あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

またも100人にひとり

2007-06-14 22:59:12 | Weblog
6月14日

入院後、N先生から手術にあったてのレクチュアを受けた。

あ、ご家族の方は?

多くの場合、家族も一緒に聞くのだが、予め家族同伴の事は告げられなかったので、一人で聞くことになった。

そうだなあ、たいてい家族が先生の話をじっと聞いて、中には一人くらいメモをとったりするなあ。

先生の話しは家族なり、誰かが同席して証人になってもらうと言う意味があるのだろうから、私は認識不足だったかもしれない。

ちょっとガンの手術を受けるのに気楽すぎたかなあ。(もちろん、話はちゃんと聞いていたが)

隣のベッドの患者さんから、思いがけない言葉をかけられた。

あなた、髪の毛があるのねえ。

思わずキョトンとしてしまった。

見ると彼女はスカーフを被っていた。

私なんか、6回以上も抗がん剤をしたから髪の毛や眉毛どころか、爪の色も変わってしまったわ。

本当だ、これが現実なんだ。

そう言えば廊下でスカーフをしている女性を何人か見かけている。

初めて抗がん剤を身近に感じた。

その女性は、がん細胞が星のようにあったそうで、抗がん剤で画面では明確に現れないくらい小さくしたそうだが、
根が残っているので手術するのだった。

星のようにがん細胞があるなんて恐ろしくなった。

N先生が抗がん剤は効き目あるのですよと言っていたが、小さくすれば手術することができ、温存できるのだ。

私のレベルは4段階の1で一番軽いのだがその女性は2だそうだ。

彼女もやはり両胸を手術するそうで、またも100人の一人がいた。