或るひとつの記録

昔と違い、最近は完全に子供のために生きています。

実家にて④

2005年02月01日 20時44分33秒 | Weblog
俺の地元は「○○郡○○町」というように表示されるような田舎であった。
でも帰ったら「○○市」に変わっていた。
ほんの少し前に変わったみたいだった。
なんだかどうしてもしっくりこない。
名前が変わっただけで他には何も変わっていないけれども、なぜか少し悲しかった。

そういえば前に、「NHKが茨城ローカルのデジタル放送番組を開始する」と書いたが、実はもう始まっていた。
新聞の番組欄で気づいた。
去年の暮れあたりからだそうだ。
でも実家のはデジタル放送を観られないテレビなので、観ることはできなかった。


往復の電車での話をしようと思う。

実家へ向かう特急列車があと少しところで、緊急停止した。
人身事故で一時間ほど。
俺はずっと町田康の「パンク侍、斬られて候」に集中していたので特に気にもしなかった。
でもそのあいだ、通路を挟んで隣の席のサラリーマン風の男はずっと貧乏ゆすりをしていた。
前の席の、酔っ払った老齢に差し掛かった二人組の男たちは、放送があるたび文句をたれていた。
誰に対しての文句なのかはわからなかったし、それがどれほど意味を持たない行為なのか教えてやりたかった。

帰りの電車。
上野に到着し、山手線に乗り換えた。
ちょうど電車が来たところだったので、一番近いドアから乗り込んだ。
そこは最後尾の車両の、さらに一番後ろの場所だった。
いつもの山手線のとはなにかが違った。
始めは、日曜の昼でスーツの人たちがいないせいだと思った。
でもよくみると違った。
その若干の違和感は、カメラを持った人たちが多いからであった。
彼らは駅に着くたびに降りて行ったが、改札への階段のほうには向かわなかった。
誰もいないホームの端に歩いていくのである。
ここまで書いたらもう分かっていると思うが、彼らは「鉄道が大好きな人たち」だった。
テレビ以外でそんな人たちを初めて見たと思う。


なんか今日は気分が晴れないので文章が乗らないや。
でもまだこのシリーズを続けようかな。