あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

自分的には副作用

2007-12-22 15:39:54 | Weblog
12月22日

体調はよい。

ここ2週間は、親類の方々、友人たちに会い、みなさんを安心させてきた。

乳ガンの先輩にも会い、彼女らが私の前を歩いてくれ、私も心強い。

ガンは各自の身体のことなので、自分の身体がどうなるかではあるが、何となく前を歩んでくれる人がいると、保障されるのではないかという錯覚というか、安心という自己満足であるが。。

ところが、蕁麻疹に続いて、手の指が皮膚病になってしまい、落ち着かない。

症状は、皮膚が薄くなって湿疹とあかぎれの状態で、バンドエイドと指サックをしていた。

症状は収まらないので、皮膚科に行った。

これは中からの飲み薬ではだめで外から治療しましょうと言われた。

ステロイドの入った貼り薬と塗り薬をもらった。

初めは両指一本づつだけだったのが、今や3本づつに広がり、塗り薬にバンドエイドに指サックをしている。

当然、水に触れるのはよくないので、炊事時はそれにゴム手袋をしている。

寝る時は、保湿クリームを塗って手袋をはめている。

こんな状態は初めてだった。

自分的には、これは絶対後遺症にちがいないと勝手に思っている。

皮膚が薄くなっているというか、敏感になっているように思えて仕方ない。

蕁麻疹はお医者さんに言わせると、後遺症に関係ないそうだが、今一歩納得できない。

もしかしたら、体質が変わってしまったのだろうか。

せっかくあまりひどい副作用もなく治療を終えたと思っていたのに。。。

蕁麻疹はまだ完全に消えていないので当分薬を続けなくてはならない。

しかし、この皮膚病はああ。。。

視線の先は常に指先である。

気持ちを共有

2007-12-15 01:01:57 | Weblog
12月14日

漫才師の内海桂子師匠が85歳で乳がんになり、手術をし、無事に退院。

もう、仕事を再開するとか。

これで、80歳以上でもガンになるという事は証明された。

一方、23?歳の千恵子さんという女性が乳がんで亡くなった。

彼女は死ぬ一ヶ月前に結婚式をあげた。

痛みの続く中、千恵子さんの幸せそうな顔がテレビで流された。

少し前にも平山あやが主演した映画「Mayu-ココロの星」があった。

乳がんになった札幌の21歳の女性の話だ。

最近、ドラマでヒロインがガンになるとまず乳がんだ。

ガン友のOさん宅に行った時、Kさんから化学療法室で耳にした話というのを聞いた。

私も抗がん剤治療をした部屋だが、患者はカーテンで仕切られたブースで治療を受けるので、姿は見えないけれど
声は聞こえる。

Kさんはある女性の声を聞いた。

その女性は、病院内に同じ環境の患者さんたちの会は無いのかと、看護士さんに尋ねていたそうだ。

看護士さんの答えは、若い女性の会はあるが。。ということだった。

桂子師匠とか、千恵子さんとか、まゆさんとは気持ちを共有できるが、ドラマは。。やはり何か違う。

千恵子さんのことは、ガンをしていない人でも、最後まで笑顔を失わなかった彼女の生き方には感動するだろう。

しかし、気持ちは共有できるのとは違うように思える。

Kさんが声だけ聞いた女性も、同じ気持ちだったのではないだろうか。

Kさんに、その人がどこの誰かわからないが、治療時間帯が同じのようなので、チャンスがあったら声をかけてみたらどうかしらと
提案した。

私たちはOさんを中心に集まっているようだが、別に会を作っているわけでも何でもない。

ただ、集まって話をしていると安心という感じなのかもしれない。

Oさん宅訪問

2007-12-11 15:26:06 | Weblog
12月11日

先週末に、ガン友だちのOさん宅を放射線友のKさんと訪れた。

古い団地なので建物は古い。

しかし、全棟が南向きで一棟一棟の間がゆったりしていて、小さな公園があったりする。

狭い空間を目いっぱい利用している最近のマンションを数多く目にしているせいか、ゆったりとした空気が流れているような気がする。

部屋はリニューアリされていて、こぎれいにできている。

部屋のあちこちに目にはいる花模様のレースものが、Oさんの人柄を表しているようだ。

お弁当、惣菜、お菓子などを持っていき、午後1時から延々と夜8時までおしゃべりをした。

話題の中心はやはり、我々の共通のガンに結びつくものが多かった。

当然、当日出席できなかった人たちから聞いた話もでた。

中には、精神的にまいってしまっている人もいるようだ。

みな心のどこかに不安感を持っている。

これは、程度の違いはあるが、やはりガンという病気を経験した者にしかわからない不安感である。

ガンが登場するドラマを見てもどこか嘘っぽく思える。

後で考えてみると、不安感が付きまとっているのは、新人ガン体験者だからなのかもしれないが。

年数がたつと、少しは改善されるのかもしれない。

しかし、いろいろ話をするだけで最後には前向きになれるし、笑顔になれることが再確認?できた。

近いうちにまた、機会を見つけて会いましょうということでOさん宅を失礼した。

大切な秋の会

2007-12-07 16:08:29 | Weblog
12月7日

一応の治療が終わると普通の生活に追われてしまい、中々ブログを書く時間がとれなくなる。

先週末、中学の友人たちの「秋の会」があった。

名前がついているが、ただ年に2回、春と秋頃に会っているのでいつのまにかそんな名前で通じるのだ。

今回は私の治療のこともあり、晩秋というか、冬になってしまった。

同じ中学というだけかもしれないが、続くというのがスゴイ!

それぞれ家庭環境がちがってきているが、笑顔で会えて、笑顔で半年後の再会を誓い(少々オーバー)別れるサッパリした付き合いである。

お互い取り合えずの健康を確かめあっているような会だ。

その中で、エッセイを書き(定期的に出版もしている)、ブログの先輩のFさんがいる。

もともと中学時代から頭のよさは感じていたが、じつにグログもエネルギッシュである。

いつ、ブログを書くのか訊いた。

彼女は朝書くと言っていた。

朝って掃除とか、洗濯とか忙しいじゃない?

私ひとりだからそんなに無いのよ。

(ごめん!彼女は若くして未亡人であった)

明るく前向きな未亡人なのでつい余計なことを言ってしまった。

私もだいたいの時間を決めて書くことにしよう。

相変わらず私はしつこくみなの顔を見回しながら検診を勧める。

幸いなことに検診はしているグループでホッとした。

Fさんはマンモをした際の話をしてくれた。

何と、痛くなかったという。

順番を待っていると、前の人がイタイ、イタイと叫んでいるのが聞こえて来るのよ。

痛くないなんて、ウソー信じられない。

まあ、検査を受けているのだからエライ。

当日は神楽坂の「鳥茶屋」に行った。

うどんすきのだしはさすがである。

おしゃべりが止まらないので、決められてしまった一時間半が短く、これが不満であった。

行列ができている店だから仕方ないか。