あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

元気をもらえます

2008-09-28 16:15:30 | Weblog
9月28日

翌朝起きたら外は雨であった。

また、ホテルで朝食を取らずにチェックアウトした。

買い物を兼ねてまた、「コクーンティガーデン」で朝ごはん。

マダムも覚えていて、長話も盛り上がる。

検査してますか?

ええ、私ってどこか変だとすぐお医者さんへ行くんです。

だから、毎年マンモもしてます。

これって私のお仕事。

また、軽井沢に来る楽しみが増えた。

次に「酢重正之商店」で買い物だ。

ついついたくさん買いたくなってしまう。

今回はちょっと興味があった店あった。

ロータリーの近くにある「松井真珠店」である。

真珠は大好きであるが高価であるので見るだけと決め、店に入った。

犬好きなご主人は想像するに松井家の元?お嬢さんらしい女性で、派手ではなくそこはかとなくおっとりしたレトロ感の雰囲気である。

本真珠のネックレスを見せてもらった。

一ミリもない珠が繋がっている。

繊細なネックレスが一番似合うのは誰だろう。

真珠はすごく高価だと思っていたが、伊勢志摩から直のせいか決して高価ではなかった。

つい、私もホワイトゴールドのついたドロップ型のピアスを買ってしまった。

ランチは「川上庵」のそばである。

いつもは「かぎもとや」に行くが、今回はちょっと変えてみた。

とちらかと言えば硬めの蕎麦と甘くないおつゆがおいしい。

「レストラン酢重正之」も「川上庵」もBGMがジャズである。

最近のしゃれた店はモノトーンカラーとジャズだなと感じた。

雨は上がっていたのでテニスをしてから、夕方になっていた。

さて、これからどうする?

空を見ると浅間山の山頂が見えていた。

もう鬼押し出しは閉まっているが、浅間山に向った。

雲が動いているがくっきりと見える。

もやもやがあっても空を見上げるとすきっとする。

帰りは星野温泉にある「トンボの湯」で一風呂浴びることにした。

いや~、洒落た造りだ。

軽井沢町って金持ちなんだ~と実感した。

夕食は隣接している「村民食堂」にした。

旬の味を味わえる和食レストランである。

ガイドブックではリピーター率80%とあるが理解できる。

ここもモノトーンカラーとジャズであった。

今回はどこも初めて訪れたところである。

まだまだ、ありそうだ。。。

軽井沢は元気の素であるようだ。

今年も軽井沢!

2008-09-27 15:24:43 | Weblog
9月27日

ああ、また今年の秋も軽井沢に行ってしまった。

昨年は治療が終わった記念と夏休みを兼ねて軽井沢に行った。

その時のテーマは健康のためのウォーキングが中心だった。

軽井沢に多い教会めぐりと、まだまだ体力に自信がなかったので抵抗力によいといわれるプロプリスの調査ではちみつ屋さんをまわった。

ワケありでラッキーなことに万平ホテルに泊まれることになり、急遽出掛けることにした。

一泊目は夜中に着いたので翌朝はゆっくり起きた。

ホテルの部屋にあったガイドブック「軽井沢ヴィネット」でモーニングのある店を見つけた。

コクーンティガーデン」はホテルから雲場池への途中にある。

自家農園野菜のビュッフェに、野菜ジュース、卵に酵母パン、ヨーグルトにコーヒー。

野菜はどれもおいしいが、特にブロコッリーやとうもろこしのおいしかったこと!

隣には売店もあり、トマトジュース、ジャムなどが並んでいる。

桃太郎トマトのジュースに桃太郎のケチャプが絶品であった。

朝からおなかいっぱい食べてから、「風越公園」にテニスをしに行った。

風越公園軽井沢運動場」は冬期オリンピックの時に作られた施設である。

コートの整備状況がすばらしいし、料金が安い。

夕方、ホテルに帰り、一風呂浴びてからホテルでは食事をとらずに外食をした、

「軽井沢ヴィネット」でおいしそうな店を見つけた。

旧軽井沢のロータリーにある「レストラン酢重正之」である。

信州味噌とこだわり醤油を扱う和食レストランである。

夜なのでお酒とおつまみ。最後にこだわり銅鍋ごはんを味噌汁がいいね~。

すぐ斜め前に売って店もあるので翌日寄ることにした。

すてきな人生の先輩

2008-09-22 16:10:05 | Weblog
9月22日

子宮筋腫で入院したとき同室で、それ以来知り合いのO夫人から久しぶりに電話がきた。

私より10歳以上年上での方ある。

人生の先輩で、すてきな女性だとずっと思っている。

退院した後は、夫と二人自宅に招いてしてくださったり、銀座で彼女のお買い物に付き合ったり、食事をして楽しい時を過ごさせてもらっていた。

ご夫妻揃ってわが夫も大変気にいってくださり、有難いことである。

ここ数年は年賀状のお付き合いになってはいるが続けている。

私が子宮筋腫の手術をしたのはもう10年以上前ではあるが、人間ドックの検査で引っかかると不思議とO夫人に電話をしていた。

きっと大丈夫よ。

そう言われるとどこかでほっとしていた。

おかげさまで再検査ではありがたいことに大丈夫だった。

そういえば今回は彼女に電話をしていなかった。

電話をしていたら。。。

久しぶりの電話で喜んでいたら、4月に突然ご主人を亡くされたという。

その割りに声が明るい。

細くて静かな紳士のご主人の姿がすぐ浮かぶ。

ご主人の最後の言葉が「ありがとう」であったそうだ。

びっくりして「突然何を言い出すのよ」とご主人に言ったそうだ。

何と言ってなぐさめたらよいか、ショックで言葉がでなかった。

もう、大丈夫なの。

立ち直ってもう元気よ。

その言葉で余計ななぐさめの言葉はよした。

手話のボランティアとか、民生委員を務めていた積極的な女性である。

ご無沙汰していたので私に電話を下さった。

近い内に会う約束をした。

ご主人の思い出でも語ることができたらと思っている。

鬼怒川温泉(2)

2008-09-21 21:42:30 | Weblog
9月21日

ホテルに泊まることの多い私にとって、鬼怒川ではゆっくりと部屋で夕食がとれた。

Oさんはいつもバッグにお礼の入った袋を用意している。

鳩居堂の小さな袋を用意してある。

Oさんは部屋の係りの人にそっと渡した。

心憎い心配りである。

部屋係りの女性は明るく気さくな女性だった。

その明るさで、私は思わず質問をしてしまった。

検査を受けていますか?

彼女の返事は明快でだった。

はい、上も下も。会社でやってくれるので。

サービス業は人が財産だものね。

見直してしまった。

よかったです。私たちガンの手術をして回復したので温泉に来たのです。

Oさんの顔を見ていなかったが余計なことを言ってしまったかな。。。

あとでOさんが私に言った。

私、今までガンのことをかくしてしたの。

でも、それって間違っていたのだとわかったわ。

思いがけない反応だった。

よかった。

きっとOさんはこれからは前向きに生きられると思うと、うれしかった。

鬼怒川温泉(1)

2008-09-19 23:11:21 | Weblog
9月19日

ガン友のOさんに誘われ鬼怒川温泉に行ってきた。

Oさんは訳ありで温泉の宿泊券をもらい、同病の私が一緒だったら温泉に行こうと思ったそうだ。

自分からはあまり温泉に行かない私も、事情がわかり行くことにした。

着いたらまずランチ。

駅から「鬼怒川金谷ホテル」が見える。

ネットにおいしそうなランチをあった。

メニューはただ一つ「ビーフシチュー」。

温泉町にあっても「金谷ホテル」はやはり品があって落ち着いている。

限定20食の「ビーフシチュー」は、とろけそうな肉になんと大根が入っていて、これがシュチューに違和感がない。

有名な金谷ホテルのパンがついていて豪華で実に美味である。

ゆっくりランチをして早めであるが旅館に向った。

最近は不景気のせいか、熱海とか鬼怒川温泉が近場で人気だそうだ。

大浴場に行くのにウィッグをとったら、Oさんが絶句した。

え~! そんなに伸びているの~!

私の髪の毛がもう普通であるこにショックを受けたようだ。

Oさんは眉も形はわかるが毛が伸びていない。

自分はもう駄目と落ち込んでいる。

Oさんとしては他の人も同じであると思っていたというか、思いたかったのかもしれない。

きた~!と思った。

今回の旅行でこのようなことが起こるのはある程度想定済みのことだった。

あえて薄っぺらい弁解はしなかった。

でも髪の毛は、以前より伸びているでしょう?

お説教はしたくなかったのでなるべく考える時間を作りながら話をした。

もう手術前の自分と比べても仕方ないのではないかしら?

2倍、時間がかかったのがだんだん短くなっているでしょう?

これからの自分を考えて。。。

ここまで回復できたことに感謝しなくては。。。

ゆっくり、しかしだんだんと私の口調は熱を帯びていった。

そのうち、Oさんの顔つきが少しではあるが、明るくなったように見えた。

Oさんは長湯で2回も大浴場に行った。

大浴場で髪も洗えたし、ゆっくりと手足もマッサージできたわ。

よかった。。。

年上の人に意見を言うのは失礼かと思ったが、成り行きでそうなってしまった。

Oさんは今仕事に生きがいを見つけているので、もっとイキイキ生きてステキになって欲しかった

翌朝また、ゆっくり朝食をとり、チェックアウトしたがどこ行くか決めていなかった。

遊園地系は混んでいるので「竹久夢二美術餡」に行った。

ここは穴場であった。

竹久夢二の作品を集め、とうとう美術館を作ってしまった「松屋」の女将を偲びながら作品をゆっくり見てまわった。

ゆったりの旅であった。

悩みはつきない

2008-09-18 22:07:12 | Weblog
9月18日

Nさんがいよいよ放射線治療を始めた。

ガンの先輩?の私に不安不安と電話をしてきた。

私も予め誰にも聞いていなかったので確かに不安があった。

しかし、先生の話はある種さめた耳で聞いていた。

顔にも放射線を浴びるかもしれないのでスカーフかなんかした方がよいかしら?

先生の説明は?

患部がヤケドをするけれど、皮がむけるから大丈夫と。。。

ちょっと待て。

先生の話を聞いていない!

まるで必ず副作用があると思い込んでいる!

この調子だとウツ状態は続きそうである。

ホルモン治療

2008-09-04 22:24:20 | Weblog
9月4日

Nさんは予想していたように予定の2週間より早く退院した。

ガンのタイプはホルモン系なので5年間薬を飲む続けることに決まった。

乳がんには、女性ホルモン受容体を持っているタイプと持っていないタイプがあるそうだ。

女性ホルモンが乳がん細胞の受容体に合体することにより、細胞分裂が活発になり、増殖してしまう。

合体するのを阻止したり、女性ホルモンの分泌を低下させるために薬を投与することになる。

簡単に言えば女性でなくしてしまうわけだ。

60%がホルモン系だと聞いた。

Nさんも女性ホルモンがすごく多いのかホルモン系である。

私は女性ホルモンが少ないのか。。。

私はホルモン系ではないので薬を飲んでも仕方なかった。

放射線治療を終えたらそれで終了でもよかった。

しかし、私の場合は念のため、抗がん剤治療を4回したのだが。。。

Nさんは5年間も薬を飲むのでうんざりしていた。

私ってなんていう病気に罹ってしまったのかしら。。。

少しウツになっている!!

う~ん、何とか明るく前向きになってくれなくては。。。

Nさんのお見舞い

2008-09-02 16:49:35 | Weblog
9月2日

皮膚科に一ヶ月に一度通っている。

薬をもらってから、Nさんの病院に寄った。

お土産に「andonando」のドーナツを持っていった。

ミスタードーナッツの大人バージョンでお・い・し・い!

最近ドーナッツは甘くて手がでなかったがこれは捨てがたい。

特に「黒豆黒糖」がお気に入りである。

Nさんもおいしいおいしいと、気に入ってくれたみたいだ。

もう手もあげられるのよ。

リハビリも進んでいるようだ。

もうシャワーもOKになっていた。

でも切りキズには注意するように言われたそうだ。

お華でバラの花が使えないわ。

Nさんは華道の師匠である。

切ったらすぐ病院に来てくださいと言われたの。

エツ、私そんなこと言われたかしら。。。

台所の包丁で指先を切ったけれど、病院に行かずにいつものようにバンドエイドで済ましてしまった。

Nさんの病院の方針は本当に丁寧だ。

私もそうであったが、傷が痛まないとヒマである。

退院が早まるのでは?

そんな感じであった。