あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

個性的な友

2008-02-29 23:31:07 | Weblog
2月30日

高校の友人たちと銀座で夜遊びをした。

弁護士になった男性やシャンソン歌手もいるので面白そうだった。

夫もいろいろな人に知り合うのもいいんじゃないと送り出してくれた。

行ってみると高校3年間で一度も同じクラスになったことがなかった女性もいた。

途中から,彼女の夫はテレビでも顔を知っている名前の知られた弁護士さんだった。

ヘーッ、あの弁護士も普通の人なんだと思った。

シャンソン歌手はユニークである。

前日には高校のアルバムを開いた。

しかし、何故かRさんだけ写真がなかった。

元ダンサーで,今の肩書きはシャンソン歌手で、企画演出もてがけている。

波乱万丈の人生を送ってきた。

おととしは腎臓ガンになったそうだ。

その時,手術台の上でこれって死ぬことなのかなと思ったそうだ。

私も手術台で意識がない中で死ぬのもいいかもしれないと、思ったことを思いだした。

そのRさんであるが、誰とも話しがかみ合わないのだ。

私を含め、周りはかなり辛らつなセリフを彼女に浴びせているのだが、ぜんぜん動じない。

というか、自分が常識的だと思っているから何故そう言われのかがわからない。

実にユニークである。

その彼女Rさんが今回の集まりに私を名指ししたのだ。

なぜかな。。

同窓会で彼女のCDを買ってあげたからか。。

帰り道に、Rさんは私に今度のコンサートで歌う歌詞の内容を聞いてきた。

一行一行私は和訳というか意訳した。

恋愛の歌でしょ、こんな意味よ。

かなりの意訳で、ちょっとはずれているかなと思いながらも、歌詞を知っていたので全体をおおまかに訳した。

彼女いわく、以前はただ歌っていたけれど、最近歌詞の内容に気持ちをかなり入れこんで歌うようになってきたそうだ。

ヤバイかな。。

でも恋愛の歌なんて間違えても全体が合っていればいいのでは。。。

Rさんはみんなに新しく買ったコンサート用の真っ白いドレスを見せてけれた。

きっとどこかのクラブか、コンザートできっと新品のドレスで恋の歌を歌っているのだろう。

また、会おうね。

古く、新しい友との楽しいひと時であった。

自分の手

2008-02-24 00:09:14 | Weblog
2月24日

皮膚科で病院に行ったとき、偶然ガン友だちであるKさんに会った。

彼女とは放射線治療で知り合った。

Kさんは手術の前に抗がん剤をしてから手術を受けた。

その後は放射線とパーセプチンという抗がん剤とは全く違った、新しいタイプの薬剤治療をしている。

毎週1回、50回も受けるそうだ。

何と一回2万円でびっくりした。

抗がん剤もそうだが、患部と同じ方の腕には針が刺せない。

彼女は左を手術したので必ず右腕である。

血管に針を刺すがうまくいかなく、毎回大変らしい。

もし今度だめなら足にと言われているそうだ。

足は痛い。

手術の時、私は両方ガンだったのでの、点滴は足であった。

足に針を刺すのは痛いのだ!

思い出すだけで顔がしかめっつらになる。

もう二度と足には針を刺したくない。

立ち話だったが、彼女に蕁麻疹のことを話した。

私も痒いのよ。背中がキズだらけ。

痒みに耐えられず、何と孫の手で背中を掻いたりするそうだ。

孫の手?そりゃキズだらけになる!

看護士さんに抗がん剤のせいかもしてないとも聞いたそうだ。

先生はあまりひどいようだったら、皮膚科を紹介すると言われているそうだ。

私は痒くても自分の手でどうにかなっている。

皮膚科を紹介してもらったら?と勧めた。

皮膚科に行ったら先生が私の手をとった。

よく働いている手ですねえ。

そんなこと考えてことがなかった。

先生はどういう意味で言ったのだろうか。

そこまでは聞かなかったが、よくやっているとほめられとはとれない。

今まであまり意識していなかったがその後、思わず自分の手を見てしまう。

う~ん、困った、困った。

想定外の悩み

2008-02-22 23:29:17 | Weblog
2月22日

一ヶ月前あたりから真剣に悩んでいることがあった。

髪の毛がすくすくと伸びているのでが、クルクルにカールしているのだ。

襟元は特に伸びが早くクルンクルンだ。

抗がん剤の影響だ。

以前の私は直毛だった。

まさかカールしている髪になっているなんて想定外だった。

ウィッグを外すようになってもウィッグみたいなヘヤースタイルにしようと密かに考えていた。

どうしよう、このまま伸びたら。

どんなヘヤースタイルにしたらよいのだろう。。。

そこで美容院に行って相談することにした。

相談に乗って欲しいのですけれど。。。

すると、いろいろのことがわかった。

赤ちゃんの髪が生え、その後新たに髪が生え交ざってカールしているそうだ。

そういえば赤ちゃんの髪は柔らかくカールしている。

たいていは、だんだんと元も髪質になるそうだ。

初めて知ったのだが、髪は心臓に近い方が伸びが早く、心臓に遠い頭のてっぺんは薄いそうだ。

そういえばてっぺんは指で触ってもすぐ地肌を敏感に感じる。

余分なカールをカットしてもらった。

後2回くらいカットすれば整うそうだ。

よかった~!

どの段階でウィッグを外すかがこれからの問題だが、とりあえず髪質の問題は解決できそうだ。

ウィッグをつけなくても大丈夫のヘヤースタイルにしてくれた。

超ショートだ。

頭の形がいいから似合うよ。

おだてられながら、ウィッグをつけずに美容院を出た。

今日だけウィッグを外し帰宅することにした。

でもウィッグをつけないと落ち着かない。

顔を前面に出すのは恥ずかしい。

多分明日からまたウィッグをつけるだろう。

免疫力アップと言われても。。。

2008-02-21 23:12:32 | Weblog
2月21日

勤めていた時の友人たちと4月に会うことになった。

ガンの事は一人しか伝えていない。

日常、メールを活用する人が一人しかいないのだ。

メールを重宝するようになるとメールをしない人にはう~ん、何でしないの!と思ってしまう。

ほんの数年前までは電話、ファックス、手紙だったのに、便利な方法を知ってしまうと元には戻れない。

携帯は持っているけれどメールはしないと聞くと、なぜなぜと聞いてしまう。

便利さと知ってしまうと自分勝手になってしまうようだ。

そんな友だち同士では電話網は健在だ。

最後は電話網で返事が返ってくる。

全員に私にガンになったことが知れ渡る。

しかし、Kさんが別途電話をしてきた。

彼女はお父さんが15年ほど前にガンになった。

お父さんを治そうと、これがよいと聞くと南へ北へと日本中を飛んだ。

彼女は元々エネルギッシュである。

いろいろ研究した結果、尿を飲むことを選択した。

彼女のえらいところは、まず自分ので試したのだ。

それ以来彼女は尿を飲んでいるらしい。

何でも台所などの尿で磨くとピカピカになるそうだ。

前から、会うとその話題がでる。

絶対いいから、とそれとなく薦める。

そう言われても仲間は誰も実行していない。

私も聞き流している。

と言うよりまたか。。と思っている。

今回、私がガンになったので心配してくれ免疫力をつけるためだろうが、遠まわしに薦める。

エネルギッシュな彼女の勢いで一方的に話す。

ダイエットにもよいうのよとまで言う。

こちらとしては、電話を切るわけにもいかず実に困った。

尿を飲むことは聞いたことがあったが、実際ね~。。。

もし、私が再発でもして、もうこれしかないと思ったら試すかもしれないが。

そうしたら、彼女に、ほらねといわれそうだが。

京都旅行

2008-02-06 14:35:55 | Weblog
2月6日

大学一年のクラス会で京都に行った。

冬の京都は行ったことがなかったし、中々行かないだろうから行くことにした。

あとひとつ是非乳がんの検査を勧めるミッションが私にはあったのだ。

寒いと思っていたのでカイロまで用意していったのにあっけないほど寒くない。

ブーツは履いていったが、マフラーも手袋も無しで動けた。

着いた日は祇園から四条通りを歩いた。

京都らしい花見小路通りに入った。

お茶屋さんには格子窓が似合っていた。

入り口の上には沖縄でいうシーサー、守り神がついている。

「不老庵」ではきれいなおねえさんに惹かれてしまった。

お薦めの「ちりめん山椒」に「丹後水晶黒」という豆菓子を買い求めた。

つまんだら黒豆がおいしい!

これ以後、試食というか、つまみの京都の旅が始まった。

ディナーまでに何軒の店をつまんだかしら。。

ディナーには「サンタマリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都」に行った。

いや~、おいしかった!満足、満足!

6000円を出しても惜しくなかった。

翌日は冬特別公開の一つである「知恩院」に行った。

私は彼女たちと三門前で待ち合わせた。

地下鉄「東山」から近道の「古川町商店街」を通った。

古い商店街に足を踏み入れると両側の店先では弁当、揚げ物などが並んでいた。

お客さんはあまり見かけないのだが、朝から揚げ物?

美容院ではもうお客さんがいた。

思わず営業時間を見たら9時となっていた。

早~い!もう営業しているのだ。

一軒の駄菓子屋さんの看板が気になった。

「飴、豆菓子、せんべい、チャーム」となっていた。

チャームって何?

野菜ののど飴を買ってしまった。

美容院も開いていましたが、もう開店時間なのですかとたづねた。

ええ、これでも遅いと思っているのですよ。

はあ。。そうなんだ。

インターネットでも買えますよとアドレスを渡された。

お年寄り二人とは不釣合いには思えたが、そういう時代なのだ。。。

ネット販売に気を奪われ、チャームは聞き忘れた。

知恩院」は広くてゆったりとしてよかった。

学生やボランティアに質問しても気持ちよく答えてくれ、気持ちよく回れた。

次回、京都にきたら是非「知恩院」には寄ろうと決めた。

午後、「八坂神社」で節分を体験した。

時間が短くあっけない感があった。

時間が早いので「銀閣寺」に回った。

こんなに古かったかしらと口落ちそうな寺を眺めた。

雪の銀閣寺が印象に残っているせいか、ついそう思ってしまった。

烏丸御池まで歩いた。

夜「クラス会」はおばんさいの店であった。

盛り上がり、来年はクラス会を東北の温泉でするという。

乳がんの話は最初京都駅で会ったクラスメイトにも詳しく話しをしたし、久しぶりの友人にも話したし、もちろんクラス会でもした。

みなさん誰も検査を受けていない!

お酒が入っていたので、どこまで本気に聞いてくれたか判らない。

しかし、私の目の前に座った人にはいろいろ質問されたのでひとつひとつ答えた。

まあ、少なくとも何人かは心に留めてくれるだろう。

最後の日は「東本願寺」と「西本願寺」に寄った後、JR伊勢丹の「和久傳」で昼食をとった。

眺めのよいカウンター席とれ、上質の京都料理を最後に味わえた。

「高台寺和久傳」は昼でも手がでないけれど駅ビルならまあ気軽?にとれる京都の味だろう。

友人二人と別れ、私は新幹線までの時間を一人で過ごした。

鍵善良房」に直行した。

久しぶりの京都であるが、やはりここの「くずきり」を食べないと。。

満喫したあと、「錦市場」に向った。

京都の商店街はあちこちで節分につきもののイワシが売られていた。

蕗のとうの佃煮などを買い求めた。

今回京都で初めて体験した味が「京番茶」である。

前日「八坂神社」の近くの蕎麦屋で出された番茶がそうであった。

なに?この味は!

ヤニくさいというか、燻製くさい香りがする。

友人たちにも初めての味であったらしく、顔をしかめた。

夜おばんさいの店でも、「和久傳」でもだされた。

しかし、「和久傳」のはおいしく感じた。

味に慣れてきたんじゃない?

はまるらしいわヨ。

う~ん、はまりたくないような微妙な味だ。

もう一軒「鳩居堂」があるのを知ったので御池通りまで歩いていった。

しかし、日曜日は休みであった。

他の店は開いているのに。。

今回は本当によく歩いた。

帰りのお弁当を買いに伊勢丹の地下に行った。

節分の「恵方巻き」に長打の列だ。

やはり、関東よりしきたりというかイベント色が濃く残っているのと感じた。

東京に帰った。

大雪だ。

寒い!

充実した2泊3日の旅だった。

旅に行くと元気になると夫によく言われるが、本当にそうだ。