしまった天城温泉会館に併殺された六角堂が記念館になっています。この温泉会館は日帰り温泉(宿泊も可能だったみたい)で公共施設として立てられたけれど維持費が嵩んで赤字続きでとうとう閉鎖されたようです。夕鶴記念館と共に天城ホールという小劇場もあって、なかなかの施設。広い駐車場もガラガラで却って閑散としていました。



記念館は受付1名(笑) 「見れますか?」「はいどうぞ」
コピー機で印刷しカットした薄っぺらな入場券。
「只今ビデオの上映の準備をしますから暫くお待ち下さい」
うすら寒い無人のシアター・・何だか夕鶴が可哀想(汗;

でも、15分という短いビデオでその大半は戯曲夕鶴の誕生のいきさつやあらすじでしたが、山本安英の演じる舞台のスチル写真が何枚か紹介され、その舞台のイメージ・・与ひょう・惣ど・運ず・子供たちとの絡みが具体的なイメージとして捉えることが出来ました。場面場面での舞台での立ち位置と動き・・。

2Fには数々の資料。最も参考になったのは実際の舞台(演劇)で使用されたセットの実物展示です。



オペラでもほぼこれと同じ物が使われるはずですから。ここで「与ひょう」が寝てるんだな。「惣ど」はここで鶴の羽を見つけて、この縁側に腰掛けて、その時「運ず」はここで・・とか。

展示物の中で心を打ったものの一つがコレです。




ガラス越しで見えにくいかも知れませんが山本安栄さんの直筆の色紙です。

 鶴は
  あなたの中にも
   きっと棲んでいる


経済至上主義の今日、人としてあるべき純なものへの憧れや人間回帰への期待が滲んでいます。

純で聖なる「つう」、邪悪で強欲な「惣ど」、物欲の手下となって動かされる「運ず」、その狭間で誘惑に負けてしまう「与ひょう」・・その誰もが自分の心の中に棲んでいる様な気がしてなりません。

幕が上がると同時に聞こえる子供たちの純真な声、そして終幕にも聞こえる子供たちの声に救われると同時に、子供たちの本来人間が持っている純なる心が、知らず知らずに汚れていくことに、孫の姿を映して見てしまいます。子供たちを汚しているのは大人なんだ・・と。

しかし一方で、子供たちだけでは、純な心だけでは生きていけない社会。致し方なく汚れていく私たちも、どこかで「つう」や子供たちのような純な心を失わずに居たいもの。

観終わった後、そんな気持ちでホールを後にしてもらうために、今自分はどんな「惣ど」を演じるべきか!

・・・って、受かってもいないのにねえ(汗;

無謀な挑戦

2012年04月11日 | 声楽
昨夜のレッスンで、結局のところオーディションに挑戦することに(汗;

いつものように先ずは発声から。もう師匠はバスと決めつけているらしくFisまでしか出しません(笑) ヴェルディ・バリトンのアリアに未練のある僕は何とかGまでコントロール出来るようになりたいと思っているんですがお構いなし。まあ、師匠には刃向かえませんから・・。

あっと言う間に声が出来、久々のコンコーネです。29番が2月中旬に一度さらってそれっ切りでしたが簡単にパス。

師匠は、「さて・・」と、やおら夕鶴のスコアを持ち出して・・え?って感じ。

いきなり、歌ってみようか・・ってんで・・

したら・・

いいじゃなぁ~い?鈴木さんにピッタリよね。

って、あなた、どこまで人を持ち上げるのが上手いんですか(爆)

ってことで、先ずは崩さずに譜面通りに歌う練習。しっかり譜面を叩き込んでから崩しに入ります。歌うところ、喋るところ等々。

「惣ど」は若い声よりも多少年期の入った声のほうが向いてるから、ひょっとしてイケちゃったりして・・なんて冗談交じりに(笑)

たっぷり歌って、帰りに伊藤京子さんのCDを借りてきました。帰路の車中で聴いてみましたが、何と声の可憐なこと。「つう」の純真さ、可愛らしさ、そして悲しみが心に染み込むようで。amazonで購入したCDの鮫島さんも実力者ですが、伊藤先生にはとても敵いませんね。

そいうえば、昨今のオペラ歌手、特にソプラノは近代ベルカントが主流で、肉食系のソプラノ。塊感のある肉感的な強い声ばかりです。久し振りに、透明感のある透き通るような綺麗な声を聴いて・・何だか気持ちがいい。

youtubeで探してみてもコレ位しかありませんでしたが貼り付けておきます。



伊藤先生も、今年の2月でもう御歳85歳!2009年の国文祭オペラの時にお会いした時でさえも随分小さくなられていて・・

このオーディションで聴いてもらうのが最後かもしれないと思うので、合否を離れて最高の自分を先生に聴いてもらいたいと・・

無謀な悩み(笑)

2012年04月10日 | 声楽
来年の県民オペラ「夕鶴」のソリストオーディションを受けないか?と師匠から話があったことを書きましたが・・その後師匠に連絡したら「ホントにやってみる?」と言われました(笑)

どうやらその場の勢いだったらしい(汗;

とは言うものの、ちゃんとスコアとCDは用意してくれてあったようで、まんざら勢いだけではなさそうです。「アメリカ留学から帰ってきた芸大出のバスバリトンが受けるだろうから無理だと思うけど受けるだけでもイイわよね。先生方に知ってもらえるだけでも・・。その内に何か声が掛かるかも知れないしね。」と。

まあ、まかり間違って受かっても、オペラ未経験(ソリストとして)、ましてや県民オペラという大舞台、さらに出演者はソリスト4人と児童合唱団だけ、さらにさらに・・「惣ど」はストーリーを引っ張る主要な役柄なので、それを演じるなんてねえ・・(滝汗;

でも、CDを何度も聴き、スコア(台本)を読むに連れ「やってみたい!」という気持ちだけは増幅する。困ったもんです。

譜読みをし音取をし、歌ってみる。難しい。字幕の無い日本語による公演なのでテキストを明確に観客に届けなくてはならない。語り口調で音程が取りにくい上に、CDの中村邦夫さんは語感を優先して微妙に音程を変えて歌っています。例えば同じ音高が続く場合に言葉の持つピッチ、例えば「立った」と言う時に始めの「た」を「った」よりも多少ピッチを上げて歌ってるんですね。

何度も聴き、何度も歌っている内に、何となく舞台の情景が想像できて歌に気が入ってきます。今までイタリアオペラのアリアを歌っていた時とは別の感覚です。その時の表情や仕草まで分かるような・・

そうなると俄然ファイトが湧いてくるんですが・・

気持ちと現実のギャップが大きいだけに・・嗚呼!(滝汗;;;;